ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2009/10/10〜11) B

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(Update:2009/10/15)

 

【雪渓上部 − モーグルコース】

雪渓上部全景

雪渓上部の様子をお伝えします。気温の低い日が続いていた割には、雪解けが見られる状況です。画像には雪渓上部左側しか写っていません。雪渓上部右側は先週の段階で完全に雪解けが終了しています。

雪渓上部左側 
上は昨年並み、下は三週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。徐々に積雪量が少なくなり、雪解け状況がエリアによって大きく感じられるようになっていますが、上端部分は先週と同様の昨年並み。下端部分は昨年より三週間早い雪解けです。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。

 

雪渓上部左側下端

うっすらと初雪が積もり雪化粧

バーン表面は、8日(木)・10日(土)の降雪で、ご覧のようにうっすらと新雪が積もって白く雪化粧されています。

 

新雪2〜3センチ − 下地はアイスバーンで足を取られる

新雪は2〜3センチ程度の積雪で、下地はこれまでにないほど硬いアイスバーンとなっていて、表面のやわらかさに油断すると、足をとられてしまうほどです。

今週の上端付近(モーグルコーススタート地点)
ほぼ昨年並み

先週の上端付近(モーグルコーススタート地点)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) C

昨年の上端付近(モーグルコーススタート地点)
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C

それでは、ここからはモーグルコースの様子をお伝えします。こちらはモーグルコーススタート地点付近。先週からの雪解けは30〜50センチ程度にとどまり、ほぼ昨年並み。

 

今週の上端付近(モーグルコーススタート地点左)
ほとんど雪解けが進んでいません。

週の上端付近(モーグルコーススタート地点左)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) C

昨年の上端付近(モーグルコーススタート地点左)
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C

スタート地点よりやや左側部分。先週はかなり雪解けの進んだ箇所でしたが、ご覧のように今週はほとんど雪解けしていません。あと一週間程度は雪解けが進むと考えられますが、それ以降は徐々に雪解けがなくなってきます。

 

7コブ×39メートル。

コブラインの長さは7コブ×39メートル。表面のやわらかい新雪がなくなると、下地の硬いバーンが現れ、板が前に走ってしまう状況に体がついて行かず、常連の方でも、最初の数本はなかなか思うように滑走することができないほどです。

 

今週の上端 − 昨年並み

先週の上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) C

昨年の上端
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C

こちらは、モーグルコーススタート地点から10〜20メートルほど上にある雪渓上端部分。先週から比べると、一気に雪解けしているように見られますが、積雪量が少なく雪解け面積が広がっているためです。状況はほぼ昨年並です。

 

昨年の上端
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) C
今週の上端 

 これからの時期は雪解けが徐々に少なくなってきますが、このエリアは完全に積雪高がないため、今後も雪解けが進んで行くと考えられます。

 

上端から − 下端部分まで77メートル
昨年より二週間以上早い状況

この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は、先週の82メートルから77メートルです。昨年は10月第3週の90メートルが最小でしたので、少なくとも昨年より二週間以上早い状況ということがいえます。

日差しのなくなってきたモーグルバーン

日が短くなり、14時を過ぎると徐々にモーグルバーンから日差しがなくなります。

 

それでも滑り続ける方が...

完全に翳ると硬い下地がさらに硬さを増してきます。常連の多くが、日差しがなくなるのを期に今日の滑走を終えますが、そんな中をまだ滑り続ける方がいます。

 

今シーズンは今日で最後 − 思い残すことのないように...

今シーズンのノリクラ通いは今日で最後。思い残すことのないよう、納得に行くすべりができるまで続けます。

 

急激に寒さが襲う中でも、コレだけは欠かせません

日が翳って一気に寒さが増すのはいつものことですが、今日は、いつも以上の急激な寒さが襲ってきます。カップラーメンを暖めるストーブの湯もなかなか沸かない程の状況でも、ビールだけは絶対に欠かせません。これを楽しみに今日もここにやってきたといってもよいほど、ノリクラとは切っても切れない方々ばかりです。

 

【肩の小屋、今シーズンの営業終了】

肩の小屋

大雪渓の北端にある肩の小屋。今年も6月下旬から営業を開始し3ヵ月半が経過しました。玄関先は完全に凍結し、食堂には暖かいものを求めてやってくる登山の方が絶えません。

 

軽食コーナーには絶えず注文が

コーヒーなどの喫茶からうどん・そばなどの軽食コーナーには、絶えず注文が入って、お昼時を過ぎて、ようやくほっと息をつくときがやってきます。

 

「できたら来年もここで...」

ここで働き始めて2シーズン目。「できたら来年もやって来たいですね。」と、おっしゃってくださいました。

 

これからもノリクラにかかわった仕事に...

今シーズンで5年目を迎え、来年もできれば、ノリクラにかかわった仕事をして行きたいとのこと。ノリクラのどこかでお会いできることを楽しみにしています。

初冠雪をバックに...

お昼過ぎまで低く雲が垂れ込めて、小雪が舞う状況から、一気に雲が流れ去った先には、白く初冠雪した剣ヶ峰や朝日岳が肩の小屋の真正面に広がります。初めてノリクラにやってきたというこちらの方々。日本海側の山々では、初冠雪の便りがあって、初心者には少しばかり状況が辛いところから、今回はノリクラを選択されたとのこと。記念撮影は初冠雪の朝日岳をバックに、ジャンプで山頂に到達できた喜びを表現します。

 

肩の小屋 − 今シーズンの営業終了!

そんな肩の小屋の今シーズンの営業も三連休最終日の10月12日(月)で終了。この仲間たちも下山して、それぞれの進む道へと歩んで行きます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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