ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2008/08/15〜17) @
【大雪渓】
今回はお盆後半ではありますが、少しばかり人出のピークが過ぎたようで、のんびりと静かなノリクラが戻ってきたと感じさせた週末となりました。
週間予報ではあまりよい予報が出ていなかったものの、夏山特有の夕立が16日(土)に見舞われた以外は雨に降られることはなく、15日(金)に関しては午前中に雲空で、午後からまずまずの天候となり、17日(日)にいたっては午後からまるで秋を思わせるような天候が広がりました。
また、お盆期間の前半を含めて、今回は終日雨に見舞われることがなかったことも影響して1週間にわたってほぼコンスタントな人出だったようで、シャトルバスに関しても1便当たり8台が配車されたのが最高で、ひどく混雑した様子は見受けられませんでした。
登山者や観光に訪れる方々はさほど目立った増減はなかったように見受けられますが、今月末のマウンテンサイクリングの大会を控え、また、好天が続いたこともあって、自転車でヒルクライムされる姿を多く見かけることができました。それと比べて、大雪渓を訪れるスキーヤー・ボーダーの姿はいつもよりも少なめで、積雪量の多い今年なのにやや残念な感じに受け取られます。
今回お届けする記事は基本的には15日(金)・16日(土)の取材分をメインに、14日(木)・17日(日)の内容も織り交ぜながら、お盆の後半の様子をお伝えします。
【8月15日(金)、観光センター】
早朝6時30分、観光センター前駐車場。気温は19℃、駐車場には100台ほどの車がお越しになっています。
お盆後半 − 早朝はまだ空きスペースがあります |
お盆後半を迎えていますが、ご覧のようにこの時間帯ではまだまだ空きスペースがあります。それでもお越しの車は右の画像のようにキャンピングカーが目立ちます。今年のお盆は人出に目立ったピークはなく、また、大きな天候の崩れもなく、1週間を通してまずまずの人出が続いたと考えられます。
こちらはシャトルバスの券売所。
お盆後半 − 連日に渡ってご来光は視界不良 |
左の画像は14日(木)の窓口の様子。ホワイトボードには早朝5時30分の畳平付近の状況が記されています。右の画像は15日(金)の様子で、お盆後半に入ってご来光は生憎の状況で、日中もスカッと晴れ上がる時間帯の少ない状況が続きました。
シャトルバスを待つ |
時刻は7時のシャトルバスが到着する10分ほど前。40名ほどの方々がバス停に並びます。
「お手元にチケットをご用意してください」 | バスの到着 |
係員の方が「チケットを用意してください」とアナウンスすると、まもなく、バスが到着します。
7時便 − 大半が山頂に向かう登山者と観光の方 |
そして、チケットを渡して乗車します。いつもなら、スキーヤーの方々がバスのトランクにスキー板を収納する光景が見られますが、今日はそのスキーヤーはまばら。ほとんどが山頂や畳平に向かう登山者や観光の方々です。
ここから2台目のバスへご案内 | 「2台目乗車の方はこの線までお越しください」 |
ここからの乗客の方を2台目のバスに案内いたします。混雑時以外は補助席は使用しないように配車されているように見受けられます。
2台で約80名の方の乗車が完了すると...
大雪渓に向けて出発です。
【シャトルバス、車窓から】
休暇村 | 休暇村から三本滝までは片側一車線 |
観光センターを出発すると一部でセンターラインのない細い区間がありますが、休暇村を過ぎるとセンターラインのある片側一車線の道がマイカー規制の始まる三本滝ゲートまで続きます。
マイカーで三本滝へ向かう方は対向車に注意 |
片側一車線とはいえどもカーブではやはり注意が必要で、マイカーで三本滝ゲートまで出向く方は、観光センター〜三本滝レストハウス区間は注意した運転が必要です。
かもしかゲレンデ − 雲が垂れ込める |
休暇村から続くカラマツ林を抜けると三本滝ゲートのあるかもしかゲレンデが広がります。ご覧のようにゲレンデ上部にはどんよりとした雲が垂れ込めています。
三本滝ゲート | 霧に包まれる |
三本滝ゲートを通過して、魔利支天バス停の手前付近になってくるとご覧のように霧の中。観光客の方の中に、「山頂にかかる雲の中に入るとどんな風に見えますか?」と、おっしゃる方がいらっしゃいますが、雲の中に入るとご覧のように視界が奪われます。
霧の中でも周辺に木々や道路が確認できれば、方向を見失うことはありませんが、冬山で雪原しかない状態になると完全に方向を見失ってしまいます。ノリクラでも冬の位ヶ原に立つと少しの霧でも全く方向がわからなくなるほどです。そんな状況を 3月から5月に連載した ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 で紹介しておりますので、冬のノリクラがどんな状況であるかご確認ください。
つづら折れの続く道 − 車体を真横に振るように切り抜ける |
つづら折れの続く道をバスの車体を真横に振るかのようにハンドルをぐるぐる回して切り抜けて行きます。
位ヶ原山荘 | 山麓からわきあがる霧を眼下に眺める |
そして位ヶ原山荘に到着する頃になると再び視界が開けるようになり、それまで視界を奪ってきた山麓から湧き上がる霧を眼下に見ることができるようなります。
大雪渓に到着 |
そして、大雪渓のある肩の小屋口バス停に到着します。山麓から湧き上がる霧とは別に山頂には北から南に流れる霧に包まれています。(→ Next)
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