ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2010/07/24〜25) E

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(Update:2010/07/29)

 

【雪渓上部 V − モーグルコース】

雪渓上部左側

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方はほとんどいません。ただ、他のエリアが滑走できなくなり、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットというよりも大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況です。また、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降のノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

親子3人 − 先ほどまでお昼寝してました...

朝一番に大雪渓入口で出会った親子3人。雪渓の傍らでのんびりとされています。お子さんは2歳、今日はシャトルバスに乗車することを楽しみにお越しになり、始発便の1台目が満席で乗車できなかった時には、ご機嫌斜めだったとのこと...

小さなお子様の場合、左右に揺られるシャトルバスに体調を崩されるケースも多々ありますが、そんな様子もなく、今日は一日、気持ちの良い天候の中でぐっすりお昼寝されていました。普段とは異なるこの光景が脳裏の奥深くに何時までも刻まれ続けるかもしれません。

 

このロケーション − 一日いても退屈しません

ここにはお土産屋さんも売店も何もありません...それでも一日をこの場所で退屈せずに過ごすことが出来るのは、この青空とロケーションがあるから...

 

大雪渓エリアは真の避暑地

真夏でも20℃を上回ることのないこのエリアは真の避暑地といえるでしょう。

 

コブ管理人 − ラインの作成に取り掛かる

さて、先週お伝えしように、雪渓上部左側では、コブラインの作成が始まっています。

 

急斜面でアイゼンが必要 − バーンが硬く、なかなかはかどらない

表面は比較的柔らかい部分がありますが、掘り進めると結構硬く、朝一番から作業を実施してますが、お昼近くになっても10コブ程度しか出来ていません。

斜度は30度以上あって、動き回りながらの作業ではスキーブーツでは足元を取られ、アイゼンを装着してのコブ作りです。

 

出来立てのコブを滑って形状を整える

コブが完成した上部部分だけを滑走するスキーヤーの方が雪渓下部のモーグルコースからやってきました。

 

急斜面のハイクアップ − 体がまだ順応していません

雪渓下部とは比べ物にならない急斜面に一歩一歩の足取りも辛そうです。それも雪渓上部左側を通い始めれば、体のほうも順応してくるはずです。

 

左右に分ける尾根の一部

こちらは雪渓上部エリアを左右に分ける尾根の一部、先週はごく一部が見え始め、今週ははっきりとその姿をあらわしています。

 

今後さらに大きくなり、雪渓上部を二分する

今後、上下方向に延びて行き、8月中下旬には左右のバーンが完全に分離して行きます。

 

こちらは雪渓上端部分。

 

上端 −ぱっくり開口した雪渓の深さは数メートル以上

岩壁と雪渓上端はぱっくりと開口していて、その積雪は数メートル以上あることが分かります。

 

上端から − 下端部分まで226メートル
昨年よりはるかに長く、2008年よりも長い

雪渓上部左側下端までの距離は226メートル。昨年の171メートルよりもはるかに長く、一昨年(2008年)の215メートルよりも長い状態です。 Next

 

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