ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2008/10/04〜05) C

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(Update:2008/10/09)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側 − 上はやや遅く、下は3〜4週間遅い雪解け
=はじめての方はこのエリアの滑走はご遠慮ください=

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。上端と下端の雪解けに違いがありますが、状況としては先週よりもさらに雪解けのペースが遅くなり、上端は先週の昨年並みからやや遅い状況に。そして、下端は先週の3週間から3〜4週間遅い状況になっています。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めての方やソフトブーツのボードの方はご遠慮くださいますようお願いいたします。

 

雪渓上部左側 下端

落書きの岩 − 雪渓まで10メートル
− 昨年より4週間以上遅い状況 −

こちらは下端部分。右の画像の落書きの岩付近は先週の段階では岩の周辺に積雪がありましたが、ご覧の通り、雪渓の北端が雪解けで移動して10メートルほどはなれるようになって来ました。それでも昨年よりも4週間以上遅い雪解けで、雪解けのペースは遅くなる傾向が続きます。また、南側の下端付近は昨年よりも3週間ほど遅い状況です。

 

こちらは雪渓上端部分です。

先週の雪渓上部左側上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2008/09/27〜28) E
先週の雪渓上部左側上端付近
高さ30〜50センチ程度の雪解け

こちらはモーグルコースの上端付近。先週から30〜50センチ程度の雪解けでほとんど変化が見られません。

昨年の雪渓上部左側上端付近
2007ノリクラ雪渓カレンダー Vol.22(2007/10/06〜07) D
年の雪渓上部左側上端付近
ほぼ昨年並み

こちらは先週のモーグルコースのスタート位置よりも少し左寄り(南寄り)の部分です。昨年の画像と比較してお伝えします。先週と同様、ほぼ昨年並みであることがわかります。

 

先週の雪渓上部左側上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2008/09/27〜28) E
先週の雪渓上部左側上端
先週とほとんど変わらず。下の昨年の画像と比較(↓)

モーグルコースの上端付近から20メートルほど上がった部分に雪渓上部左側の上端があります。上端の位置が先週とほとんど変わっていません。下の昨年の画像と比較してください。(↓)

 

昨年の雪渓上部左側上端 − 今年は1週間遅い状況
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2007/09/29〜30) D

上端が今年とほぼ同じ位置のの昨年の画像です。今年よりも1週間早い時期のものです。先週までは昨年とほぼ同じ推移を見せていましたので、ここでも雪解けのペースが遅くなっていることがわかります。

先週の雪渓上部左側上端
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2008/09/27〜28) E

先週の雪渓上部左側上端

こちらは少し南側の様子を撮影したものです。上端の位置は先週よりも1メートルほどしか下方へ移動していません。先週と同じような推移です。

 

上端から − 長さ100メートル、昨年より4〜5週間以上遅い状況

上端部分の位置がほとんど変わっていませんので、雪渓上端から雪渓下端までの距離は先週の105メートルから100メートルとほとんど変わっていません。そのため、、昨年より4〜5週間以上遅い状況となっています。

 

 

【雪渓上部 V − モーグルコース】

モーグルコース

それではいつものようにモーグルコースの様子をお伝えします。

 

穏やかな陽気にのんびりとお昼を

先週は寒い気候の中、暖かいものがより一層おいしく映る状況でしたが、今日は穏やかに晴れ上がり、のんびりとお昼時を過ごしています。

 

夏を思わせるような雲と秋特有の高い空 ハイクアップはうだるような暑さ

上空にはまるで夏を思わせるような形のしっかりとした雲が浮かび、秋特有の高く深い青色の空をバックに、白と青のコントラストがより一層映えます。正午の気温は13℃と決して高くはありませんが、強い日差しに照らされて、ハイクアップを繰り返すと汗ばんでくるほどの陽気です。

 

先週のモーグルコーススタート付近
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2008/09/27〜28) E

先週のモーグルコーススタート付近
高さ30センチ程度の雪解け、ほとんど進んでいません

こちらはモーグルコーススタート付近。先週の画像と比較してお伝えしますが、先週から高さで30センチ程度しか雪解けが進んでいません。

 

長さ14コブ・55メートル − 先週と全く変わらず

そのため、ラインの長さは14コブ・55メートルと先週と同じです。

 

今年は紅葉スキーを楽しむことができません

本来なら、この時期ともなれば、位ヶ原や大雪渓のハイマツ帯の沢筋をウラジロナナカマドの紅葉が縁取り、その見事な配色を楽しむことができるはずですが、すでにお伝えしているように、今年は9月26日(金)〜27日(土)にかけて降った降雪・霜で大半のウラジロナナカマドが枯れてしまい、年に一度の紅葉スキーを楽しむことができませんでした。

 

ライン周辺で岩の頭が出始める 次週末は新たなラインを作成

全体的な積雪量が少なくなって来ているため、さほど雪解けが進まなくてもラインの周辺からはあちこちで岩の頭が出始めます。そのため、次の週末は南側に新たなラインを作成するとのことです。

 

翌日5日(日)、午後から冷たい雨 − 冬用のグローブに

そして、こちらは翌日5日(日)の様子。朝から曇り空が広がり、お昼過ぎに雨が降り始めると気温が一気にさがって、13時の時点では3℃。冷たい雨は次第に霙交じりの雪といったところまで変化を始め、冬用のグローブをつけます。

 

雪渓下端 −ひどいアイスバーンで一番の難所

雪が降り始めて、今日はこれで下山しますが、一番大変なのが板をはずして雪渓から地面に降りる所。最後まで気が抜けません。

 

逆向きで爪先で降りる 無事に降りれました

反対向きになって爪先立ちで降りてゆくスキーヤーもいます。これが一番安全かもしれません。

 

あと2〜3歩が身動きとれず

下端部分の3〜4メートルが一番凍結がひどく、雪が柔らかければ2〜3歩といったところですが、ここから身動きがとれず、次の一歩がでません。

かにさん歩きで慎重に... ヘッ! 先週みたいに滑らんぞ!学習能力あるもんね!

板を支えにしてスキーでエッジングするようにブーツに力を加えて、かにさん歩きで一歩一歩慎重に降ります。先週は想像以上に滑ったばかりでしたので、思わずガッツポーズ!(笑)。モーグルコース周辺ではいつも楽しい仲間が集います。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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