ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2009/07/04〜05) B

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(Update:2008/07/09)

 

【雪渓下部U − モーグルコース】

モーグルコース

それでは雪渓下部のモーグルコースの様子をお伝えします。今回もたくさんの方々が訪れ、7月5日(日)は50名以上の方が登ったり滑ったりを繰り返しています。

 

今回はレーンが二本あります

通常は一本のコブラインしかありませんが、今回はご覧のように二本のレーンが作成されています。

 

左のコブライン − 23コブ×92メートル(ピッチ3.6m) 右のコブライン − 21コブ×92メートル(ピッチ4m)

それぞれのコブラインはコブのピッチが異なります。長めのピッチを好むスキーヤーや短めのピッチを好むモーグラーなど、それぞれの嗜好に合わせたレイアウトとなっています。

 

そして、コブラインが二つあれば、必然的に...

 

「Three,Two,One... Go!!」 デュアルレース − この瞬間が一番盛り上がります

「Three,Two,One... Go!!」の掛け声とともに、デュアルレースが始まります。モーグルコース全体が一番盛り上がる瞬間です。

 

激しいすべりに板のダメージも大きい − 板の持ち主はジュニアのモーグラー!

そして、果敢にコースを攻めれば、それだけ道具への負担が大きいもの。スキー板のテールがはがれてしまい、テープで応急処置です。この板の持ち主はご覧のジュニアのモーグラー。この板の破損度合いが上達の証ともいえるかもしれません。

 

斜度のある場所での板の履き方 − 谷足からビンディングを履きます

少し話がそれますが、通常、ノリクラでは大半が斜度のあるところで板を履かなければなりません。ゲレンデスキーの場合、転倒して板が外れた場合を除き、斜度のあるところで板を履く経験がないため、初めてノリクラにお越しになった方は、なかなか上手く板を履くことができません。

初めての方は、大半の場合、山側の板からビンディングをはめようとしますが、斜度があると上手くいきません。斜度のあるところで板を履く場合は、左の画像のように、最初に谷側の板から履いて、次に山側の板をはめれば、難なく板を履くことができます。

こんなちょっとした仕草から、ノリクラの常連度が計り知れるかもしれません。

 

モーグルコースにはジャンルを越えて色々な方が

モーグルバーンはモーグラーに限らず、基礎スキーやテレマーク、そして、ボーダーの方々などジャンルを越えて色々な方がお越しになります。

 

のんびりと他の人の滑りを眺めながらこの雰囲気を楽しむもの良いでしょう。

 

コブ管理人

このコブラインは自然にできたものではなく、ご覧のコブ管理人が作成・整備しています。

 

今年もしっかり整備します!!

「2レーン作成するとさすがに夕方にはどーっと疲れがでました。」と、おっしゃりながら、今日もひたすらコブのメンテナンスを続けます。

 

お昼になっても人出が絶えません

大雪渓の他のエリアではお昼時となると滑走する方の姿が少なくなるものの、このモーグルコースだけはお昼になっても、ゲレンデかと見間違えるほどの人出が続きます。

 

モーグルコースを眺めながらのお昼休み

そんな様子を眺めながらのんびりとお昼休みをされる光景は、夏のノリクラがやってきたと感じさせるもの...

 

雪解け水には幾つ物缶ビールが − その味は格別!

そして、雪渓からの雪解け水で冷やされたビールの味は格別です。喉をタテにして流し込んだ瞬間に旨いと感じる夏のシーズン、実はノリクラではほんのわずかな時期しかありません。それでも、この短い夏を毎年楽しみにやってくる方がここにはいます。

 

【雪渓下部 V】

昨年のモーグルコースの岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2008/07/05〜06) C

今週のモーグルコースの岩
昨年並み

雪渓下部は肩の小屋方面に向かってしばらく中斜面が続き、その後はなだらかな斜面に変化して肩の小屋までつながります。この中斜面から緩斜面へ変化するあたりに、モーグルコースの岩があります。(夏スキーのシーズン、この中斜面ではいくつものモーグルのラインができることから、便宜上、呼称させていただいております)
今週の場合、前述のモーグルコースのすぐ上の岩と言ったほうがわかり易いかもしれません。

先週から高さで1メートルほどの雪解けが見られ、状況としては先週と同様、昨年並みです。

 

モーグルコースの岩
岩の頭を中心に上下にハイマツが伸びる

雪渓下端まで125m − 昨年よりやや長い

岩の頂点を中心に上下方向にハイマツが伸びてきています。左の画像では岩の頂点から下方向へハイマツや岩が延びている様子です。先週は岩からハイマツ下端まで40メートルほどでしたが、今週はそれほど伸びず45メートルで、右の画像のハイマツの下端から雪渓下端部分までの距離は132メートルから125メートルとなり、昨年の120メートルよりやや長い状況です。

グリーンサポートスタッフの方々

このモーグルコースの岩の下端部分は登山道となっています。こちらは中部森林管理局のグリーンサポートスタッフの方々。登山道の杭打ち・ロープ設置から周辺のゴミ拾いなど細かなことから、ノリクラにお越しになる方々への自然保護の啓蒙など、例年、10月半ばまで活動が続きます。

 

登山道にポール・誘導ロープが設置されました

前述のとおり、肩の小屋への登山口から このモーグルコースの岩までの区間は、積雪期は目印がないためルートを間違えやすいものですが、グリーンサポートスタッフの方々によって、ご覧のようなポール・誘導ロープが設置されました。肩の小屋へはこのロープにしたがって登って行くことができます。

 

昨年の石碑の岩
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2008/07/05〜06) C

今週の石碑の岩
昨年より一週間早い雪解け

こちらは雪渓下部の南側にある石碑の岩。大雪渓エリアでモーグルコースの岩の次に姿をあらわす大岩です。先週と同様、昨年より一週間早い雪解けの推移となっています。

 

石碑の岩の下部のバーン − 岩の頭が見え始める 昨年並み

また、先週まで石碑の岩の下部のバーンでは見られなかった岩が姿をあらわしはじめました。こちらに関しては昨年と同じ状況です。

 

チングルマ − 昨年よりやや早い芽吹き

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。若葉が出始めています。昨年よりやや早い芽吹きを見せています。大雪渓エリアを含め、まだ、大半のチングルマの新芽はこれからです。 Next

 

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