ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2008/10/25〜26) G

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(Update:2008/10/30)

 

【新雪を味わう】

雪渓下部エリアの雪質と比べると比較的軽い雪質ではあるものの、それでも真冬の軽さはありません。

 

積雪30〜50センチ − 下地の岩にテールが取られる

積雪は30〜50センチで所々に見え隠れする下地の岩にテールが当たると大きくバランスを崩します。

 

コツを取り戻し、笑顔もよみがえる

久しぶりの新雪で、しかも少し重めのスピードに乗れない雪質のため、なかなか思うように滑走できません。しかし、何本か滑走を繰り返すうちに少しずつ勘を取り戻し始め、笑顔がよみがえります。

この日が訪れることを願いながら、毎週大雪渓に通った甲斐が...

新雪はそのときの気温はもちろんのこと。降雪時の温度と風の状況によっても大きく変化します。それでも昨日の完全アイスバーンと比べたら天国と地獄ほどの差があります。ノリクラシーズン当初からこの日が訪れることを胸に抱きながら、毎週、大雪渓に通いつめた甲斐がありました。

この一年、色々な練習を積み重ね、この日のために励んできたといっても過言ではありません。自分自身をここに凝縮させるだけの魅力がノリクラにはあります。

 

時折青空が戻ってきます − 位ヶ原も見事な冬景色

時折、雲間に現れる青空と霧氷の位ヶ原を望むと、もう冬がすぐそこまでやって来ているんだと実感させられます。そして、ノリクラシーズン最終日にこの冬景色を巡り会えてよい締めくくりを迎えることができるそうです。

 

久しぶりの浮遊感 −位ヶ原へ落ちて行く

多少、下地の岩に当たっても久しぶりに味わう浮遊感。途中で止まるなんてもったいない...

 

時間の許す限り、プライベートゲレンデにいくつものシュプールを描きます。

 

下山の準備

明るくなったり暗くなったりを繰り返す濃霧の中、時の経つのも早いもの。山麓まで下山することを考えるともう残りの時間はほとんどありません。

 

名残惜しさを残しながら...また来年もこんな日が訪れることを期待しながら

少しばかり名残惜しそうですが、今シーズンの雪渓スキーを完全燃焼で締めくくることができました。おそらく同じことをまた来年も繰り返してしまうんでしょうね。きっと...

 

下山の位ヶ原、青空が広がる ツアーコース入口 − 次のシーズンはここから始まります

下山の途中の位ヶ原では綺麗な青空が広がるようになり、11号カーブ付近のツアーコース入口付近もご覧のように雪化粧が始まっています。ツアーコースのシーズンまであと1〜2ヶ月ほど。季節は確実に冬へとシフトを始めています。

 

【昨年の今ごろは?】

2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2007/10/27〜28)

季節外れの台風20号の影響で27日(土)は前日から引き続き雨となり、明け方はまだ降ったりやんだりだったものの、台風が接近するにつれてまとまった降り方を見せるようになって来ました。
先週、初雪・初冠雪を迎え、県道乗鞍岳線は積雪のため、三本滝ゲートより上部は通行止めでしたが、この一週間の間、晴天が続いたことから融雪が進んで、25日(木)から位ヶ原山荘まで部分開通し、本日(27日)の9時から大雪渓駐車場まで延長されました。しかし、雨脚はさらに強くなり、台風が東にぬけるにつれて、大雪渓付近では雨から霙(みぞれ)へと変わり、シャトルバスは再び位ヶ原山荘までの運行となりました。
翌日の28日(日)はきれいに晴れ上がった雲ひとつない晴天の一日。シャトルバスは位ヶ原山荘までの折り返し運行ですが、大雪渓方面に向かってのんびり車道を歩く観光客もいらっしゃるほど穏やかな陽気の一日となりました。
大雪渓は27日(土)の昼からの降雪で再び雪化粧となりました。ただ、先週のように気温が下がらなかったため重たい湿雪となり、滑走にはちょっと苦労する状態でした。それでも、ノリクラシーズン最後の新雪スキーをそれなりに楽しむことができたようです。

 

<編集後記>

今回で今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーの連載が終了します。
今年は雪景色を撮影することなく今シーズンが終了するかと思いましたが、最終号になってようやく冬景色のノリクラに巡り会うことができ、最後の締めとしては十分な状況を味わうことができました。これでようやくノリクラシーズンが終わって行くんだという感覚にさせられて、一つの区切りをつけることができたように感じます。

今シーズンのプレリリース版の連載を3月中下旬から開始いたしましたが、トップページの速報はそれに先立って2007年12月からほぼ毎週に近いペースで開始し、実質11ヶ月に渡る取材活動となりました。これまでになく長期にわたる活動は、自分自身でも良く続いたものだと思います。
以下に来シーズンの活動についてお伝えしますが、おそらく来年も同じようなペースでやって行きたいと考えておりますので、これからもご愛読の程、よろしくお願いいたします。
一年間、ありがとうございました。(→ あとがきへ続きます

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 (10月26日(日)の速報でお伝えした内容の再掲です。)
今回のノリクラ雪渓カレンダーをもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
<速報>
2008年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。また、2008年12月から2009年3月までのウインターシーズンについては不定期で週末の状況をお届けする予定です。その後の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー取材日に合わせて実施する予定です。
<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2009年3月中下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2009年5月中旬頃を予定しております。


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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