ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2008/10/18〜19) D

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(Update:2008/10/23)

 

【雪渓下部】

それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。

 

ミヤマクロスゲも完全に枯れてしまい、まぶしい日の光を浴びてももう黄金色に輝くことはありません。

 

スキーヤー専用道のウラジロナナカマド 完全に朽ちています

こちらは雪渓上部に続くスキーヤー専用道脇のウラジロナナカマド。葉は完全に落ちて、実も朽ちています。もう、この付近では冬支度に向けて落葉樹はほとんど葉を落としています。

 

午後になっても大きな霜柱

そのウラジロナナカマドのすぐ脇には大きな霜柱が午後になっても消えません。撮影したのは19日(日)ですが、この日は三本滝のかもしかゲレンデでも霜柱が立ち、朝晩の寒さが山麓まで広がるようになってきたことがわかります。

 

石碑の岩 石碑の岩の下部

こちらは雪渓下部の西側上部にある石碑の岩。もう特徴だったものはほとんどなくなり、後は雪化粧を待つばかり...

 

チングルマ − 完全に枯れました

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週から枯れはじめてご覧のように今週は完全に枯れています。後は落葉を待つだけ。チングルマは草ではなく木であることは良く知られたことで、落葉が終われば、ウラジロナナカマドのように枝だけが残る様子が見られます。そのため、翌年はその枝から新しい芽吹きが見られるのです。(草は全体が枯れて朽ちてしまいます。)

 

 

【雪渓上部 − モーグルコース@】

雪渓上部全景

それではここから雪渓上部の様子をお伝えします。

 

雪渓上部左側 − 上はやや遅く、下は4〜週間遅い雪解け
=はじめての方はこのエリアの滑走はご遠慮ください=

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。上端と下端の雪解けに違いがありますが、先週とほとんど変わらない状況のため、上端は昨年よりやや遅い状況で、下端は4〜6週間遅い状況です。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めての方やソフトブーツのボードの方はご遠慮くださいますようお願いいたします。

 

落書きの岩 − 雪渓まで15メートル
− 昨年より6週間遅い状況 −
雪渓上部左側 下端

こちらは下端部分。雪渓の下端は落書きの岩から15メートルほどと、先週とほとんど変わりありません。そのため、昨年よりも6週間遅い状況となっています。

 

雪渓下端部分

いつもなら雪渓下端部分はアイスバーン状態になっていて、スキーブーツのつま先ですら歯が立たない状態ですが、今日は強い日差しで比較的柔らかめ。

 

それでも...やってくれました。やっぱり硬いんですよ。

 

モーグルコースの脇はひどくうねっている

左の画像はモーグルコースのゴール付近。停止するためにバーンが削られかなりフラットな状態。しかし、一旦、コースを離れるとご覧のようにかなりひどくうねっています。そのため、ゴールまでたどり着けず、途中でコースアウトすると大変な状態となります。

 

先週の雪渓上部左側上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C
先週の雪渓上部左側上端付近
ほとんど変化がありません

こちらは先々週までのモーグルコースの上端付近で、雪渓上部左側全体としては右端の一番上という位置になります。ご覧のように先週とほとんど変化していないことがわかります。

 

先週の雪渓上部左側上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C
先週の雪渓上部左側上端付近
高さ20〜30センチほどの雪解け

こちらはモーグルコースのスタート位置よりも少し左寄り(南寄り)の部分です。先週よりも高さ20〜30センチ程度しか雪解けが進んでいません。昨年は同時期にまとまった降雪があり、比較することができませんが、先週からほとんど雪解けが進んでいないことから、昨年よりも積雪量の多い状態になっていると考えられます。

 

先週の雪渓上部左側上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C
先週の雪渓上部左側上端

モーグルコースの上端付近から10メートルほど上がった部分に雪渓上部左側の上端があります。上端の位置は先週から1〜2メートルほどしか変わっていません。

 

先週の雪渓上部左側上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C
先週の雪渓上部左側上端

こちらは少し南側の様子を撮影したものです。上端の位置は先週とほとんど変わりません。

 

上端から − 長さ90メートル、昨年より6週間以上遅い状況

雪渓上端から雪渓下端までの距離は先週の90メートルと変わりありません。今週になって雪解けのペースが極端に遅くなっています。そのため、昨年より6週間以上遅い状況です。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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