ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2010/09/18〜19) D

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(Update:2010/09/23)

 

【雪渓上部 U − モーグルコース】

雪渓上部左側 − 昨年より1〜2週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

雪渓下部での滑走が困難になり、雪渓上部(左側・右側)がメインの滑走エリアとなって来ていますが、今後、さらに雪解けが進んで雪渓上部右側も滑走ができなくなる8月下旬以降は、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットというよりも大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況です。また、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、今後は初心者、及び、初めてノリクラのお越しになる方は滑走できませんのでご注意ください。

雪渓上部左側はこの一週間の雪解けが激しく、先週はほぼ昨年並みでしたが、昨年より一週間から二週間程度早い雪解けとなっています。

 

雪渓上部左側下端 − 昨年より二週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側下端部分。落書きの岩から50メートル離れています。下端の位置は昨年より二週間ほど早い雪解けです。

 

それではモーグルコースの様子をお伝えします。

 

今日も常連の方々が集う

訪れたのはちょうどお昼時。今日も常連の方々が集まって他愛のない会話を交わしながら一日をゆっくりと過ごしています。

 

まずは缶ビールを雪渓に埋めるのが慣わし

そして、常連の方々が雪渓に到着するとまず最初にすることは、雪渓に缶ビールを埋めるところから始まります。これがないと、お昼の休憩タイムの楽しみが半減するわけです。

 

下端部分は再氷結が繰り返されアイスバーン

缶ビールを埋めた下端部分は、実は非常に硬いんです。登るのにもかなり苦労するほど。これは雪解け水が下端部分に集まり、夜中に再氷結するため、下端部分だけアイスバーンになってしまうのです。

 

ピッケルで掘っても歯が立たない

そのため、雪渓を登る階段を作ろうとピッケルで掘るものの、表面は柔らかい部分があっても、すぐ下にご覧のようなアイスバーン。ピッケルでは掘り進めることができません。

 

鍬で折り進んでも中までしっかりアイスバーン

そこで鍬に持ち替えますが、結局、アイスバーンであることには変わりませんので、階段や通路ができても滑りやすい状態が改善されることはありません。

 

下端部分では足をとられて滑落

滑走中に転倒することはもちろんのこと、下端部分を登るときに足を滑らせて滑落する場面は一日に何度もあります。どこが滑りやすくて、どこなら登っていけるか...それをある程度把握できないと危険で、常連の方しかここで一日を過ごせない理由のひとつです。

 

そのモーグルコースには今日もいつものメンバーが集います。

 

息子さんと一緒にお越しになったこちらの方々...

 

一緒にコブを楽しむ

「体の向きがこうなっているからバランスを崩すんだよ〜...」「そんなことわかってるよ〜っ!」と、親子の会話が雪渓の上でも続きます。技術レベルがどんなに向上しても、次の課題が絶えず湧き上がってくるのかもしれません。

 

コブライン − 長さ39メートル×9コブ

コースそのものは先週と同一のものですが、スタート付近に岩が出てきたため、長さ39メートル×9コブとなっています。

 

今日も夕方まで滑り続ける

滑走するとあっという間に終わってしまうコブラインですが、日本全国探しても、おそらく唯一のコブラインを今日も滑り続けます。

 

昨年同時期より一週間遅い雪渓上端
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) C
今回の雪渓上端 − 昨年より一週間早い雪解け
昨年同時期より一週間遅い雪渓上端
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) C
今回の雪渓上端 − 昨年より一週間以上早い雪解け

それでは上端部分の様子をお伝えします。これまでほぼ昨年並みの推移でしたが、先週の段階でかなりの雪解けを見せたため、昨年より早い雪解けとなっています。下段は上段の少し南寄りの箇所で、ほんの数メートルの違いですが、南寄りになるほど雪解けが進んでいます。

そのため、昨年よりも一週間以上早い雪解けを見せています。

 

昨年同期より二週間遅い雪渓上端
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) C
今回の雪渓上端 − 昨年より二週間以上早い雪解け

こちらはさらに南寄りの部分。昨年より二週間以上早い雪解けとなっています。先週は三週間早い状態でしたので、雪解けが若干落ち着いています。

 

先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2010/09/11〜12) D
今週の雪渓上端
上端の位置が1.5〜2メートルほど下がる

先週の画像と比べると上端の位置は1.5〜2メートル下がっています。先週は2メートル下がりましたので、この点からも先週よりも雪解けが落ち着いていることがわかります。

 

上端から − 下端部分まで79メートル
昨年より三週間早い雪解け

雪渓上部左側下端までの距離は先週の81メートルから79メートルで2メートルしか短くなっていません。先週は20メートル以上の雪解けでしたから、かなり雪解けが抑えられていることがわかりますが、それでも昨年よりも三週間早い雪解けとなっています。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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