ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2010/09/11〜12) A

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(Update:2010/09/16)

 

【大雪渓に到着】

滑走エリアの雪渓上部左側は結構遠い...

シャトルバスから降りれば、大雪渓に向けて出発の準備。先週までは雪渓上部右側での滑走ができましたが、今週からは画像に写る雪渓上部左側に向う必要があります。雪渓上部左側で滑走できるのは右端のモーグルコースと左端の上半分だけ。その左端はかなり遠く、実質的には朝日岳の真下といってもおかしくないほどです。

 

多数のポールを背負子に...

滑走距離がほとんど取れないにもかかわらず、多数のポールを背負子にくくりつけます。

 

それは滑落防止のゲート設置のため − 十二分な安全対策が必要

雪渓上部左側のレイアウトは、モーグルコースがある右側エリア以外は下半分が急斜面でかなり落ち込んでいます。そのため、滑落防止のゲートを設置して練習するわけです。この時期の滑走は十二分な安全対策が必要なのです。

 

雪渓上部左側へ出発

雪渓には多数の小石を除去したり、ひどいうねりを削ったりと、滑走する前のコース整備が必要で、朝早くから出向いても滑走できる時間は限られています。

 

水墨画に山並みが浮かぶ

今日もダイレクトな朝日と水平線に浮かぶ遠景の山々が見事に映えています。

 

八ヶ岳 南アルプス

水墨画のように浮かぶ遠くの山。左は八ヶ岳、右は南アルプス。そのほかにも、浅間山などが八ヶ岳の左側にあって、さらに天候の良いときにはそれよりも遠くの山が見えるときがあります。

 

今日も山頂登山へ...

もうノリクラには何度通い続けたことでしょうか...

 

見飽きることのないノリクラの空気感

何度来ても飽きることのないノリクラの魅力は、季節ごとに移り変わって行く変化が本当にはっきりと感じ取れることと思います。特に空の雰囲気は一目瞭然。高い空に筋状の雲や鰯雲が綺麗にたなびく様子は、理科の教科書に出てくるようなはっきりとしたもの。

 

登山にもヒルクライムにも最高の一日

このところ、綺麗な空の週末が続いていますが、今日はさらに深い青空があり、登山にもヒルクライムにも最高の一日となりました。

 

青空一色

これからさらに季節が進めば、空の青さに巡り会えるだけで気分の高揚するようになってくるものです。

 

【雪渓下部 T】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2010/09/04〜05) A
今週の大雪渓入口
完全に積雪がなくなりました
昨年同時期より一週間早い大雪渓入口
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2009/09/05〜06) A
今週の大雪渓入口
昨年より一週間遅い雪解け完了

先週まで残っていた雪渓下部の積雪は、ご覧のように完全になくなりました。昨年と比べて一週間遅い状況です。

 

スキーヤー専用道 ウラジロナナカマド − 赤くなり始めました

こちらは雪渓上部に向かうスキーヤー専用道。先週あたりから実の先端部分が赤くなってきて、今週は全体的にその赤さが広まってきました。ほぼ昨年並みの推移です。

 

摩利支天岳 − コバイケイソウの紅葉がまだ見られない

大雪渓入口から見る摩利支天岳の山肌。例年ならそろそろコバイケイソウの葉が黄色く変化する時期ですが、今年はその様子があまり見られません。少し遅れているようです。

 

雪解けは完全に終了 − 過去十年間で二番目に遅い雪解け

前述にも申し上げましたが、雪渓下部の雪解けは昨年よりも一週間ほど遅い状況でした(2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2009/09/05〜06) A)。

さらに過去の状況を見ると、2008年は今年よりも一週間早く(2008 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2008/09/06〜07) B)、2007年も一週間早く、(2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2007/09/08〜09) B )、2006年は今年より一週間遅い状況(2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.20(2006/09/23)A )で、2005年は今年より三週間早く(2005ノリクラ雪渓カレンダーVol.16(2005/08/27)@ )、2004年は五週間も早い状況(2004ノリクラ雪渓カレンダーVol.14(2004/08/13)@ )です。

また、2000年まで遡って見ても、この十年間の中で2006年に次いで二番目に遅い雪解けだったといえます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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