ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2010/08/13〜15) @

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(Update:2010/08/19)

 

【大雪渓】

通常は土日の週末をメインにお届けしますが、今回はお盆シーズンを迎えるため、一日前倒しして取材を行いました。お盆はノリクラが一番活気付く時ではありますが、天候がはっきりとせず生憎の週末となりました。

13日(金)は前日に通過した台風4号の翌日ということもあって、台風一過を期待してお越しになった方も多かったと思いますが、朝から曇り空が広がります。それでも、観光センター前駐車場には早朝から満車に近い状態となり、天候がはっきりしない中でもお盆の時期には訪れる方も多い様子が見られます。そして、大雪渓付近は早朝は濃霧に包まれるものの、時間の経過とともに次第に雲が抜け始め、お昼前に山頂付近もはっきりと確認できるようになります。ただ、気温は15℃前後を推移して涼しさを通り越して肌寒さを覚える状況、そして、午後にはさらに冷たい空気に包まれて、天候の回復が見込まれない中、今日一日が終わって行きました。

14日(土)は朝から雨。大雪渓エリアはほぼ終日に渡って濃霧が続き、視界は30メートルにも満たない状況。周期的に雨に見舞われて、訪れるスキーヤー・ボーダーもほとんどありません。また、13日(金)に大黒岳・魔王岳周辺でクマ(熊)が出没したという目撃情報から、畳平周辺の登山道・遊歩道は立入禁止の措置が取られました。

そして、お盆最終日の15日(日)もほぼ終日濃霧の一日。それでも大雪渓には昨日よりも若干訪れる方の姿があります。畳平周辺の登山道・遊歩道の規制は濃霧の影響から安全確認ができないため継続され、多くの登山者・観光客の方々はシャトルバスで訪れたものの、バスターミナルと駐車場より外部に出ることができず、そのままとんぼ返りで下りのシャトルバスで下山せざるを得ない状況でした

それでは、今年のお盆のノリクラの様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月13日(金)、観光センター前駐車場】       【車窓から】
Page-2 : 【大雪渓に到着】       【雪渓下部 T】
Page-3 : 【雪渓下部 U】       【雪渓下部 V】
Page-4 : 【雪渓中段】       【高山植物、雷鳥】
Page-5 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上部 U − ジュニアレーシング】
Page-6 : 【雪渓上部 V −モーグルコース】
Page-7 : 【クマ出没 − 畳平周辺立入規制】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>
 

  

 

【8月13日(金)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝5時30分の観光センター前駐車場。

 

駐車場は早朝から満車に近い状態

今日は平日ではありますがお盆休みが始まったこともあり、観光センター前駐車場にはすでに120台ほどの車がお越しになっています。ほとんど空きスペースはありません。

この後、すぐに満車となってしまいましたが、シャトルバス乗り換え駐車場は観光センター前駐車場以外にも数箇所あります。詳しくは 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報〜2010シーズン版〜 をご覧下さい。

 

観光センター − 開店の準備

観光センター売店もいつものように開店の準備が行われます。昨日は台風の影響で終日雨。特に午前中は激しい降り方を見せたこともあって、屋内施設の少ない乗鞍高原で、とりあえずここに立ち寄って今日の行動を検討するという方の姿が多くありました。

 

開店前からおにぎりを求める方のためにカウンターだけでも開ける

売店エリアは開店の準備がまだ進んでいませんが、それでもシャトルバス始発便に乗車しようとされる方が早々に訪れ、とりあえずカウンターだけでも開けて、おにぎりなどの販売を行う様子がありました。

 

シャトルバス始発便を待つ方々の列

ほぼ満車に近い状態ですので、シャトルバス始発便を待つ方々も早々から長い列ができるようになって来ました。

 

気温15℃ − 大半の方が長袖

朝5時の乗鞍高原の気温は15℃。ご覧のように大半の方が長袖です。お盆を過ぎると一気に秋めいてくるノリクラは、日差しのない日などは日中でも長袖で過ごせるほどの状況になってきます。

 

昨日の大雨が止んで路面が乾き始める 今日もトレーニングに大雪渓へ

昨日の台風通過で激しい雨に見舞われ、夜半を過ぎても降り続きました。そんな昨日の悪天候の中でもトレーニングに大雪渓に出向いたということ...雪上に立つ時間を少しでも長く確保し、ノリクラでの時間を無駄に使わないように心がけます。

ようやく路面も乾き始め、天候は少しずつ回復傾向を見せています。

 

そして、シャトルバス始発便が到着。

 

始発便は今日も2台運行 − その後もまずまずの人出

そして、宮の原を出発した車両も到着し、そちらにも乗客を誘導します。今日はこのあと、9時便は7台が運行されるなど、この天候の割にはまずまずの人出となりました。7台にもなるとかなりの長さに連なって運行することとなり、最初の車両に運行台数を表示します。県道乗鞍岳線では大型車両が対向できる箇所が限られてて、対向する車両(バス・タクシー、自転車)にわかりやすく明示するためです。

 

それでは大雪渓に向けて出発です。

 

【車窓から】

早朝からヒルクライムのトレーニングに...

早朝、山頂から下山するバスはご来光バス。今日は3台が運行されました。まだ、この時間帯ですから行き交う車両は少ないのですが、早朝からヒルクライムに出かける姿が多くなってきて、毎年8月最終週(今年は8月28日〜29日)に開催される全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が近づくにつれて、トレーニングに励む選手が増えて行きます。

 

沿道にはヤマハハコやヤナギランの様子が...

県道乗鞍岳線は上部エリアではアキノキリンソウやヨツバシオガマといったいわゆる高山植物が見頃の時期を迎えていますが、三本滝付近など下部エリアは少し変化の少ない状況です。それでも三本滝ゲートを過ぎたかもしかゲレンデにはヤマハハコやヤナギランを一望することができます。

 

天候は回復の兆しを見せません

台風が通過したものの、はっきりしない天候が続いています。台風一過といっても必ずしも良い天候になるとは限らず、今回のように日本海に新たに前線が発生し、ぐずついた様相を見せることも多々あるようです。

 

そして、森林限界付近の位ヶ原山荘を越えると...

 

山頂付近に激しく雲がながれる

ご覧のように上部エリアには雲が激しく流れる様子が見られるようになります。

 

位ヶ原お花畑 − 残雪がまだ確認できる

先週もお伝えした位ヶ原お花畑の残雪。昨年は8月上旬には完全に積雪がなくなり、ミヤマキンバイなどが咲き誇る状況を見せていました。それに比べて、今年はかなり雪解けが遅い状況となっています。

 

5号カーブ 4号カーブ

それでも先週まで残っていた4号カーブの積雪は完全なくなり、また、5号カーブの積雪は先週の段階で完全になくなりました。しかし、まだこの周辺では何箇所か積雪が残っています。

 

大雪渓手前の4号カーブを抜けた途端、ごらんのように濃霧に包まれて、大雪渓に到着です。 Next

 

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