ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2009/10/24〜25) E

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(Update:2009/10/29)

 

【あとがき】

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2009/05/15〜16) @

今年で9年目を迎えた「www.norikura.org 乗鞍大雪渓 WebSite 」は、なんとか無事に今シーズンの掲載を終えることができました。

 

■冬 − 一年で一番厳しく、そして、一番美しく■

 

速報 2008/12/28 11:45
30〜50センチほどの新雪、膝近くまで埋まる
(屋根板)

速報 2008/12/31 11:20
テント周辺は一晩で30センチほどの降雪
(ツアーコース − D番標識付近)

速報 2008/12/29 08:45
快晴の朝、屋根板へ出発
(位ヶ原山荘前)

速報 2008/12/29 10:05
パウダーを喰う
(屋根板)

すべてのものを新雪で多い尽くされるこの季節。気温はマイナス10℃を下回ることもあり、指先は絶えず悴んで、現地から戻った後も、指が大きく腫れ上がり、ちょっとした寒さでも指先がひどく痛む状態が春になるまで続く日々を送りました。

 

速報 2009/01/04 10:50
オープンバーンを独り占め
(富士見沢)
速報 2008/12/20 14:25
位ヶ原から上部は強風と地吹雪の世界
(位ヶ原)
速報 2009/02/07 13:10
雪紋のオブジェ
(位ヶ原)

ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版Vol.1(2009/03/28〜29) B
遠景のはるか彼方まで

指先が腫れ上がるとは相反して、天候が綺麗に晴れ上がれば、一年のうちで最も綺麗な景色にめぐり合えることは間違いありません。こんな日こそひどく冷え込み、レンズのリングが凍り付いて動作しなかったり、レンズ内部が氷結して、全く画像にならないことなど、苦労は絶えませんが、その瞬間にシャッターを切ることができると、それまでの苦労をすっかり忘れてしまうものです。

 

■春 − 一年で一番変化の大きい季節■

 

速報 2009/03/21 09:25
かつてないほどの人出 − ゲレンデと見間違えるほど
(ツアーコース − 入口)
ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.6(2009/04/29〜05/02) C
春スキーバス運行に向け、除雪が急ピッチに進められる
速報 2009/05/02 09:00
春スキーバス、運行開始
(位ヶ原山荘)

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) B
稜線から記念撮影

3月に入ると、それまでの空気感とは全く異なった春らしい漂いを感じながら、ツアーコースを穏やかに歩くことの楽しさを覚えます。それまでの「冷たい・痛い」という感覚から開放される喜びは、何物にも変えがたいところなのです。

ツアーコースへ押し寄せるスキーヤー・ボーダーも一挙に増えてきて、まさにゲレンデ状態。そして、春スキーバスの運行が開始されると、終点の位ヶ原山荘は、大勢の方で溢れ返り、活気の漲る様子から、新たなシーズンへ突入したことを実感させられたものです。

 

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.1(2009/05/15〜16) A
乗鞍スカイラインシャトルバス運行開始
(四ッ岳カーブ)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) B
春スキーバス、大雪渓駐車場まで延長運行開始
(大雪渓駐車場 − 肩の小屋口バス停)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2009/06/27〜28) D
滑り易いトラバースに四苦八苦の下山
(朝日岳直下 − アイゼンなどの携行をお勧めします)
速報 2009/07/04 11:25
今日の大雪渓はまずまずの賑わい
(大雪渓 − 雪渓下部)

そして、乗鞍スカイラインのシャトルバスの運行が行われると、いよいよノリクラのシーズンが始まります。山頂登山へ向かう登山客も多くなり、6月までは、稜線を目指す山スキーの方々が一列に並んで登って行く様子があり、7月になると、モーグラーやアルペンレーサーのトレーニングの場として、大雪渓を訪れる方々が入れ替わって行きます。

同じフィールドでも、季節によって訪れる方が異なり、そんな点からもノリクラは、色々なジャンルの方が楽しめる場であることを再認識いたします。

 

■夏 − 一年で最も楽しめる季節■

 

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2009/08/12〜15) H
ご来光

ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.14(2009/08/12〜15) F
シャトルバスも大賑わい
速報 2009/08/14 11:30
強い日差しで、柔らかく滑り易いバーン
(雪渓上部右側)

