ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2008/10/25〜26) B

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(Update:2008/10/30)

 

【紅葉情報−三本滝付近】
★カラマツは見頃 (昨年より1週間早い)★

かもしかゲレンデから

ここは三本滝ゲートをさらに登り、かもしかゲレンデから乗鞍高原方面を一望できるビューポイント。先週あたりから、休暇村から続く画像中央付近のカラマツ林や、白骨温泉に続く見晴峠方面や奈川につづく白樺峠方面など周辺の山肌のカラマツ林が色づき始めましたが、今週はさらにその色合いを濃くしています。

 

先週の三本滝レストハウス付近
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.23(2008/10/18〜19) B

週の三本滝レストハウス付近
カラマツがさらに色濃くなっています

 こちらは三本滝レストハウス付近。明らかに先週よりもカラマツが色濃くなっていることがわかります。

 

先週の三本滝ゲート上
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2008/10/18〜19) B
今週の三本滝ゲート上
広葉樹は完全に終了 −  路肩の標識・カーブミラーが撤去

カラマツ林の紅葉が進む代わりにダケカンバなどの落葉樹はご覧のように完全に終了しました。また、先週の画像に映っていた路肩の標識が今週の画像にはないことがお分かりかと思いますが、三本滝ゲートより上部の県道乗鞍岳線では、11月から始まる冬季閉鎖に備えて標識の撤去が行われています。また、カーブミラーも取り外されていますので、走行には十分な注意が必要です。上部エリアは冬季になるとかなりの積雪になり、道路周辺の構造物は雪の重みでつぶれてしまうため、本格的な降雪の前にすべて取り外されます。

また、かもしかゲレンデ周辺の道路はゲレンデコースとなるため、ガードロープやその支柱も撤去されます。

 

かもしかゲレンデ上部(左)、ツアーコース入口(右)
広葉樹は完全に終了

 先週何とか残っていたかもしかゲレンデ上部やツアーコース周辺のダケカンバの紅葉もご覧の通り、完全に終了しています。

 

一面のカラマツの紅葉 − 一帯のカラマツは戦後の伐採・植林

今週、一番の絶景は一面に広がるカラマツの紅葉。この付近の国有林は計画的にカラマツの植林が進められた官行造林で、大正時代から始まった植林は第二次世界大戦後、伐採面積が急速に拡大し、さらにカラマツの植林が広がったことで現在のような分布となっています。

 

植林されたカラマツ − 人造的な模様

そのため、よく見ると、ご覧のように人造的な分布が見られるところがあることにお気づきの方も多いかと思います。こんな光景もこの時期にならないとなかなか気付かないものです。

 

ノリクラは今回初めて − 自転車を写し込んで記念撮影

それでも一面に広がるカラマツの紅葉は見事なもの。今回初めてノリクラにお越しになったこちらの方々も足を止め、ご自身の自転車を写し込んでの記念撮影。

 

その後も途中途中の光景を楽しみながら、畳平を目指します。

  

 

【ちょっと立ち寄り − 冷泉小屋、位ヶ原山荘】

冷泉 冷泉小屋

かもしかゲレンデからさらに進み、魔利支天や荒田沢橋を過ぎると、通称「石畳」と呼ばれた斜度の急なヘアピンカーブが続く区間があります。

そこにはかつて白骨温泉に続く登山道があり、乗鞍高原からの登山道との合流地点にある冷泉はかつて修験者たちの「みそぎ場」として知られ、この冷泉小屋が昭和2年に作られました。

 

かつては山岳スキーで賑わう

かつては山岳スキーで多くのスキーヤーが訪れ、この付近には他にも山小屋が建てられていたほどです。

 

今シーズンの小屋締め

現在は営業されていませんが、小屋の維持は続けられ、今日は小屋締めが行われています。肩の小屋や位ヶ原山荘と同様、山小屋に火を絶やさない努力が続けられています。

 

位ヶ原山荘

こちらは位ヶ原山荘。ちなみに位ヶ原山荘は山頂と冷泉小屋との中間に昭和15年に建てられました。この画像の先に山頂に向かう登山道があります。建設当時はその登山道を少し入った所にありましたが、県道乗鞍岳線の開通後、現在の位置に移設されました。

 

山頂から − 上は強烈な寒さでした

山頂方面から降りてこられたこちらの方々。あまりの強風と寒さで位ヶ原山荘で一旦休憩です。位ヶ原山荘はちょうど森林限界の境目にあり、その上部と下部では天候・気候が大きく変化することが多々あります。この付近ではそんな強風は全く感じられず、上部から降りてきて風が収まり、ちょうどホッと一息ついたといったところでしょうか?

 

冷泉小屋方面へ登山道を降りてゆきます。

 

【大雪渓に到着】

大雪渓 − 気温6℃、午後になっても凍っています

そして、こちらは大雪渓入口。この日の気温は6℃ですが、ご覧のように午後になっても凍り付いている寒さが広がります。

 

全く歯が立たないアイスバーンに撤退

今日のバーンは全く歯が立たないアイスバーン。黒光りするほどの完全な氷といったほうが良いほどです。スキーのエッジどころか、アイゼンも効かないほどのひどい状態。常連の方々も数本滑って撤退するほどです。

 

ちょっと休憩 − 山頂から下山 いつもはヒルクライムで

山頂方面から登山道を降りてきて、トイレ付近で休憩されている方々にお会いしました。いつもはヒルクライムではもう20回以上もノリクラにやって来ていますが、登山は今日が初めてとのこと。そして、WebSiteのヘビーユーザーとおっしゃるこちらの方はもう5年以上も前からご覧くださっているとのこと。当時はちょうどマイカー規制が実施される頃で、ヒルクライムをするために状況を把握したいために検索されていたとのことです。

今回も気温や積雪状況などをWebSiteでチェックして、装備を考えて初登山に挑まれたとのこと。

 

休憩時間のひとときに少しばかりのお話をさせていただいた後、再び乗鞍高原に向かって歩き出します。どうか、これからもWebSiteをご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

 

【大雪渓トイレ改修工事】

避難小屋工事

ここからはいつものようにトイレ改修工事の模様をお届けします。トイレ改修工事は先週の段階で完了し、現在はトイレ北側にある避難小屋の新設工事が続けられています。

 

外壁の作業

先週の段階でコンクリート打ちと屋根の設置が終わり、外壁の作業が続けられています。

 

石積み

一つ一つ、石を積み上げて隙間をコンクリートで埋めます。この石も周辺のものを使用し、外部の石は使用しておりません。外部の材料をそのまま使用すると外来種の種子などの混入が懸念されるためです。

 

コンクリートの調製も現地で

通常、ミキサー車で運搬する生コンを利用しますが、山麓のセメント工場からここまで運搬時間が長時間となり、硬化が始まってしまうため現場で調製します。

 

一つ一つが手作業です。

こちらは避難小屋正面。

 

大きな窓 入口は二重扉

すでに全ての壁に窓が取り付けられて、入口は二重扉になっています。

 

壁の仕上げと塗装

左官の方による壁の仕上げと、塗装がこれから実施されます。

 

冬季閉鎖まで残りわずか − 作業は急ピッチで

工期の10月末まで1週間を切り、どんよりとした怪しげな雲が広がる中、急ピッチで作業が行われています。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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