ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2008/08/09〜10) B

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(Update:2008/08/13)

 

【夏山の天候  − にわか雨 → 晴 → 豪雨】

スキーヤー専用道に唯一残る積雪

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道はご覧のように一部でまだ積雪があります。昨年とほぼ同じ推移を見せています。時刻はちょうど正午を回った頃。上空には雲が流れ込むようになり、その雲の中を雷鳴が走るようになります。

 

正午を過ぎて雷鳴とともに大粒の雨 − 一斉に下山

その雷鳴とともに、やや大粒の雨がパラパラと降り始めます。雨はさほどの勢いではなく、合羽さえ着てしまえばその場をしのぐことができますが、雷を避けることはできませんので、雪渓上部からは一斉にスキーヤーが降りてきます。

 

青空が覗く中の奇妙な雨 シャトルバスに乗り込みます

左の画像のように雲間に青空が見える中、雨がやや勢いを増して降り続く奇妙な天候です。そして、下山してきたスキーヤーはシャトルバスに乗り込んで乗鞍高原へ帰ります。

 

ヒルクライマーもトイレで雨宿り

雨に見舞われたのはスキーヤーばかりではありません。ひっきりなしに登ってくるヒルクライマーはトイレに駆け込んで雨宿り。

 

1時間ほどで再び青空

いつもならもっと激しく降る午後からの雨も、今日は若干の強弱を繰り返しながら、13時20分には再び青空広がってきます。

 

位ヶ原付近では霰でした

仲間の到着を待っていたこちらの方々。マウンテンサイクリングに出場するメンバーとともに始めてのノリクラとのこと。この雨の中を走ってきたメンバーの話では位ヶ原山荘付近では霙が降ったとのこと。

 

青空に出発の準備 ノリクラのよさを伝えたいと今日は一緒にヒルクライム

こちらの方々もトイレで雨宿り。かつて家族でノリクラお越しになり、そのよさを是非伝えたいと今日は一緒にノリクラにやってきましたという彼女。ヒルクライムははじめての挑戦。「以前のようにマイカーで来られないから今日は自転車で!」と、おっしゃっていましたが、ノリクラでヒルクライム初挑戦はなかなか大変なものがありますが、そんなことを全く感じさせない笑顔で応えてくれました。

 

すっかり雨はやんで畳平へ向かってペダルを回し始めます。

雨をやり過ごしたスキーヤーが雪渓下部に

さて、雪渓では雨をやり過ごしたスキーヤーが雪渓下部で滑り始めます。

 

モーグルコース

前頁でお伝えしたモーグルコースを滑ります。

 

何本か滑ればコブの形に

ほとんどコブの形がなくなっていますが、雪質は硬くありませんので、何本か滑走すればそれなりの形になってきます。

 

上端よりやや下にご覧のように岩があるため、その岩の所からのスタートとなります。

 

11コブ・45メートル

長さは11コブ・45メートル。若干短いものの、ラインの途中に岩の頭などなく、滑走には問題ありません。

 

誰もいなくなったバーンを独り占めするように午後の時間を楽しんでいます。

 

雲間から強い日差し

さて、その後は周期的に雲が流れ、その雲間から太陽の強い光が差し込む天候が広がります。

 

上空から真下に落ちる霧に包まれる

しかし、16時30分ごろになると、それまで西から東へ流れていた雲が次第に低くなってきて、上空から真下へ霧が落ちてきて大雪渓全体を包み始めます。

 

突然、激しい雷雨 − 道路は氾濫

そして、16時45分には激しい雷鳴が上空を轟き、割れんばかりの大音響が響くと同時にご覧のように大粒の雨にたたきつけられます。道路はご覧のように氾濫し、逃げ場を失った雨水が激しく流れ、路面をたたきつける雨の飛沫の大きさに、豪雨がどの程度のものか想像できるかと思います。また、一時的ではありましたが大粒の霰も降り、お昼のにわか雨程度ではおさまってくれない夏の天候のシナリオがこれでやっと終わってくれました。

 

 

【雪渓下部 U】

モーグルコースの岩の北側エリアも雪解けが進む

こちらは雪渓下部の登山道のさらに北側のエリア。右の画像の左側がいつもお伝えするモーグルコースの岩付近を示します。ご覧のようにかなり雪解けが進んでいることがわかります。

 

モーグルコースの岩 −昨年と同じかやや早い雪解け

こちらは雪渓下部の北側上部にあるモーグルコースの岩。先週から1メートル程度の雪解けですが、周辺には積雪はなくなってきました。。先週と同様、昨年とほぼ同じか、若干早い雪解け状況です。

 

石碑の岩 石碑の岩の下部 − 昨年とほぼ同じ状況

こちらは雪渓下部の西側上部にある石碑の岩。先々週の段階で周辺の雪解けは完全に終了しています。右の画像の石碑の岩の下部のバーンもほとんど積雪はありません。ほぼ昨年と同じ推移を見せています。

 

チングルマ − 綿毛が開く

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週はチングルマらしい綿毛が閉じた姿を見せてくれましたが、ご覧のように今週はその綿毛が完全に広がり、今にも空中に舞い上がりそうな様子です。先週と同様、1週間程早い状態を見せています。

 

スキーヤー専用道を登ると... 雪渓上部下端部分 − 昨年より1週間遅い雪解け

石碑の岩の南側のスキーヤー専用道を進むと雪渓上部の下端部分に差し掛かります。下端の位置は先週よりも30メートルほど上がり、昨年と比べて1週間ほど遅い雪解けを見せています。 Next

 

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