ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2009/05/30〜31) C

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(Update:2008/06/04)

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線。

 

先週の蚕玉岳
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) C
今週の蚕玉岳
50センチ程の雪解け

蚕玉岳山頂を先週の画像と比較してお伝えします。雪解けは50センチ程度です。山頂を示す木柱の周辺は完全に積雪がなくなり、その手前の石碑周辺も雪解けが始まっていることが分かります。

稜線直下にはクレパス

稜線直下の左の画像ではご覧のようなクレパス(クラック)が走り始めました。さらに下部でも何箇所か見られ、今後の状況に注意が必要です。

大雪渓エリアではこれからの時期、クレパスが見られるようになります。頻発するのは、@蚕玉岳〜朝日岳の稜線から滑り降りて大雪渓上部に差し掛かった付近、A雪渓下部のモーグルコースの岩付近、そして、B肩の小屋の東斜面です。

特に大きなものは、@の大雪渓上部付近のもので、例年、開口幅2〜3メートル、深さ3メートル以上となり、稜線から大雪渓方面への滑走エリア上にあり、その付近は少し斜度変化があって上部から見えにくい状況も考えられますので、十分注意が必要です。

なお、@の大雪渓上部付近のクレパスの画像 は、2006年の同時期に撮影しておりますのでそちらをご覧ください。(→大雪渓上部付近のクレパスの画像 - 2006 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2006/05/28) C

 

昨年の位ヶ原
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3
(2008/05/31〜06/01) F

今週の位ヶ原
ほぼ昨年並み

こちらは位ヶ原の唐草模様を昨年の様子と比較したもの。その模様の状態からほぼ昨年並みの積雪です。

 

今週の稜線直下の岩
先週からあまり雪解けが進まず、昨年並み

昨年の稜線直下の岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3
(2008/05/31〜06/01) F

先週の稜線直下の岩
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2009/05/23〜24) C

こちらは剣ヶ峰から続く稜線直下部分。先週から雪解けはあまり進んでいません。先週もお伝えしましたが、他のエリアよりも変化が少ない状況で、積雪量は昨年並みです。

 

急斜面から緩斜面に差し掛かる部分

やや重めのバーンコンディション

稜線から車道までの沢沿いを滑り降りますが、その3分の1程度のところに達すると斜面が緩くなってきます。左の画像がその部分で、今後、雪解けが進むと最初にこの箇所から岩の頭が出始めて、滑走エリアが上下に分断されて行きますが、まだ、岩の頭はなく、広大なバーンが広がります。

 

沢の両脇のハイマツ帯

雪面は細かな凹凸ができ始める

さらに下部へ滑走して両脇のハイマツ帯の間を滑り続けます。この付近までやってくると、スキーの足裏から雪面の細かな凹凸の感触が伝わるようになります。今回は柔らかな雪質のため、ほとんど気にならない状態ですが、雪面が硬いときはやや滑りにくい状態となります。

この凹凸はこれまでの時期はほとんどありませんでしたが、今後は普通に見られるようになりますので、良いバーン条件を求めるならば、タイムリミットが近くなってきていると感じられます。

 

全景

稜線からの全景を撮影したものですが、全体的に昨年並みの積雪と言えます。

 

県道乗鞍岳線の除雪 除雪が完了していないため、積雪量はわかりません

この付近で県道乗鞍岳線と合流しますが、ご覧の通り、まだ除雪が完了していません。そのため、切り通しの高さから積雪量が計測できません。

 

【雪渓下部】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3
(2008/05/31〜06/01) B

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) C

週の大雪渓入口
昨年よりやや多い

こちらは大雪渓入口付近。左上が昨年同時期、右上が先週、そして、下中央が今回の画像です。先週の段階では、昨年とほぼ同じ状況でしたが、今週はやや雪解けが遅く、昨年よりもやや多い状態です。

 

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) C

今週の大雪渓入口
先週から30センチ程度の雪解け
昨年より1週間近く遅い雪解け

そして、こちらは登山道を示す標識を先週の画像と比較したもの、雪解けは30センチ程度で昨年よりも1週間近く遅い雪解けです。

 

標識裏のハイマツもかなり生い茂るようになって来ました。

 

大雪渓寄りのガードロープが出始める

先々週は左の画像奥(右の画像)のトイレよりのガードロープが出始めて、今週は左の画像手前の大雪渓寄りのガードロープも確認できるようになって来ました。

 

トイレ周辺

トイレ周辺はご覧のようにかなり雪解けが進み、夏の姿に近くなってきました。

 

雪渓下部全景 − 全体的に昨年よりやや多い積雪

こちらは雪渓下部の全景。大雪渓入口の右側に「高山植物等の採取は禁止されています」などのお願いの記載された看板があります。先週はその姿がありませんでしたが、ご覧のように頭が見え始めています。昨年は看板がもう少し下部まで見えていましたので、昨年よりもやや多い積雪といえます。

 

モーグルコースの岩

雪渓下部は肩の小屋方面に向かってしばらく中斜面が続き、その後はなだらかな斜面に変化して肩の小屋までつながります。この中斜面から緩斜面へ変化するあたりに、モーグルコースの岩があります。(夏スキーのシーズン、この中斜面ではいくつものモーグルのラインができることから、便宜上、呼称させていただいております)

 

昨年のモーグルコースの岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3
(2008/05/31〜06/01) B
今週のモーグルコースの岩
ほぼ昨年並み − まだクレパスはありません

先週と比べてほとんど雪解けが進んでいません。ほぼ昨年並みの状況です。また、このページの上の部分で クレパス のことをお伝えしましたが、今のところ、モーグルコースの岩周辺ではクレパスは見られません。 Next

 

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