7月下旬に梅雨が空けるとノリクラにもようやく夏が訪れます。ただ、ノリクラで、夏らしく感じさせるのは8月上旬の僅か一週間ほど。夏の真っ青な空が広がれば、何を差し置いてもその青空を四方八方から受け止めるようにしなければなりません。

夏スキーでも、山頂登山でも、ご来光でも、どれをとっても一番楽しい季節であることは間違いありません。

 

■秋 − 一年で一番変化を楽しめる季節■

 

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) A
今年は近年になく色鮮やかな紅葉

速報 2009/10/04 09:45
紅葉 − 快晴の青空に黄金色が冴え渡る
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天 31号カーブ)

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2009/10/17〜18) D
雪化粧の大雪渓に心が躍る
(登山道 − 宝徳霊神〜大雪渓)

速報 2009/10/24 09:15
落葉の絨毯を踏みしめる楽しさ
(善五郎の滝 遊歩道)

秋はなんと言っても紅葉の季節。一年間通い続けたご褒美のようにその美しさを全山で表現してくれます。シーズン最後にこの錦絵にめぐり合えることを知っているから通い続けることができるのかもしれません。

あっという間に終わってしまうノリクラの紅葉の後には、その紅葉に引けを取らない新雪の美しい光景がやってきます。一気に秋から冬へと移り変わる様子は、他の季節の中でも最も変化の大きなシーズンといえます。

この変化の楽しさは他のシーズンとは異なった趣なんです。

 

■ノリクラにはまだまだ色々な顔があります■

 

ノリクラ 雪渓カレンダー 
プレリリース版Vol.2(2009/04/04〜05) C

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) A
乗鞍環境パトロール − スキー指定地を説明

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2009/06/06〜07) B
大雪渓避難小屋の小屋開け

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2009/08/28〜30) A
グリーンサポートスタッフ −登山道の整備

ノリクラには色々な方々の尽力のもとで保全されています。直接的にかかわりがなくとも、そんな方々のサポートがあってこそ、今のノリクラがあって、これからも、この環境が伝えられて行くものと考えられます。

 

第6回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム(2009/07/12) @

第24回 全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍 C

第4回 乗鞍天空マラソン(2009/06/20〜21) C

第24回 全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍 E

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍をはじめ、この大会に出場するために、日々、トレーニングを続けるヒルクライマーもいらっしゃるほど、ノリクラのヒルクライムは有名で、マイカー規制後、自転車やマラソンの方が多くなってきていて、そんな側面もノリクラの顔の一つになっています。

 

■ノリクラを魅了するものは − 雲と青空、そして、笑顔■

 

ノリクラ 雪渓カレンダー
 プレリリース版Vol.1(2009/03/28〜29) D
昨日よりもさらに軽いパウダー(屋根板)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2009/09/05〜06) A
秋の青空と 夏の雲と さわやかな空気の中を...
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2009/08/12〜15) G
まさに「天空マラソン」
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原お花畑前)

ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.15(2009/08/22〜23) G
またとない光景に後ろ髪引かれる

そして、ノリクラを魅了するのは、なんと言っても青い空と変幻自在に浮かぶ雲。このコンビネーションにノリクラの稜線の緩やかな曲線がマッチして、何処をとっても、稜線の曲線美に勝るものはないでしょう。

 

ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2009/09/05〜06) F
笑顔
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.12(2009/08/01〜02) A
笑顔
速報 2009/03/15 12:55
今日は天候も雪質も最高!
(富士見沢)
ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.21(2009/10/03〜04) G
運転手さんの気の向くままの紅葉ツアー

そんなノリクラのステージに訪れた方々の笑顔を追い求めながら、毎回取材を続けてきました。ノリクラの自然の光景だけでなく、訪れた方々もノリクラの光景の一つを演出してくれます。そのシルエットが次にお越しになる方へのメッセージを発しているように感じ、そのしぐさから伝わる雰囲気を少しでもお伝えできたら幸いと感じています。 

来シーズンも、ノリクラの四季の移り変わり、そして、ここに訪れた人々の様子をエピソードを交えてお伝えできればと思います。また、来シーズンに向けて、WebSiteのご感想などをお寄せいただけたらうれしく思います。どうかよろしくお願いいたします。(E:mail : WebMaster@norikura.org


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

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