ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2010/07/10〜11) D

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(Update:2010/07/15)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景 − 昨年よりも一週間以上遅い雪解け

それでは雪渓上部の状況をお伝えします。昨年は雪渓上部と下部が分離し始める様子が見られましたが、今年はまだその兆候がなく、状況としては昨年よりも一週間以上遅い雪解けを見せています。

ただ、昨年は一週間程度早めに雪解けが推移しましたので、今年が特に雪解けが遅いというわけではありません。ここ数年はそれまでのシーズンよりも積雪量の多い推移を見せており、今年の状況は2008年よりも若干多く、2007年とほぼ同じ程度で、ここ数年と同様に積雪量の多いシーズンとなっています。

 

雪渓上部右側

雪渓上部は今後雪解けが進むと中央に尾根状の岩が見えてきて、雪渓上部を左右に二分します。こちらは雪渓上部右側。中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。

昨年はすでにリフト土台(鉄塔土台)が見えていましたが、今年はまだその兆候はありません。また、2008年・2007年は同時期にはまだありませんでしたが、今年も2008年・2007年と同じ推移をたどるとすれば、次週かその次の週あたりで姿をあらわすと考えられます。

 

先週の肩の小屋への登山道
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2010/06/30〜07/04) F
今週の肩の小屋への登山道
1メートル以上の雪解け

雪渓中段付近では全く見えていなかった肩の小屋への登山道。先週の画像と比較すると高さで1メートル以上雪解けしていることが分かります。

 

雪渓上部右側の上端 − ほぼ昨年並み

こちらは雪渓上部右側の上端部分。雪渓上部は全体的には昨年よりも一週間以上遅い雪解けで、2008年・2007年並みの状況ですが、上端部分は昨年並みです。

 

昨年の上端からの画像
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2009/07/11) D
今回の上端からの画像
雪渓下端まで516メートル − 昨年よりやや長い

上端から雪渓下端までの距離は516メートル。昨年よりも16メートルほど長い状況で、大雪渓全体としては、中間エリア付近の積雪が多いことがわかります

 

【雪渓上部 U 基礎スキーキャンプ】

先週に引き続き、今週も基礎スキーキャンプが行われています。

 

ビデオではなく連写撮影で滑りをチェック

各スキーヤーの滑りをチェックするときに、一般的にはビデオ(動画)を使用しますが、今日は一眼レフカメラで連写撮影します。

 

連写画像は詳細なチェックが可能 − 一目稜線です

連写の画像をチェックすると、ビデオだと見逃してしまうような細かなフォルムのチェックが容易にできます。「画像はウソをつきません...」。動画では前後の動きから分かりにくい自分の癖が一目瞭然にあぶりだされ、チェックされたご本人もタジタジの様子...

 

実際の距離以上に広く感じるバーン − ターン一つ一つを大事に

7月10日(土)の午前中は、時折綺麗な青空が広がり、バーンも緩んで比較的滑りやすい状況。広々とした練習バーンに思い思いのターンを描きます。自分自身の足で登り降りすると、実際の滑走距離以上に長い距離を滑っているような感覚となり、ウインターシーズン以上にターン一つずつを大切に滑ります。

 

翌日は小雨模様

そして、翌日7月11日(日)は小雨が降ったり止んだりの状況。

 

所々に硬く締まった箇所が発生

この天候のため、練習バーンには所々に硬く凍った箇所がスポット的に発生し、全体的にもやや硬め状況。

 

硬いバーンに良く走ります

それが逆にスキーを走らせるのに丁度よい条件となり、スピーディーに駆け抜ける様子が見られます。

 

練習バーンの外は洗濯板のような荒れた状態

そして、練習バーンを少しでも外れると、ご覧のように細かなスプーンカットが洗濯板のように連続する荒れた状態です。

 

細かなスプーンカットをかき砕きながら...

その洗濯板の細かなピッチをかき砕くように滑り降りて行く様子には不安定な局面を全く感じさせません。

 

生徒さんの間を縫うように...
あっという間の出来事に振り向くこともできず

練習バーンの脇を登って行く生徒さんを縫うように、まるでポールバーンを滑るがごとく駆け抜けて行きます。あっという間の出来事に登っている生徒さんは振り向くことすらできません。

 

果敢に洗濯板に挑戦してみます

そんな洗濯板に挑戦しようと続いて滑走します。しかし、ある程度のスピードに乗ってこのバーンコンディションでターンを描いて行くことはかなりの技量が必要で、時として危険を伴うこともありますから、無理をしない程度に心がける必要があります。

 

今日の練習が終了 − また来年も!

はっきりしない天候の中での今日の練習が終了。そして、今シーズンのキャンプも今日が終了なり、来年、またこの場所でお会いできることを楽しみにしております。

 

今年もありがとうございました − 来年もこの場所で!

マイカー規制前は幾つものスキーキャンプが開催されバーンの確保も難しいほどでした。そんな状況もマイカー規制やスキー人口などの様々な要因から、スキーキャンプを開催する方々は徐々に減少して行きました。
長年にわたり継続的に実施することは大変な苦労があると推測致しますが、ぜひ来年もお会いできることを期待しております。 Next

 

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