ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2009/08/08〜09) @

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(Update:2008/08/13)

 

【大雪渓】

8月第2週目の土日の様子をお伝えします。お盆期間に突入し、ノリクラでも、少しずつ人出が増えてきた感じが見受けられる週末となりました。

8日(土)は、早朝から青空がのぞき、まずまずの天候から一日がスタートします。観光センター駐車場も6時前からシャトルバスに乗車しようとする登山の方々が、忙しそうに準備を始める様子が見られ、始発のシャトルバスも2台運行されるなど、少しずつ繁忙期に入ってきた感じが見受けられます。シャトルバスが到着した頃の大雪渓付近も青空が広がっていますが、山麓から湧き上がる雲に覆われるようになって、次第に曇り空となるものの、これまでにはあまり感じることのなかった蒸し暑さを感じ、はっきりしない天候の中でも、夏の感覚を覚えるます。そして、曇り空でも、山麓に広がる雲海と青空の織り成すグラデーションが、大雪渓にやってきたスキーヤー・ボーダーのためだけに広がっているかのように、ロケーションが広がる様子は、雪渓を登る足を休めて、しばし眺めていたいと思ってしまうものでした。

そして、9日(日)は、早朝に雨が降るものの、その後は、終始曇り空。観光センター駐車場も、8時には満車となる状態でしたが、シャトルバスは、どの便も2〜3台の運行で、昨日は5台も運行される便があったことから考えると、少しばかり落ち着きが感じられます。天候はまったく変わらない状態で、昨日のような蒸し暑さは感じられず、雨にもまったく見舞われることなく、すごしやすい一日となりました。

大雪渓の雪解け状況は、先週と比べて、やや、落ち着いている様子が見られます。全般的に見て、雪渓下部は昨年並み。雪渓上部は昨年より一週間ほど早い状態で、エリアによって三週間も早いところが見られます。

それでは大雪渓の様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月8日(土)、観光センター】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】       【雪渓下部 T】
Page-3 : 【雪渓下部 U】       【雪渓下部 V】
Page-4 : 【雪渓中段】       【高山植物】
Page-5 : 【雪渓上部 T − ボードキャンプ】       【雪渓上部 U −基礎キャンプ】
Page-6 : 【雪渓上部 V − モーグルコース】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

  

 

【8月8日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。気温は18℃。昨日の雨は止んで、曇り空の朝を迎えています。

 

青空がのぞく

それでも、東の空は、ご覧のような青空が広がり、天候の回復が期待される状況を見せています。

 

テラスでのんびり朝の時間を過ごす

こちらは観光センター前のテラス。今週末からお盆の週間に突入された方も多くなってきて、早朝の観光センターは、朝の準備やのんびりとテラスで時間をすごされる方の姿を見かけることができます。

 

シャトルバス乗車券発売所 − どんなときでも防寒対策が必要

そのため、シャトルバスの乗車券発売所にも、早朝から訪れる方が、絶えず行き交う姿があります。しかし、上部エリアは濃霧に覆われ、あまりよくない状況。6時時点の気温が10℃と示されていますが、この時期としては、特に低いわけではなく、ご来光バスに乗車される方は、必ず、防寒対策をして向かう必要があることが、この気温でわかります。また、日中でも、強い日差しに恵まれないときは、長袖が必要な状況もありますので、どんなに山麓が蒸し暑くても、長袖などの防寒対策は必須です。

 

7時のシャトルバスが到着する10分前には、多くの方がシャトルバス専用停留所に集まります。

 

そして、定刻前にシャトルバスが到着し...

 

改札が行われます。

 

定刻を過ぎても続々と...

シャトルバスが到着した様子を見て、あわてて停留所にお越しになる方が、続々とあって、定刻を過ぎても出発できない状況。特に乗車券を買い求めずに直接お越しになる方もいて、出発がどんどん遅れてしまいます。シャトルバスが向かう県道乗鞍岳線は、幅員の狭い路線で、登りと下りのシャトルバスが対向する箇所は、あらかじめ決まっており、出発時刻が大幅にずれると、対向時刻のタイミングも変わってくるため、定刻で出発する必要があります。

 

それでは、大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

今日はヒルクライマーの方で久しぶりににぎわう

この数週間、週末ごとに雨が続き、今週は久しぶりにヒルクライマーの方の姿を多く見かけることができます。8月下旬に開催される、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に参加される選手の中には、一日に2〜3回も畳平まで登り降りする方もいて、早朝に出発した方の中には、すでに下山される様子が見られます。

 

冷泉小屋付近から濃霧

早朝に見られた青空は、シャトルバスが出発する頃には、曇り空となり、冷泉小屋付近からは濃霧が立ち込め始めます。

 

位ヶ原山荘 再び霧が抜けてゆく

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘付近に達すると、再び、霧が抜け始めます。いつも申し上げておりますが、このく位ヶ原山荘付近は、ノリクラの天候の節目となっていて、森林限界という環境変化も、天候と連動しているのかもしれません。

11号カーブ付近

位ヶ原山荘から1.5kmほど進んだ、11号カーブ付近。視界は良好であるものの、本来なら、左に高天ヶ原、右に剣ヶ峰の頂が並んでいるはずですが、雲の中です。

 

霧の境目がはっきりと − 山頂と山麓の空気の流れがぶつかって

上部エリアにかかる雲は、大雪渓の上端付近から上だけで、山麓から登ってくる空気の流れなどで、山頂から降りてくる霧が、ご覧のようにくっきりとその境目を作っている様子が見られますが、大雪渓付近で、上部と山麓からの二つの流れがぶつかる様子はよく見られるものです。

 

5号カーブ付近 4号カーブ付近

宝徳霊神バス停付近の5号カーブは、先週まで積雪がありましたが、ご覧のとおり、すっかりなくなり、県道乗鞍岳線で、もっとも、大きな雪の壁を作っていた4号カーブの積雪もごくわずかとなりました。

 

遠景に南アルプス

次第に青空が広がり始め、遠景には南アルプスの山並みが雲海に浮かぶ様子も見られるようになると...

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