ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2008/10/18〜19) C

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6

(Update:2008/10/23)

 

【肩の小屋 − 小屋締め】

位ヶ原 お花畑 − 紅葉は完全に終了

位ヶ原山荘を後にして、森林限界を超えた位ヶ原付近もご覧のように完全に紅葉が完了しています。先週の段階では右側の画像の手前部分のウラジロナナカマドが何とか葉を残していましたが、すっかりなくなっています。

 

見事なブルースカイが一面に広がる

それでもご覧のようにきれいな青空が一望できるのも、位ヶ原より上部の開けたエリアだからこそ。水平線まで真っ青なパノラマが広がります。紅葉が完全に終わってもこの青空を望むためだけにここにやってくるだけの価値があります。

 

低い気温に日陰は凍てつく

位ヶ原や大雪渓エリアの正午の気温は7℃。日差しを受けると汗ばむほどですが、日陰はご覧のように凍りついたところも見られるほどです。

 

営業終了後の肩の小屋 − しっかりと目張り

さて、こちらは大雪渓の北側にある肩の小屋。13日(月)に今シーズンの営業を終了した後は、後片付けや小屋締めのための準備が連日行われてきました。ご覧のようにすべての窓には積雪に耐えるように目張りが施されています。

冬季になると肩の小屋付近は絶えず西から強い風に吹きさらされるため、積雪量はそれほど多くありません。それでも屋根の高さまでは雪が積もりますので、窓の目張りは必須です。

 

片付けは完了、周辺の最中チェック

テーブルが並べられていた食堂もご覧のようにすっかり片付けられ、後は周辺の設備の最後のチェックをします。

 

受水槽もチェック

今年は水不足で乗鞍高原から水道水をピストン輸送する苦労もありました。凍結による受水槽や配管の破損を防ぐため、水が完全に抜けているかチェックします。

 

小春日和の中 − 最後の昼食は小屋の表で

気温が低くても小春日和が続く今日は、小屋の表で車座になって最後の昼食を取ります。

 

みんな一緒にのんびりと

営業期間中のお昼時はたくさんの登山の方々への対応に追われ、手の空いた時間を見計らいながら、それぞれの持ち場で食事を取るのが常です。こんな風にのんびりと小屋周辺の景色を楽しみながら一緒に昼食が楽しめることはありませんでした。

 

そんな昼食が終わると...

 

最後の片付け物

すっかり片付けられた厨房で最後の洗い物に取り掛かります。

 

貴重な最後の水も流して、発電機も止めて

最後の洗い物のために残しておいた貴重な水ももうこれで必要ありません。そして、発電機も運転を停止させて...

 

一箇所だけ目張りが残されていた入口のシャッターを閉めます。

 

最後の目張り − 完全に小屋締めです

そして、最後にしっかりと目張りを施し、肩の小屋は完全に小屋締めとなりました。

 

肩の小屋スタッフ − 山篭りは今日で最後、これから全員下山

小屋開けの準備のため、6月中旬ごろから連日山篭りの生活が続きましたが、それも今日で本当に最後。来年の営業は7月ごろと思いますが、それまで肩の小屋は長い冬眠に入って行きます。

 

 

【大雪渓トイレ改修工事】

こちらは改修工事中の大雪渓のトイレ。

 

トイレは完成

先週まではトイレ入口がふさがれていましたが、ご覧のように開放されて利用できる状態になりました。ただし、洗面台などに利用する水はありません。

 

避難小屋工事

こちらはトイレ北側の駐車場に設置される避難小屋の工事。

 

壁のコンクリート打ちが完了し、屋根が設置されました。

 

その屋根にトタンを打ち付ける作業が今日から始まっています。

 

作業が続きます夕方まで続きます

工期は10月末を予定していて、残りあと2週間。これから凍結・積雪で作業できない日が多くなることが予測され、日が暮れ始めても作業が続きます。

 

畳平までたどり着けました!

大雪渓駐車場付近は15時を回るとすっかり日がなくなります。そんな中、畳平方面から下ってきた自転車の方にお会いできます。先ほど魔利支天で自転車に乗ったり、降りて押したり、青色吐息になりながら登って行ったお二人です。14時30分くらいに畳平に無事到着されたとのこと。「言われたとおりの時間帯になんとか到着しました!」と、これからぐっと冷え込んでくる冷気が押し寄せる前に下山を急ぎます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会