ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2008/07/05〜06) A

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(Update:2008/07/10)

 

【車窓から】

針葉樹の深い緑の中に若い緑が多くなってきました

針葉樹の深い緑の中に若い緑が点在するこれまでの状況から、ダケカンバの緑もかなり生えそろって次第に明るい緑のほうが多くなってくる様子がうかがえるようになってきました。

 

位ヶ原山荘 − 残雪の風景が広がり始める

新緑の美しい車道沿いの風景も位ヶ原山荘に達すると残雪がちらほらと残る状況が見られるようになってきます。

 

残雪の白とダケカンバの緑のコンビネーション

1ヶ月ほど前まではほぼ全面真っ白だった屋根板方面もご覧のように山肌に残る残雪の模様と手前のダケカンバの緑がなんともいえない美しさを見せています。

 

深い緑に明るい緑の点在する配色 − 紅葉の時期が楽しみ

県道乗鞍岳線を走るシャトルバスの車窓にはいくつものビューポイントがあります。そして季節によっても色々な色彩を見せてくれる点が面白い所です。位ヶ原山荘付近の風景はご覧のようにオオシラビソの針葉樹とダケカンバの広葉樹がきれいに分散するように点在します。深い緑と明るい緑の配色の美しさはかなかな見られません。
また、オオシラビソは変化しませんが、秋になればダケカンバの明るい緑が黄色に変わり、深い緑のキャンパスに赤や黄色が点在する光景は、単純に紅葉が広がる風景よりもさらに趣深いものにさせてくれます。

 

11号カーブ付近 ツアーコース − 位ヶ原への急斜面

位ヶ原山荘を過ぎて1.5kmほど登ると左の画像のように高天ヶ原と剣ヶ峰が目の前に広がるようになります。左の画像は11号カーブのすぐ手前からの風景です。この付近から山麓のスキー場までツアーコースがあり、5月下旬までスキー場最上部のかもしかゲレンデまで滑って降りることができます。

右の画像はツアーコースから位ヶ原へ登る急斜面付近。ご覧のようにまだかろうじて雪が残っています。もちろんこれより下部には雪はありませんので滑走することはできません。

 

位ヶ原お花畑 まだ雪に覆われています

11号カーブからさらに進むとお花畑にたどり着きます。しかし、ご覧のようにまだ残雪に閉ざされています。状況としては昨年とほぼ同じといっても良いでしょう。

 

宝徳霊神バス停手前 − ノリクラの稜線と大雪渓が広がる

お花畑を過ぎて宝徳霊神バス停が近づいてくると剣ヶ峰から続く三つの峰とその対岸の魔利支天岳の間に大雪渓が広がる様子をうかがうことができます。

 

5号カーブ 4号カーブ

そして宝徳霊神バス停のある5号カーブ付近からは車道の両脇に雪の壁が見られるようになってきます。

 

大雪渓に到着

そんな車窓を楽しみながらシャトルバスは大雪渓に到着です。

  

 

【大雪渓に到着】

汗ばむ山麓とは違った空気が広がる

大雪渓入口付近の標高は2600mで、シャトルバスが出発した観光センター付近とは1100mの標高差があります。したがって、気温差がかなりある時もありますが、今日はそれほどでもなく山麓と同じ格好で十分なほど。山麓の汗ばむ陽気から開放されてすがすがしい空気が広がっています。

今日の8時の気温は14℃、しかし、真夏でも寒さを感じさせるような日は珍しくなく、必ず長袖のアウターを持参されることをお勧めします。

 

バスに揺られた体を伸ばす スキー靴を履いて...

つづら折れのカーブが続く県道乗鞍岳線を行くシャトルバスに揺られてやってきましたので、少しばかり体を伸ばして体の中の空気を入れ替えたい所です。きれいに晴れ上がった大雪渓の雪の状況などを一通り確認してスキー靴に履き替えます。

 

クロスカントリーの練習

これまでにも色々なスキーの道具を紹介いたしました。大半のスキーは雪渓やツアーコースを滑って降りる道具でしたが、こちらはクロスカントリーの板。エッジがなく、ワックスも中央部分とその前後では異なる種類のものを塗り分けるなど、この競技に携わっていないと知らないことばかりです。斜度のないバーンでの練習が主体のようですが、今回は肩の小屋付近の緩斜面で練習されるとのことです。

 

スキーをザックにくくりつけて 自転車の整備

スキーをザックにくくりつけて準備を始めるスキーヤーの傍らでは、自転車に空気を入れる所から今日のスキーが始まるモーグラーの方々もいらっしゃいます。登りはシャトルバスを利用し、自転車で下山されるようです。県道乗鞍岳線はマイカー規制で自動車の通行は少なくなったものの、シャトルバスなどの大型車両が通行しますので、ヘアピンカーブなどでの対向時には細心の注意が必要です。また、ブレーキなどの点検を怠ると大きな事故につながりますので、入念なチェックが必要です。

 

日が高くなるとやはり汗ばむ陽気に − こんなときはやはりビールが最高

早朝はさわやかな空気が流れていましたが、日が高くなるにつれて汗ばむ陽気になってきます。そんなときはやはりビールが最高でしょう。ただ、標高が高く、酔いが回りやすいので飲みすぎには注意!

 

この日を待っていたかのように雪渓へ − 「今年は雪が多いですね」という言葉が挨拶代わり

この日を待っていたかのように多くのスキーヤー・ボーダーの方々が雪渓に向かいます。もう何年も通いつづけている常連の方ばかり。「今年は雪が多いですね」という言葉が挨拶代わりになっています。

 

夏のノリクラがやってきました

これまではシールで山頂目指して登る光景が繰り広げられていましたが、ポールやスコップを担いで登るレーサーやモーグラーの方々の様子は夏のノリクラがやってきたとシーズンの移り変わりを感じさせてくれます。 Next

 

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