ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2009/10/03〜04) B

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(Update:2009/10/08)

 

【雪渓下部】

ここからは、いつものように雪渓下部の様子をお伝えします。

 

スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド

先週、真紅の紅葉を見せたスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマドは、完全に落葉し、赤い実だけが残っています。そして、冬芽が目立つようになってきて、すっかり冬の装いです。

 

雪解けの終わった雪渓エリアにせせらぎ

雪解けが終了した後は、まったく水の流れがなかった雪渓エリアに、小さなせせらぎがいくつもできています。これは昨日の降雨によるもの。普段、雨が降っても、ここまでまとまった水の流れになることはめったになく、こんなところからも、昨日の降雨が激しく、乗鞍スカイラインが雨量規制で通行止めとなることが分かります。

石碑の岩

こちらは雪渓下部の南側にある石碑の岩。大雪渓エリアでモーグルコースの岩の次に姿をあらわす大岩です。この周辺は雪解けが完了して、二ヶ月前以上が経過し、その間、周辺の風景はほとんど変化を見せることはなかったものの、先週は綺麗な紅葉となり、久々に変化を感じ取ることができました。

 

今週の石碑の岩の下部(↓)

こちらは、石碑の岩の下部の様子。先週の輝きはもうありません。(↓)

先週の石碑の岩の下部 − ウラジロナナカマドの赤がハイマツ帯を縁取る
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) B

こちらが先週の石碑の岩の下部の様子。この一週間の変化の様子が非常に大きいことが分かります。大雪渓・位ヶ原付近の紅葉は、本当に時期が短く、そのタイミングに照準をしっかり合わせないと、めぐり合えないことが、この二組の画像からよく分かります。

 

チングルマ − ほぼ真紅に

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。真紅まであと一歩という先週の状態から、完全な真紅になっています。ほぼ昨年並みの推移です。

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

雪渓上部の様子をお伝えします。おそらく降雨の影響からか、先週と比べて、雪解けのスピードが速くなってきています。

 

雪渓上部右側

こちらは雪渓上部右側の様子。

先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) B
今週の雪渓上部右側 − 完全に積雪がなくなりました

 先週まで、かろうじて残っていた積雪も、ご覧のように完全になくなりました。

 

昨年より一週間遅いものの、例年よりかなり遅い雪解けでした

雪渓上部右側の積雪がなくなった時期は、昨年よりも一週間遅い状況です。それ以前と比べると、2007年より四週間遅く、2006年より一週間、2005年より六週間、2004年より八週間も遅い状況でした。このことから、今年はかなり雪解けが遅かったということがわかります。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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