ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2008/08/02〜03) F

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(Update:2008/08/07)

 

【8月3日(日)、秋のような空】

位ヶ原山荘

翌日の8月3日(日)もきれいに晴れ上がった良い天気から始まります。

 

「位ヶ原時間」 − ここでの時間の流れ方をそう呼びます

こちらは位ヶ原山荘。いつものようにのんびりとした時間が流れています。

 

そんな時間に飲み込まれないうちに畳平へ

観光センターから直接畳平に向かうのも良いでしょう。しかし、せっかくタクシーに乗車されたのですから、途中で寄り道しない手はありません。森林限界の下限付近にある位ヶ原山荘は肩の小屋がある高山帯の風景と山里の風景が同時に展開する所で、「これから山に向かうんだ!」という気持ちに切り替えさせてくれます。

そんな気持ちの切り替えを感じるのはおそらくここを通過するヒルクライマーはなお一層のことと思います。

 

大会に向けて足慣らし...

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の開催まで1ヶ月を切り、大会に出場される選手の方の姿が多くなってきます。3000名以上が出場される大会ですので、その選手層も様々。道路の地形などを熟知し、力の配分などを計算してトレーニングされる方もいれば、足慣らし程度に抑えてノリクラを楽しもうという方ももちろんいらっしゃいます。

 

ママチャリで行く − マウンテンサイクリングには欠かせない存在

今日は位ヶ原山荘前は数分おきにヒルクライマーが通過して行く様子が続き、まるで本番さながらの状態。そのため、マウンテンサイクリングの有名選手の姿を見かけることができます。

マウンテンサイクリングは国内のヒルクライム大会の草分け的存在で、かつては仮装して出場される選手の姿も結構見かけました。さて、今年はどんな仮装で出場されるのか楽しみです。

 

登山道の確認 − 乗鞍高原への下山は問題なく行けます

山頂方面から下ってこられたこちらの方々、乗鞍高原に下山するルートを確認されています。数年前から三本滝から鈴蘭方面に下山する登山道が通行止めになっていますが、位ヶ原からの下山は車道を串刺しするように魔利支天まで降りて行き、そこからの登山道は、三本滝方面に向かわず車道を離れて、鳥居尾根へ向かうコースとなるため、通行止め区間とは関係なく、下山することができます。

 

初めてのノリクラ − 中盤からの急坂に辟易する

さらに遠くまで続く車道を仰ぎ見て

今回初めてマウンテンサイクリングに出場するため、試走に訪れた方々。乗鞍高原を出発してしばらくはさほどの傾斜でもなく、「いろんな人が言っているほど過酷なところじゃないな〜」と、思ったものの、三本滝ゲートを過ぎてからの急坂にバテバテの模様。「さすがノリクラ!」と、満足そうでしたが、位ヶ原山荘から望むはるか遠くの富士見岳の山肌にはまだまだ続く道路を仰ぎ見ます。

「あそこまで道路が続いているんですか?」と、ため息交じりで呼吸を整えます。

 

自転車の止まり木はヒルクライマーの休憩場所

そんなヒルクライマーたちの止り木は今日も多くの自転車が絶えません。

屋根板

さて、ここから大雪渓に向かうまでの様子をお伝えします。

 

ツアーコース入口 11号カーブ

こちらは位ヶ原山荘から1.5kmほど進んだツアーコース付近。左の画像はツアーコースから位ヶ原へ登る急斜面付近です。まだまだ、残雪ががんばって残っています。

 

位ヶ原お花畑

ツアーコース付近の11号カーブからさらに進んだ位ヶ原のお花畑。ほぼ完全に雪解けが終わりました。そして、先週以上にミヤマキンバイの咲き誇る様子が見られます。右の画像の手前部分のやや黄色になっているところはすべてミヤマキンバイです。

 

ひんやりとした空気に包まれる

今日はすがすがしいを通り越して、ひんやりとした秋のような空気が流れ、自転車のペダルを止めると汗が引くどころか、冷え込んでくる感覚を覚えるほど。

 

高さ際立つ秋の空

空もご覧のように高さが際立ち透明感にあふれています。8月下旬のマウンテンサイクリングの大会もこんな天候のもとで開催できたら幸いですね。

 

【マウンテンサイクリングに向けて】

色々なヒルクライマーが登ってこられる中、こちらのチームの方も試走にお越しになっています。

 

アイランド信濃山形、中畑さん もっと若手にも注目してやってください。

チームはアイランド信濃山形。2005年のマウンテンサイクリングで優勝された筧 五郎さんは「私よりももっと若手にも注目してやってください。」と、声をかけてくださいます。今日のタイムは1時間15分。大会にはちゃんと体調を整えて参戦しますとのこと。

 

皆さんおそろいのチームジャージ。大会当日もこのジャージが疾走してゆくことと思います。

 

筧 五郎さん − タイムの良いときはノリクラがきれいに見えてくるものです

「WebSiteは毎週楽しみにさせてもらってます。いつ見てもノリクラの風景はいいですね。しかし、タイムが良いときはノリクラがよく見えるけど、タイムが悪いときはノリクラがいいイメージに映ってこない。」...

体調が悪いときのヒルクライムはスピードを乗せていけないこともあってゴールが遠く感じて、ノリクラそのものが大きく圧し掛かってくる感覚があります。トップレベルの選手でも同じことが言えるのでしょうか?

 

和気藹々と

今日の試走はこれで終了し、チームの方々も和やかな時間を楽しんでいます。

 

下山開始 「今度の大会はしっかり整えてやってきますので!」

体調を崩されて調子の出なかった年もありました。今年は「しっかり照準を合わせてやってきますので、大会当日はよろしくお願いします。」と言い残して行きました。

当日はこの場所を力強く疾走して行く姿にお目にかかれることを楽しみにしています。 Next

 

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