ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2009/07/11) @

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(Update:2008/07/16)

 

【大雪渓】

関東甲信地方が、7月14日(火)に梅雨明けしましたが、数日間降り続いた雨が週末にタイミングを合わせるように止んで、11日(土)はまずまずの一日を送ることができました。

週末前に降り続いた雨は、長野県側のシャトルバスも運休が続くほどの状況でしたが、11日(土)は始発便から問題なく運行が再開され、朝の大雪渓は激しく雲が流れる中、綺麗な青空に久しぶりに包まれるようになりました。冷たい空気に絶えず覆われ、その後は、曇り空となってしまったものの、大雪渓で滑り続けるスキーヤー・ボーダーにとっては、むしろ過ごし易い状況で、今年は週末に関しては、梅雨であることを感じさせない状況が続きました。

今週は雪解けスピードが早く、大雪渓エリアでは、昨年よりも一週間ほど早い雪解け状況を見せる箇所が増えています。

12日(日)は、岐阜県側の乗鞍スカイラインをステージに、第6回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが開催されました。自転車で急坂を登るヒルクライムレースですが、今年から、スタート地点が乗鞍スカイラインの起点である標高1684メートルの平湯峠から、標高1380メートルの殿下平総合交流ターミナルに引き下げられ、昨年以上に過酷なコースレイアウトとなりました。早朝から、時折、雨がぱらつく中、536名の方がカテゴリー別に、順次スタートを切ります。レース序盤から独走体制のトップ選手は1時間01分48秒で、畳平にゴールします。畳平付近は冷たい強風が吹き抜け、次第に雨がぱらつき、大会終盤近くには風雨がさらに激しくなり、この時期としては、かなり冷たい環境にさられてしまいました。

今回は11日(土)の状況をお伝えし、12日(日)の第6回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの様子は、7月下旬頃、掲載を予定しておりますので、しばらくお待ちください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【7月11日(土)、観光センター】        【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】        【雪渓下部 T】
Page-3 : 【雪渓下部 U − モーグルコース】       【雪渓下部 V】
Page-4 : 【雪渓中段 T】       【雪渓中段 U − ジュニアレーシング】
Page-5 : 【高山植物】       【雪渓上部 T】
Page-6 : 【雪渓上部U − 基礎スキーキャンプ】
Page-7 : 【畳平のお花畑】        【昨年の今ごろは?】        <編集後記>
 

  

 

【7月11日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。気温は15℃。暑くもなく寒くもない朝を迎えています。

 

山頂付近は雲の中 − 訪れる車はまばら

天候はご覧のように曇り空。残雪が少なくなりつつある高天ヶ原や剣ヶ峰の山肌は見えるものの、山頂部分は雲に隠れています。そして、観光センター前駐車場はご覧のように、まだ、お越しになる車は少なく、静かな様子です。

 

観光センター − 土日祝日は早朝から営業

こちらは観光センター。土日祝日は早朝から営業が開始されます。

 

こちらは観光センターの売店。早朝から営業を開始する所はほとんどありませんので、シャトルバスに乗車する前に、必要なものがあれば、ここで調達されたほうが良いでしょう。

 

シャトルバス乗車券販売所

売店の隣にあるシャトルバスの乗車券販売所。先ほどの剣ヶ峰方面の画像の通り、山頂付近は雲に覆われていることから、畳平付近の天候を記したホワイトボードにも濃霧の文字が見られます。なお、乗車券は往復券を購入した場合、三本滝から畳平の区間は途中下車可能となっています。この時期は途中下車を繰り返す方はあまりありませんが、秋の紅葉シーズンになると、紅葉の綺麗なスポットでシャトルバスを乗降して、車道や登山道を散策することが、お勧めの楽しみ方です。

 

シャトルバス専用停留所

観光センター駐車場内のシャトルバス専用停留所には、7時のシャトルバスを待つ乗客の方が列を作るようになります。

 

トランクへスキー板の積み込み

そして、シャトルバスが到着すれば、いつものようにトランクにスキー板を積み込みます。積み込む板は多いときでは30本以上にもなり、上からどんどん押し込んで行く状態となります。そのため、多少の傷などは、やむを得ないことが考えられます。傷などに注意をする必要がある場合は、必ず、スキーケースを使用することをお勧めします。

 

スキー板の搬入が終わって、シャトルバスは大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

それではシャトルバスが行く 県道乗鞍岳線の様子をお伝えします。

 

位ヶ原山荘

県道乗鞍岳線は広葉樹の明るい緑に包まれながら標高を徐々に上げて行きます。そして、位ヶ原山荘付近に達すると森林限界を迎え、周囲の展望が開け始めます。

 

新緑と残雪のコンビネーション

徐々に雪型が小さくなって行きますが、この付近から新緑と残雪のコンビネーションが目に飛び込んで来ます。県道乗鞍岳線は、休暇村付近から三本滝までの区間では唐松の新緑が、そして、三本滝から冷泉小屋付近まではナナカマドやダケカンバなど、明るい広葉樹が車窓いっぱいに広がり、さらに、位ヶ原山荘から先はダイナミックなパノラマが開けて、景色の移ろいを見ているだけでも楽しいものです。

シャトルバスは大雪渓や畳平へ向かうための移動手段で、遠方からはるばるやってきた方にとっては、仮眠タイムではあるかと思いますが、できれば、そんな車窓の変化も楽しんで頂けたらと思います。

 

11号カーブ付近

こちらは位ヶ原山荘からおよそ1.5km先の11号カーブ付近。先週と比べて、残雪状況は大きく変化はないように感じます。この画像の左側が、ウインターシーズンの山岳スキーのコースである、ツアーコースとなっていて、乗鞍高原温泉スキー場のかもしかゲレンデまでつながっています。

 

今週のツアーコース 位ヶ原急斜面

ウインターシーズンのツアーコース 位ヶ原急斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.1
(2009/03/28〜29) B
※山岳コースにつき一般向けではありませんのでご注意下さい

左の画像が現在のツアーコースの状況。少しばかりの残雪が残りますが、ご覧のように完全に緑に覆われていています。しかし、真冬は右の画像のように、何本ものシュプールができる山岳スキーコースで、周辺の山々も綺麗に雪化粧が施され、晴れた日は絶景が広がるビューポイントです。

ただ、ツアーコースはゲレンデとは異なり、リフトや防護ネットなどは一切なく、ある程度の経験が必要で、一般向けではありませんのであらかじめご承知ください。なお、今年の3月〜5月上旬のツアーコースの状況は、ノリクラ雪渓カレンダー 2009シーズン プレリリース版 で紹介しております。

 

位ヶ原お花畑

こちらは位ヶ原お花畑。まだまだ残雪が残り、高山植物の様子はまだ見られません。

 

5号カーブの雪の壁 4号カーブの雪の壁

そして、宝徳霊神バス停のある5号カーブと、県道乗鞍岳線で一番大きな雪の壁が見られる4号カーブを通過します。右の画像の4号カーブは先週と比べると、その高さがかなり低くなっていることがわかります。

 

そして、大雪渓に到着です。 Next

 

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