ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2008/08/15〜17) A
【大雪渓に到着】
前頁の通り、大雪渓は霧に包まれた生憎の状態。
シャトルバスに乗り遅れ、タクシーでやってきました |
登山道入口付近では登山靴の紐をしっかりと締め付けて山頂への出発前の確認をします。7時のシャトルバスに乗り遅れてしまったため、タクシーに乗ってお越しになったとのこと。観光センターから片道7200円。人数さえ集まればシャトルバスと遜色ない料金となります。
雪渓をカメラにおさめて − 山頂に向けて出発 |
この状況では山頂からの展望を望むことは無理かもしれません。初めてのノリクラではありますが、雪渓や登山道周辺の高山植物をカメラにおさめながら登山道を進みます。
こちらは1時間後の8時便が到着。
いつものようにスキーヤー・ボーダーの到着 | 気温14℃ − 冷たい風に一枚余分に着込む |
いつものようにバスのトランクから板を取り出す風景が繰り広げられます。9時の気温は14℃。絶えず冷たい風が吹きぬけて、一枚余分に着なければいけないほどの状態。
スキーヤー専用道も登山道と同じ − 靴紐をしっかり締めて |
大雪渓入口からスキーヤー専用道を歩き、雪渓上部に向かいます。道の状況は登山道と全く変わりなく、大雪渓から肩の小屋に向かう登山道よりもむしろ岩場が多いといっても良いでしょう。したがって登山靴のようなしっかりとしたものをお勧めします。
天候は徐々に回復 | 雪渓上部を目指して出発 |
時間とともに霧が抜け始めて、目指す雪渓上部が確認できるようになって来ました。雪渓上部の様子はいつものように雪渓下部・中段の様子に引き続きお伝えいたします。
【雪渓下部 T】
いつものように大雪渓の様子をお伝えします。先週から雪渓下部とその上のエリアの雪渓中段が分断され、今週は分断された箇所を中心に雪解けが進んでいます。例年同様の傾向を示しますが、南寄りの部分を中心に雪解けが進みます。
雪渓下部全景 | 雪渓中段から滑り降りる南側がほぼなくなる |
先ほど申し上げたように雪渓下部は北側と比べて南側の雪解けが進んでいます。
大雪渓入口まで68メートル |
幅は20メートル − 昨年より1週間早い雪解け |
いつも南側の端から大雪渓入口までの距離をお伝えしておりますが、その南側の端が雪解けで北側方向へ移ってきたため、先週は72メートルありましたが、今週は68メートルと短くなっています。ちなみに南側にわずかに残る残雪をこれまでの雪渓下端とすれば、大雪渓入口まで77メートルの距離となります。
左の画像の岩場の部分は車道沿いより一段上に上がっていて、この画像へとつながっています。ここはほぼ完全にフラットになっていてその横幅は雪解けにより、先週の14メートルから20メートルへと広がっています。先週の段階では昨年とやや早い状況でしたが、今週は雪解けスピードが上がって1週間早い状況です。
雪渓下端(中央〜北側) |
先ほどの位置から少し北方向に移動して、雪渓下部の中央〜北側付近の下端を撮影したもの。車道からの距離は43メートルで昨年とほぼ同じ状況です。
スキーヤー専用道のウラジロナナカマド | 先週からなり始めた実がしっかりとなる |
こちらは雪渓上部に続くスキーヤー専用道脇のウラジロナナカマド。先週あたりから実ができ始めました。先週の段階ではまだ実をつけていない状態のものありましたが、ご覧のようにどの実もしっかりと天を向いています。
冬芽がしっかりと |
そして若い枝の付け根を良く見るとすでに新しい芽ができ始めています(冬芽)。一冬越して、来シーズンは新たな芽吹きを楽しませてくれることでしょう。
登山道入口 | 幅は43メートル |
こちらは大雪渓入口から50メートルほど北にある肩の小屋へ向かう登山道。右の画像のとおり、雪渓下端と車道との間は先週の38メートルから43メートルとなり、先週ほどの雪解けではありません。
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先週の上端部分 ノリクラ雪渓カレンダーVol.13(2008/08/09〜10) A |
今週の状況 上端は10メートルほど下方に |
こちらは雪渓中央付近の上端部分。先週まで滑走していたモーグルコースの上部に当たります。先週の画像と比較しています。上端は長さで10メートルほどの雪解けです。昨年と比べてやや早い状況。
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先週のモーグルコーススタート付近 |
今週の状況 |
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先週のモーグルコーススタート付近 |
今週の状況 |
先週のモーグルコースのスタート付近の様子を比較した画像です。高さで50〜70センチ程度の雪解けが見られることがわかります。
先週と同様、昨年よりもやや早い雪解け状況を見せています。
長さ50メートル | 幅40メートル |
雪渓下部は最長で長さ50メートル×幅40メートルで、滑走できないことはありませんが、距離が取れないため、滑走には適さない状況となっています。大きさとしては昨年とほぼ同じです。(→ Next)
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