ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2009/07/04〜05) D

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(Update:2008/07/09)

 

【肩の小屋】

昨年の肩の小屋周辺
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2008/07/05〜06) F

今週の肩の小屋周辺
昨年並みか、やや遅い雪解け

それでは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。これまで肩の小屋周辺は昨年と比較してもっとも雪解けの進んだエリアでしたが、今週は昨年並みかやや雪解けが遅い状況を見せています。

 

稜線へ

そして、こちらは肩の小屋から山頂方面に向かう登山道。

 

肩の小屋前の登山道 −完全に積雪はなくなる ハクサンイチゲ − まだつぼみ、開花が遅れています

肩の小屋から数十メートルの箇所には先週までは積雪がありましたが、左の画像のように今週になって完全に積雪がなくなりました。そして、三週間ほど前から新芽を出し始めたハクサンイチゲは、小さなつぼみをつけているものの、開花しているものはまだありません。昨年は開花したハクサンイチゲがたくさん見られましたので、今年は開花が遅れています。

 

登山道は朝日岳直下まで完全に積雪がなくなる

肩の小屋からさらに登山道を進みますが、朝日岳直下まで完全に雪解けが終わっています。

 

先週の登山道(朝日岳直下)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2009/06/27〜28) D
今週の登山道(朝日岳直下)
一週間で1メートルの雪解け

先週の積雪はこの付近から始まりました。稜線が見え始める少し手前です。ご覧のようにこの一週間で1メートルほどの雪解けがあったことがわかります。

 

この付近から積雪

そして、稜線が見え始める付近から積雪が始まります。昨年とほぼ同じ状況です。

 

積雪箇所はスコップでルートが確保されました

積雪は朝日岳直下だけですが、急斜面をトラバースする必要があり、これまではかなり苦労する登山客の姿がありました。しかし、ご覧のようにスコップで掘ってルートが確保されていますので歩きやすくなっています。ただ、雪の上は滑り易いことはこれまでと変わりありませんので、注意が必要です。

 

毎年活動されるグリーンサポートスタッフの方

朝日岳直下のエリアは7月以降でも積雪が残っていることが多いため、7月からはグリーンサポートスタッフの方々の手によって、スコップでルートの確保がされることがあります。畳平から山頂まで、一日に何往復もしながら登山者への自然保護の啓蒙活動などがこれからも続けられます。

 

【稜線】

蚕玉岳〜朝日岳稜線

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。先週は画像の左上の部分に積雪がありましたが雪解けがすすみ、先週と同様、昨年より一週間ほど遅い雪解けを見せています。

 

大雪渓への滑り込みはできません

朝日岳直下から大雪渓へのバーンはご覧のように分断されてきました。この状況はほぼ昨年並みです。

 

蚕玉岳〜朝日岳稜線

蚕玉岳〜朝日岳稜線上の積雪は、先週の段階ではかろうじて残っていましたが完全になくなりました。

 

昨年の権現ヶ池・朝日岳
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2008/07/05〜06) F

今週の権現ヶ池
ほぼ昨年並み

今週の朝日岳
ほぼ昨年並み

権現ヶ池と朝日岳の様子も昨年の画像と対比してお伝えします。権現ヶ池はこれまでと同様、昨年並みの状況。そして、朝日岳は先週の段階では昨年より一週間ほど遅い雪解けの推移でしたが、今週は急速に雪解けが進み、ほぼ昨年並みの状況です。

なお、肩の小屋から稜線までの積雪状況の掲載は、今回をもって終了いたします。 Next

 

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