ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2009/08/01〜02) C

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(Update:2008/08/06)

 

【雪渓中段】

雪渓中段

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。

 

昨年同時期より一週間遅い雪渓中段
2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2008/08/09〜10) C

こちらは、昨年同期より一週間遅い雪渓中段の様子。今週の画像とほぼ同じ雪解けの状態です。したがって、今週は昨年よりも一週間早い雪解けであることが分かります。

 

肩の小屋への登山道(中間付近)
昨年より一週間以上早い雪解け

こちらは雪渓中段の北端に位置する肩の小屋への登山道。先週から高さ2メートル近くの雪解けが見られます。先週と同様、昨年より一週間早い状況です。大雪渓から肩の小屋までの道中の残雪は、完全になくなっています。

 

雪渓中段全景

雪渓中断は、左の画像の下半分は、ほぼ、昨年並みの状況ですが、右の画像の上半分は、完全に積雪がなくなり、昨年よりも一週間早い雪解けです。

 

横幅は23メートル − 滑走可能です

下半分のエリアは、まだ、雪渓下部とつながっています。横幅は23メートルで、現段階では滑走可能です。

 

【高山植物】

登山道を高山植物が彩ります シナノキンバイ(花)

先週から咲き始めたシナノキンバイ。まだ、しっかりと見ごろを見せています。

中央のオレンジ色の短いヘラ状ものが花弁 黄色い大輪が萼

先週よりもしっかりと「花」が咲いていますので、もう一度詳細にお伝えします。シナノキンバイの花弁は中央のオレンジ色の短いヘラ状のもので、周辺の大輪は萼(ガク)です。その証拠に右の画像では、通常の緑色の萼はありません。

 

ミヤマキンバイ(花) 萼がちゃんとあります

こちらはミヤマキンバイ。大雪渓エリアでも普通に見られるようになって来ました。右の画像のように花弁の下には、萼がちゃんとあります。

 

ゴゼンタチバナ(花)

どちらかというと、大雪渓エリアの高山帯よりも、少し標高の低いエリアに分布しているケースが多いゴゼンタチバナ。林の中によく似た環境のハイマツ帯に寄り添うように、花を咲かせています。

 

白い四枚は総苞片 − 花ではありません

前述のシナノキンバイと同様、花弁に見える白い四枚は総苞片で、中心の十数個ある花のつぼみを包んでいた葉です。高山植物の世界で、この総苞片が重要となるのは、在来種のミヤマタンポポと、外来種のセイヨウタンポポの見分け方です。

総苞片が外転しているのがセイヨウタンポポですが、非常に繁殖力が強いため、現在では、平地に自生するタンポポの大半が、セイヨウタンポポに置き換わっています。

 

ミヤマダイコンソウ(花)

大雪渓エリアでの三つ目の黄色の高山植物は、ミヤマダイコンソウ。大きな丸い葉が特徴です。

 

チングルマ(花)

そして、いつもは石碑の岩のチングルマを紹介していましたが、大雪渓エリア全般で咲き始めました。

 

ひょろひょろ伸びる昨年の花茎 茎は木の枝のよう − 小さくても木です

ひょろひょろと伸びる茎は、昨年花をつけた花茎。そして、右の画像の下の部分の茎をよく見ると、木の枝のような状態ものが見られます。チングルマは、こんなに小さくても、草ではなく木であることがわかります。

 

ベニバナイチゴ − 実ができ始めています

大雪渓のあちこちで開花が始まっていますが、こちらのベニバナイチゴは、すでに花の時期は終わって、ごらんのように実ができ始めています。 Next

 

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