ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2009/08/01〜02) F

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(Update:2008/08/06)

 

【畳平 − お花畑】

ここからは畳平のお花畑の様子をお伝えします。

 

入口付近

こちらは入口付近の様子。

 

入口付近 − ハクサンイチゲはピークを過ぎる 入口付近 − ミヤマクロユリがピーク

先週、満開を迎えたハクサンイチゲは、左の画像のようにピークが過ぎています。そして、ハクサンイチゲに取って代わるかのように、ミヤマクロユリが、あちこちで開花している様子がみられます。

 

ミヤマクロユリ − 雄花(左)、両性花(右)

ミヤマクロユリの花の中をよく見ると、左のものは雄花だけで、右のものは雄花と雌花の両方がある両性花です。地下の鱗茎の成長状態の度合いによって、雄花だけか、両性花になるのかが決まるようです。

 

遊歩道を曲がらず、まっすぐに... コバイケイソウの群生

いつもは、左の画像の部分を右に曲がってお花畑の奥のほうに進みますが、少しだけまっすぐ行くと、右の画像のように、コバイケイソウが群を作って開花しています。

 

遊歩道分岐点

そして、遊歩道を再び戻って西に進み、分岐点あたりに差し掛かります。

 

ここでもハクサンイチゲから別の高山植物へバトンタッチ

分岐点から先は、ハクサンイチゲに代わって、黄色や白の花が目立つようになって来ました。

 

ミヤマキンポウゲ(花) ハクサンボウフウ(花)

黄色の花はミヤマキンポウゲ、そして、白い花がはハクサンボウフウ。

 

無数の足跡 − 踏み固めるとどんどん高山植物が消滅してゆきます

遊歩道には、お花畑に足を踏み入れないようにお願いの看板が設置されています。綺麗な高山植物がたくさん咲いている箇所では、ご覧のように足跡が無数にあります。

何も高山植物が自生していないから、足を踏み入れてもかまわないと、考える方もいらっしゃるかと思いますが、多くの方が足を踏み入れたために、そこに自生していた高山植物が、なくなってしまったのです。

 

遊歩道奥 − ここでもクロユリとミヤマキンポウゲがピーク

遊歩道の奥のほうでもクロユリとミヤマキンポウゲがピークを迎えている状態です。

 

アオノツガザクラ(花) ヨツバシオガマ(花)

それ以外にも、アオノツガザクラやヨツバシオガマなど、夏がピークを迎える頃に咲く高山植物が目立つようになって来ました。

 

ハクサンイチゲは、ほぼ、ピークを過ぎてしまいましたが、お花畑は、まだまだ、このほかにもたくさんの高山植物がみられます。

 

【昨年の今ごろは?】

2008ノリクラ雪渓カレンダーVol.12(2008/08/02〜03)

今回の土日とは対照的に、昨年は両日とも、晴天の続く週末でした。特に、2日(土)はご来光バスが2台も運行されるほど。しかし、ご来光バス運行直後に落石があり、県道乗鞍岳線は8時まで通行止め、撤去作業の後、8時15分から運行が再会されました。

3日(日)もほぼ晴天の一日で、秋を思わせるようなひんやりとした空気に包まれる中、多くのヒルクライマーが、大雪渓の前を数分おきに通過してゆくほどの賑わい振りでした。

 

<編集後記>

雨ばかりの週末が続いています。関東甲信はすでに梅雨明けしましたが、東海地方はまだ梅雨明けがなく、今年は梅雨明けせずに終わってしまうのかと思ったところ、8月3日に梅雨明けが発表されました。立秋を過ぎると、梅雨明けの発表がなされないことから、今年の梅雨明けはぎりぎりの発表となりました(今年の立秋は8月7日)。

さて、これから夏本番のシーズンへ突入しますが、今度は台風の進路が懸念される時期となってきます。また、お盆を迎えて、ノリクラにお越しになる方も多くなるかと思います。夕立・雷雨などの雨対策はもちろんのこと、日焼けや脱水といった夏対策も、気温が20℃を上回らないノリクラでも必要です。強い日差しで思った以上に体力を消耗します。

 

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