ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2009/07/25〜26) D

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(Update:2008/07/30)

  

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景
上部は昨年より一週間早く、下部は二週間近く早い雪解け

それでは、雪渓上部の様子をお伝えします。全体的には、上部で昨年より一週間早く、下部では二週間近く早い雪解けです。ただ、昨年の下部付近は、その前の年より、一週間遅い状況でしたので、今年が特に雪解けが早いというわけではありません。

 

昨年の雪渓上部右側
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2008/07/26〜27) C

今週の雪渓上部右側
昨年より一週間から二週間早い雪解け

こちらは雪渓上部右側の様子。昨年の画像と比較してみると、右側の岩場が目立つようになっていることが分かります。この点から、昨年より二週間以上早い雪解けであることが分かります。

また、上端付近の様子からは、昨年より一週間程度早い雪解けであることが分かります。

 

リフト土台 − 昨年より一週間以上早い雪解け 雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
昨年より一週間以上早い雪解け

こちらは雪渓上部右側の右下(北東)付近にあって、雪渓中段の上部に位置するリフト土台。先週から1メートルほどの雪解けが見られ、先週の段階では、昨年より一週間早い雪解けでしたが、今週はさらに雪解けが進み、一週間以上早い状況となっています。また、リフト土台から雪渓中段への連絡部分でも、一週間以上早い雪解けを見せ、滑走できない状況になりました。

雨が降り続く中を...

午後からになると、雨は連続して降り続くようになって、午前中はたくさんの方でにぎわっていたバーンも静かな状況になります。

 

ひたすら練習に打ち込みます

登っては滑り、滑っては登る...これの繰り返しが淡々と行われるわけですが、集中していると、意外にも時間の経過を忘れてしまうもの。冬から春の山スキーでノリクラを楽しむ感覚とは別のものがあり、ある面、鍛錬に近いものがあります。ただ、それはそれなりに楽しいものなのです。

 

雪渓上部右側の上端

こちらは雪渓上部右側の上端部分。先週よりも50センチ〜1メートルほどの雪解けです。

 

昨年同期より一週間遅い 雪渓上部右側の上端
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2008/08/02〜03) D

昨年同時期より一週間遅い時期の上端の様子です。今週とほぼ同じような状況で、このことから、今週は昨年より一週間早い雪解けであることが分かります。

 

昨年の上端から
2008ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.11(2008/07/26〜27) C

今週の上端から
雪渓の大きさとしては昨年並み

上端から雪渓上部の下端までの距離は284メートル。そして、リフト土台までの距離は248メートルです(昨年は230メートル)。雪解けは、昨年より一週間早い状況を見せていますが、雪渓全体の大きさとしては、ほぼ、昨年並みと言えます。

 

【雪渓上部U − レーシングキャンプ】

雪渓上部右側 − ポールを張ってレーシングキャンプ

雪渓上部右側は、幅が100メートル以上あり、上端から下端までの距離は、284メートルもあることから、幾つものポールレーンを取ることができます。そのため、かつては多くのレーシングキャンプが行われていましたが、2003年から始まったマイカー規制により、長くて重たいポールを運搬することが困難となり、ポールが林立する状態はなくなりました。

それでも、今回は数レーンのポールがあって、悪天候の中、ポールにアタックする音が、あちこちで響いています。

 

アイスバーンと尖ったスプーンカット

降雨が続くと、雪渓表面は所々で再氷結して、アイスバーンになったり、角の尖ったスプーンカットが見られるようになります。

 

滑り込めば、綺麗なフラットバーンに

少しばかりの不整地があっても、キャンプなどで多くの方が滑り込めば、比較的、短時間で綺麗なフラット状態になって行きます。

 

次第にえぐれて来ます

雪そのものは、それほど硬く締まっていないため、滑走ラインは時間とともにえぐれて来ます。

 

セット換え 表面を鍬で削ってコース整備

そのため、定期的にセット換えをしますが、それと同時に、表面の尖ったスプーンカットを鍬で削って滑りやすくします。

 

コーチ陣がコース整備を行っている間は、しばしの休憩...

 

疲れきった様子を見せるジュニアや、おしゃべりが尽きない二人などさまざま...

 

真夏にスキーを楽しむ経験が、夏休みの一番の思い出になるといいですね...

ジュニアレーシングもいつものように

そして、こちらはいつものジュニアレーシングの練習が行われています。

 

一直線にセットしたポール − クイックな動きが

一直線にセットしたポールに、すばやく体が反応しなければ、クリアすることはできません。

 

ストックを突くタイミングと突いた位置が一つのミソ。

 

うまくクリアできたイメージを、板を外してブーツだけで雪面に立ち、その動きをもう一度繰り返して、体に刷り込ませて行きます。

 

訪れる方が多くなってきましたね

マイカー規制後は、一時的に訪れるスキーヤーがかなり減りましたが、このところ、少しずつ増えてきているように感じます。モーグラーは、本当に多くなっていますが、アルペンでも、増加傾向が見られます。活気付くことは良いことだと、長年、このノリクラに通い詰めているジュニアレーシングのコーチは語ってくださいました。

 

特訓はまだまだ続きます...

秋まで続くノリクラの長いシーズンは、まだ、折り返し地点も過ぎていません。これからも、「練習あるのみ」と、いったところでしょうか? Next

 

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