ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2008/08/15〜17) E

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(Update:2008/08/21)

 

【雪渓上部 U − モーグルコース】

雪渓上部左側 − 上は1週間早く、下は1週間遅い雪解け

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。先週は上端付近は昨年並み、下端付近は昨年より1週間遅い雪解けでした。今週は上端部分の雪解けが進んで、1週間近く早い状況を見せています。下端に関しては先週と同様、1週間遅い状況です。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。

 

雪渓上部左側下端部分

こちらは雪渓上部を下端部分から撮影したもの。先週までの残雪が画像の左下に写りますが、下端は先週よりも15メートルほど上がっています。

 

モーグルラインは2つあります

雪渓上部左側は先週と同様、雪渓上部を左右に分ける尾根より20メートルほど南側に作られたライン(右の画像)と、雪渓上部を左右に分ける尾根の下端からスタートする従来からのラインの二つのモーグルコースがあります

 

尾根の下端にある北側のコブライン

こちらは雪渓上部を左右に分ける尾根の下端からスタートするコブライン。

 

主にボーダーの方々が滑走されています スコール − 左右の足を縦一列にセットします

今日は主にボーダーの方々が滑走されています。通常、ボードの場合は板に対して、足を横、もしくは斜めにセットしますが、こちらの乗り物は完全に縦にセットします。

 

これでコブを滑るのはかなり難しいと思います

きれいに整備されたゲレンデで雪面を鋭くえぐるスコールの滑走はたまに見かけることがありますが、これでコブを滑る人はほとんどいないのではないでしょうか?

 

ラインの長さは13コブ・73メートル

こちらのラインは13コブ・73メートル。まだまだ滑走可能です。

上端

こちらは雪渓上部左側の上端付近。

 

上端 − 昨年並み 上端から − 下端部分まで165メートル

純粋に上端の部分だけ観察すると、昨年とほぼ同じ状況ですが、その直下にご覧のような大きな岩が出てきています。これは昨年よりも1週間早い状況です。この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は先週の187メートルから165メートルに短くなりましたが、まだまだ十分な滑走距離があります。

 

南側のモーグルコースのスタート付近

こちらは前述の上端部分のすぐ左側。先ほどの尾根の下端のラインよりも南側にあるモーグルコースのスタート部分です。この付近は積雪の高さは先週とほとんど変わりありませんが、先週よりも平坦なエリアが少し狭くなってきています。

 

今日も常連の方を中心にスタート地点に集まります。

 

ラインの長さは29コブ・99メートル

コブ管理人が下方に数コブ追加作成したことで先週よりもラインは伸びて、29コブ・99メートルです。

 

難易度の高いコース

コースは距離もあってなかなかハードなもの。バーンも少し硬い状況が見え始めて、ゴールまで完走できないモーグラーの方もいらっしゃるほどです。

 

完走できるまでは滑るのも登るのも真剣

完走できないと自分自身としてもなかなか許せない気持ちが湧き上がります。滑るのも登るのも真剣にがんばります。

 

果敢に攻めてもう一度トライ

そして、スタートエリアに立つとすぐに次の一本にトライします。抑えて滑れば完走できるものの、それでは自分に許せません。果敢に攻めて、今度は完走できたでしょうか?

 

テレマーク

もちろんモーグラーの方ばかりでなく、テレマークの方だってコブにアタックします。

 

バックカントリーの板
うろこがあってもコブには全く違和感ありません

アグレッシブに滑走されるテレマークの方は通常のアルペンの板を使用するケースが多いようですが、こちらの方の板はどちらかというと真冬に良く見かける山スキー用の板。滑走面にはウロコがあって、緩斜面ならそのまま登って行くことができます。コブの滑走においては全く違和感はないとのこと。

 

バーンの難易度が高いため、モーグラーの中には一番上からでなく、途中から入る方もいらっしゃいます。

 

雲の動きを楽しみながら...

今回の雪渓上部左側の様子は15日(金)〜17日(日)の3日分を編集してお届けしておりますが、17日(日)は午後からきれいな青空が広がり始めました。雲の動きが見事なもので、指を差しながらその様子を眺めるモーグラーの姿があります。ノリクラはスキーを楽しみながらもそんな天候の劇的な変化を楽しむことができる貴重なエリア。その場にどっぷりと漬かってしまうとなかなかわかりえないかもしれませんが、こんな風景に巡り会えるエリアはそんなにたくさんはないはずです。 Next

 

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