ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.4(2009/04/18〜19) B
【ツアーコース T】
ここからはツアーコースの様子をお伝えします。
さほど緩まずツボ足でも歩き易い雪質 |
雪質は完全に春の様相を見せていますが、踏み抜いてしまうほど緩んでいる状態ではなく、ツボ足でもそれほどの沈み込みは無く、比較的歩き易い状態です。
入口急斜面 − ブッシュが目立ち始め、切り株も |
今回のツアーコースは全般的に雪解けが激しく、これからの時期の入口急斜面で一番懸念されるブッシュがやや目立つようになってきました。そして、ごくわずかではありますが、切り株が出始めています。
切り株はツアーコース下部、特に@番標識より山麓側ではかなり大きなものもあって、これから雪解けでかなり多くの切り株を目にすることとなります。登りにおいてはあまり問題とならない場合も、スキーでの滑走の妨げになるだけでなく、足を取られたり衝突の危険性もありますので、十分な注意が必要となります。
急斜面を登りきる最後の箇所ではブッシュはそれほど多くはありません。
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先週のツアーコース入口急斜面 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3(2009/04/11〜12) B |
今週のツアーコース急斜面 雪解けで切り株が見え始めています |
しかし、こちらでもご覧のようにこの1週間で雪解けが進んで、切り株が見え始めている所も現れています。
木陰で一休み |
先週のような初夏を思わせる気候ではないものの、やはり急斜面を登りきった先では木陰で一休みといった光景を目にすることができます。
ゆっくり穏やかな時間が流れます | 再び出発 |
先週はスキーでお越しになったこちらの方。今日はスノーシューです。「いつ来てもノリクラはいいですねぇ〜」と、ゆっくりとした歩調で再び歩き始めます。
「ノリクラの良さは何でしょうか?」と、質問されるケースが多いですが、訪れた誰しもが自分のペースで楽しむことができる幅の広いところが良いのではないでしょうか?
凡人を寄せ付けない険しい山も登山家には魅力かもしれません。しかし、スキーヤーもボーダーも登山の方も、そして、季節が移り変わって自転車のヒルクライマーなど、多様なジャンルの方がそれぞれの目線で楽しめるところが他にはない良さだと感じます。
雪面は黄砂で汚れ始める | 板に張り付き、停まりそうな状況 |
ツアーコースの雪面はご覧のように黄砂で汚れ始めています。さらに日差しで水分を含んだコンディションともなれば雪面に板が張り付き、停まらないように重心を後寄りにしてボードのトップを浮かせて何とか滑り降りて行く状態となっています。
それでも山頂付近から滑走して来た方々は上部の雪質の良さに満足し、状態の苦労はさほどのものではありません。
昨年のB標識 2008ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5 (2008/04/19〜20) A ↓ |
先週のB番標識 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.3 (2009/04/11〜12) B ↓ |
今週のB番標識 |
こちらはツアーコース中間付近のB番標識の積雪の状態。先週より50センチ以上減少し、いままで昨年よりも多い状態でしたが、10〜20センチほど少ない状況に逆転しています。
ノリクラの峰々をじっくりと眺める |
以前にもお伝えしましたが、ツアーコースには高天ヶ原や剣ヶ峰といったノリクラの峰々を一望できるスポットが何箇所かあります。ただ、登ることに集中していて意外と見ているようで見ていないといった方もいらっしゃいます。穏やかな気候が続く中、足をしっかり止めてノリクラの峰々をじっくりと見ることもしてみてはいかがでしょうか?
何度も訪れる同じ山並みでも新しい発見ができるから、面白みが倍増するものです。
ノリクラに行けないときはWebSiteで... |
いつもWebSiteをご覧下さっているというこちらの方々。行きたくてもなかなかノリクラに行くことができず、今シーズンは今回が初めてという方もいて、それまでWebSiteのチェックを欠かすことはなかったとおっしゃってくださいました。最後に「いつまでも続けてください」と残してお別れいたしました。
今後もできる限り継続して行く予定でいます。ただ、その糧は皆様からのこのようなお声であったりするものです。
昨年のD標識 2008ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5 (2008/04/19〜20) A ↓ |
先週のD番標識 ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.3 (2009/04/11〜12) B ↓ |
今回のD番標識 |
こちらはツアーコース上部付近のD標識。先週から30センチ程度減少しています。そして、昨年との比較では先週の段階ではやや少ない積雪量でしたが、今週は30センチも少ない状態で急激な減少傾向を見せています。
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先週のE番標識手前のウェーブ | 今回のE番標識手前のウェーブ 全体的に積雪量が減少 |
D番標識を進んでE番標識手前にウェーブ状の箇所があります。こちらもD番標識と同様、減少傾向が進んでいます。ウェーブの形状はほとんど変わりありません。
そして、ツアーコース最後のE番標識を過ぎれば、位ヶ原まであと一歩です。(→ Next)
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