ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2009/08/22〜23) C

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(Update:2008/08/27)

  

【高山植物】

イワオトギリ(花)

大雪渓エリアの高山植物も、チングルマやミヤマキンバイなど、真夏の時期に開花するものが花を終え始め、次の季節へ移り始めています。こちらはイワオトギリ。葉に赤褐色の点(黒点)が見られるのが特徴です。

 

葉の赤褐色が「弟切」の由来

オトギリはこの植物から妙薬が取れることを他言した弟を仲のよい兄が切りつけたことが由来とされ、葉に点在する赤褐色の点はその弟の返り血と言われています。ただ、この成分は、皮膚炎などを起こす有害成分が含まれていて、セイヨウオトギリソウはハーブとして知られています。

 

ミヤマホツヅジ(つぼみ) こうめばちそう(つぼみ)

これから花を咲かせようとしている左の画像は、ミヤマホツツジ。まだ、開花前のため、特徴的な花の姿は見られません。右の画像は、コウメバチソウ。茎を取り巻くように抱く葉が特徴です。畳平のお花畑では、開花のピークは過ぎつつあるかと思いますが、こちらではこれからがシーズンです。

 

こちらはクロマメノキ。

 

前年枝に花が付く 萼が5裂に裂ける

よく似た高山植物にクロウスゴがあります。木の姿はもちろんのこと、花や実もよく似ている点が多く、判別に迷うものですが、その相違点は、クロウスゴは今年枝に花をつけるものの、クロマメノキは、前年枝につけるため、花が少し奥まった所にあり、右の画像のように、萼(がく)が5裂に裂けている点に違いが見られます。

 

チングルマ(実) − 今が一番美しい時期

大雪渓エリアのいたるところに分布しているチングルマ。大半のチングルマは花が終わり、ご覧のような風車の美しい光景が広がっています。青空をバックにゆらゆらと風車をなびかせる光景が、秋を感じさせます。

 

ベニバナイチゴ(実)

 ベニバナイチゴも、生い茂る葉を掻き分けるとご覧のように、大きな実ができ始め、もう少しで、真っ赤な状態に熟すでしょう。 Next

 

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