ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2010/10/02〜03) D
【紅葉情報
− 宝徳霊神〜位ヶ原付近 U】
★見頃を迎えました(昨年より一週間遅い)★
それでは、位ヶ原の車道沿いの様子を少し詳しく見てみます。
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先週のウラジロナナカマド ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2010/09/25〜26) D |
今週のウラジロナナカマド ほとんど枯れている |
ウラジロナナカマドは霜枯れして状態の良くないものと、霜枯れの影響の少ないものがあり、特に紅葉の進んだ段階で霜の影響を受けたものはご覧のような状態になったものが多く見られます。
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先週のダケカンバ ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2010/09/25〜26) D |
今週のダケカンバ 全体的に色づきが始まる |
ダケカンバは霜の影響を比較的受けにくいようで、エリア内の大半のものがご覧のような黄色に変化を始めました。
枯れ始めたウラジロナナカマドも光線の加減によってはそれなりの色合いを見せてくれますので、そんな状況を楽しむのも良いかと思います。
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昨年同時期より一週間早い5号カーブ付近 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) F |
今週の5号カーブ付近 |
こちらは5号カーブの宝徳霊神バス停付近の様子。左の画像は昨年のピーク時のもので、右の画像は今週のもの。
昨年の紅葉は近年にないほどの見事なものでしたが、ガードレールのすぐ上あたりのウラジロナナカマドは枯れていて、今年よりも枯れ具合がひどい状況です。それとは対照的に、さらにその上のウラジロナナカマドは蛍光色かのごとく真紅の輝きを放っていています。
枯れてしまったウラジロナナカマドは、昨年は赤にならず黄色の状態で、今年も同様な傾向であり、ウラジロナナカマドも個体によって色合いに違いがあるようです。
こちらは7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。ウラジロナナカマドがようやく色づき始めました。特に左の画像のものは、翌日の10月3日にははっきりと赤くなってきた様子が見られます。昨年よりも二週間近く遅い状態です。
大雪渓エリアではウラジロナナカマドの色合いがはっきりとしてくると「見頃を迎えた!」と、実感させられますが、位ヶ原エリアではウラジロナナカマドよりもダケカンバの面積のほうが圧倒的に多く、この黄色が目立つようになると紅葉の見頃を感じさせてくれます。
こちらはツアーコース入口付近の11号カーブ。
今年の推移 |
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先週のツアーコース入口付近 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2010/09/25〜26) D |
今週のツアーコース入口付近 昨年より一週間遅い推移 |
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<参考>昨年の推移 |
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昨年同時期より一週間早い(先週)ツアーコース入口付近 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) F |
今年同時期(今週)のツアーコース入口付近
− 完全に終了 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) F |
大雪渓・位ヶ原エリアでもっとも紅葉が早く進んでいたのは、ツアーコース入口付近のウラジロナナカマドでした。今週はご覧のように枯れ始めています。昨年よりも一週間遅い推移です。
昨年の様子から予測すれば、大雪渓・位ヶ原エリアのウラジロナナカマドの大半は、枯れてしまったり、枯れはじめてしまうことと思います。
位ヶ原エリアは10月2日(土)の段階では、やや色づき感に乏しいダケカンバが目立ちましたが、3日(日)にはピーク目前に近い近い状態となり、枯れていないウラジロナナカマドもかなりの色合いとなりました。例年よりも早めに紅葉が始まった2009年より一週間遅い状態で、例年よりもやや早かった2008年よりも遅く、2007年とほぼ同じ推移です。
ダケカンバはさらに色合いが増せば完全にピークの状態となりますが、強風で一気に散ってしまうことも懸念されます。
<参考>
● 昨年同時期 → 2009
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) E 【紅葉情報
− 宝徳霊神〜位ヶ原付近 T】★ほぼ終了です(昨年より一週間近く早い)★
● 昨年同時期の一週間後 → 2009
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2009/10/10〜11) D 【紅葉情報 − 宝徳霊神〜位ヶ原付近 T】★完全に終了(昨年並み)★
【紅葉情報
− 位ヶ原山荘付近】
★見頃からピーク(昨年よりやや遅い)★
標高2350メートルの位ヶ原山荘周辺でもほとんどピークに近い状態となってきました。
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10月2日(土)の位ヶ原山荘周辺 ダケカンバの色づきがもう一歩... |
10月3日(日)の位ヶ原山荘周辺 一晩でピークに近い色づきに |
10月2日(土)の段階では、色づきがまだ足らない状態でしたが、翌日の10月3日(日)にはご覧のようにピークに近い状態となりました。紅葉が進むとさほどの冷え込みがなくても、一気に変化を始めるようにも感じます。
秋一色の光景は一年のうちにどれだけの期間楽しめるか...紅葉の時期は本当に貴重な瞬間なのです。
紅葉の時期を迎えるとシャトルバスで肩の小屋口バス停で下車し、車道を歩いて下って沿道の紅葉を楽しむ方が多くなります。そして、位ヶ原山荘前からシャトルバスに乗車して下山されます。
肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)から位ヶ原山荘前まで、歩いて降りるとおよそ一時間ほど。ゆっくり撮影を楽しみたければ、さらに30分程度余裕を見たほうが良いと思います。乗鞍高原と畳平を結ぶシャトルバスは一時間に一本のダイヤで運行されています。そのため、各停留所の到着時間を把握されたうえで、散策を楽しむと良いでしょう。
各バス停のダイヤは 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 の 長野県側(乗鞍高原〜畳平)のシャトルバス をご覧ください。
位ヶ原山荘エリアも、ほぼピークに近い状態となってきました。例年よりも早めに紅葉が始まった2009年より一週間遅い状態で、2008年・2007年とほぼ同じ推移です。ダケカンバはもう少し色づきが進むことが予測されますが、今後は強風によって一斉に落葉する事態も懸念されます。ただ、落葉の終わったダケカンバのグロテスクな姿も力強いものを感じさせてくれます。(→ Next)
<参考>
● 昨年同時期 → 2009
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2009/10/03〜04) F 【紅葉情報
− 位ヶ原山荘】 ★ピークです(昨年より一週間早い)★
● 昨年同時期の一週間後 → ノリクラ 雪渓カレンダー 2009シーズン Vol.22(2009/10/10〜11) E 【紅葉情報 − 位ヶ原山荘】★完全に終了(昨年よりやや早い)★
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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