ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2009/09/12〜13) D

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(Update:2008/09/17)

 

【嵐の中 − 肩の小屋】

暴風雨の肩の小屋

こちらは12日(土)、正午ごろの肩の小屋。この付近は、室堂ヶ原から大雪渓方面に向かって吹き抜ける風の通り道で、今日は午後になってさらにひどい暴風雨となってきました。

 

登山道 − ひどい濃霧に誘導ロープが頼り

濃霧のひどく、登山道の誘導ロープがないと、ルートを間違えてしまうほど...

 

ありとあらゆるものを吹き飛ばす状況

ボンベも吹き飛ばされてしまうほどで、台風が接近しているかのような暴風雨にさらされています。

 

訪れるのは吹き付ける風と雨だけ − 登山者は皆無

この天候ですから、訪れる登山客も皆無で、激しく吹き込む風雨を避けるため、シャッターも半分ほど下げています。

先週は低めの気温 − 10日(木)はマイナス2℃

肩の小屋でもこの一週間は気温の低い日が続き、10日(木)はマイナス2℃の最低気温を記録したほど。そして、売店のみやげ物の整理をしていると...

 

突然、登山ツアーの方々がなだれ込む

外からシャッターを開けて、登山ツアーの方々がなだれ込むように押し寄せます。

 

ひどい天候で引き返す − 避難場所として山小屋の存在は重要

畳平から山頂目指してやってきたものの、あまりにもひどい天候で、急遽予定を変更して引き返して行きます。しばしの雨宿りではありましたが、緊急避難場所として、山小屋の存在は大きなものがあります。

 

【9月13日(日)、晩秋のような冷たい一日】

観光センター前駐車場

昨日の暴風雨は過ぎ去って、青空がのぞき始めた早朝6時の乗鞍高原。

 

畳平は冷たい朝

畳平の気温は1℃。濃霧の中の冷たい朝となったようです。そして、今日一日は終日に渡って、この冷たい状態が推移して行きます。

 

シャトルバスはいつもの週末の人出が戻る

全く人出のなかった昨日とは異なり、7時のシャトルバスは、いつもの週末の人出が見られる状況が戻っています。

 

山頂付近は絶えず雲の帯に包まれている

乗鞍高原では、青空が広がり、ほぼ、完全に天候は回復してきましたが、山頂付近は、北から南に流れる雲の帯が絶えず横たわり、今日は山麓と山頂では、全く異なる天候となります。

位ヶ原山荘 − 気温7℃、ヒルクライム中でも芯から冷え込み、強風にあおられる

山麓と山頂の天候の境目が、ちょうど、位ヶ原山荘付近から始まる森林限界。気温も10時の段階で7℃。乗鞍高原からヒルクライムしてきても、長袖のサイクルジャージですら、芯から冷え込んでくるほどの状況。

 

大雪渓 − 雲の動きに翻弄

乗鞍高原を出発した頃から強めの風が吹き、北または西から吹き付けられる向かい風に、ペダルの重さは一層増して、さらに冷たい風は気温以上の体温を奪って行きます。

大雪渓付近も、激しく流れる雲の動きに翻弄されている様子です。

 

ジュニアレーシング − あまりの寒さに午前中で打ち切り

お昼近くになって、雪渓上部左側から下山してくるのは、いつものジュニアレーシングの面々。今日も始発のシャトルバスでやってきたものの、あまりにも冷たい環境の中での練習に耐えかねて、今日は午前中で打ち切りです。

ノリクラの環境に慣れている方々でも、今日の季節外れの冷たさには、体がついて行かないようです。

 

一瞬の雲間に済んだ綺麗な青空

それでも、上空の雲が抜けた瞬間。綺麗な青空が広がり始め、乗鞍高原はもとより、遠方には松本平もくっきりと確認でき、済んだ綺麗な空気に包まれていることが発見できます。

 

霧粒をまとったチングルマの綿毛が一瞬の青空に光る

一瞬の太陽の日差しに反応するかのように、赤く染まったチングルマの綿毛は、霧の粒をいっぱいまとって、光り輝く様子が大雪渓エリアに広がります。綺麗な赤い綿毛の時期は、さほど長くはなく、霧の粒で化粧が施され光り輝く瞬間は、さらに一瞬の出来事...そんなシャッターチャンスが、ノリクラのあちこちに散らばっているから、足しげく通い続けるのでしょう。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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