ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2010/10/09〜10) F

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(Update:2010/10/14)

 

【紅葉情報 − 冷泉小屋〜摩利支天付近】
★ピークを迎えました(昨年より一週間遅い)★

冷泉(2010/10/06)

 標高2220メートル付近の冷泉小屋付近では、先週から見頃の時期を迎え、10月6日(水)の時点でほぼピークとなりました。

 

逆光にすかして眺める

冷泉は日中になると、位置的に逆光になり、なかなか撮影の難しい場所です。しかし、その逆光に透かされて綺麗に写る紅葉を写しこむことができればベストショットとなるはずです。

 

中腹エリアはボリューム感が楽しめる

上部エリアは紅葉する木々が限定されていますが、中腹エリアでは数々の木々が紅葉するため、ボリューム感もあります。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) − ピークを迎える(2010/10/06)

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。冷泉小屋から摩利支天までのエリアの中で、もっとも紅葉が進んでいて、ビューポイントの一つです。先週の段階でピーク目前の状況でしたが、10月6日(水)にはご覧のようにさらに色合いが深まり、完全なピークを迎えました。

 

ミネカエデ ムシカリ(オオカメノキ)

落葉するミネカエデも多い中、綺麗な発色のものも多く、また、これまで色合いが薄かったムシカリ(オオカメノキ)も深い色彩となってきました。

 

中腹エリアは紅葉の回廊を楽しむ

荒田沢橋から摩利支天まではご覧のような紅葉の回廊が続き、上部エリアのような広いロケーションの紅葉とは別の楽しみ方ができます。

 

冷泉小屋周辺(2010/10/10) − 中腹エリアも9日(土)の雨で落葉が目立つ

10月6日(水)にピークを迎えましたが、こちらの画像は10月10日(日)のもの。上部エリアでもお伝えしたとおり、中腹エリアでも9日(土)の雨の影響で落葉が目立つようになってきました。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ) − 大半が落葉(2010/10/10)

エリアの中には大半の木々が落葉している場面もあります。

 

沿道の紅葉を眺めながらの散策

この三連休は9日(土)の初日はあいにくの天候でしたが、10日(日)と11日(月)は良い天候となり、沿道の紅葉を眺めながらの散策に訪れる方々が多くいらっしゃいました。

 

10月6日(水)の速報をみて、メンバーを緊急招集!

いつもは春の時期にボードでお越しになるこちらの方々。この時期にノリクラにお越しになることはなかったそうですが、10月6日(水)の速報をご覧になり、どうしても行かなきゃ!と、めんばーを緊急招集してお越しになりました。始発のシャトルバスに乗車され、ここまで3時間かけてゆっくりと散策を楽しまれています。「めっちゃ きれい!!」と、感激モード...

さらに山麓まで歩き続けます。晴天の中をのんびり歩く楽しさは、春スキー(春ボード)とは別の秋の楽しみ方といえるでしょう...

冷泉小屋〜摩利支天エリアは、例年よりも早めに紅葉が始まった2009年より一週間遅い状態で、例年よりもやや早かった2008年よりも一週間遅い状態で、2007年とほぼ同じかやや早い推移です。お伝えしているように、9日(土)の雨による落葉が目立ち、ピークを過ぎた感じがありますが、まだ見頃は続いています。ただ、次週末まで残っているかどうか少し微妙な状況です。

<参考>
● 昨年同時期 → 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2009/10/10〜11) E 【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】★ほぼ終了(昨年よりやや早い)★

 

【紅葉情報 − 摩利支天〜三本滝】
★ピークを迎えました(昨年より一週間遅い)★

摩利支天付近

 標高約2000メートルの摩利支天付近も見頃を迎えました。昨年よりも一週間遅い状況です。

 

10月6日(水)の三本滝ゲート上 10月10日(日)の三本滝ゲート上 − さらに色濃くなる

こちらは三本滝ゲート上のかもしかゲレンデ。大雪渓・位ヶ原の上部エリアや冷泉小屋〜摩利支天の中腹エリアでは10月6日(水)のピークを迎えて、週末には落葉の目立つ状況でしたが、こちらでは、さらに色合いがまして、ほぼピークに近い状態となりました。

 

10月6日(水)の三本滝上 10月10日(日)の三本滝上
さらに色濃くなる

三本滝上部でも同様で、色合いの濃くなっている箇所が多く見られます。

 

このエリアでも落葉が目立つ

ただ、よく見ると、このエリアでも落葉が目立つ状況には変わりなく、今後は上部エリア・中腹エリアと同様の推移をたどって行くことと思います。

 

小さな滝にもダイナミックな動き − 静と動のコンビネーション

乗鞍高原一帯には三本滝や善五郎の滝など有名な滝がありますが、そのような大きな滝でなくても、この周辺には幾筋もの小さな滝があって、そんなマクロな滝と紅葉を写しこむのも紅葉写真の定番ともいえるでしょう。

 

カラマツの紅葉は先週とほとんど変わりありません

先週あたりからカラマツの色づきも始まりました。先週よりも若干色合いが濃くなってきていますが、大きな変化はありません。また、乗鞍高原でも少しずつ色づきが始まって来ています。

摩利支天〜三本滝エリアは、例年よりも早めに紅葉が始まった2009年より一週間遅い状態で、例年よりもやや早かった2008年よりも一週間遅い状態で、2007年とほぼ同じかやや早い推移です。このエリアでも次週末には落葉が目立ち、今後は乗鞍高原の紅葉が始まるのを待つ状況となります。

<参考>
● 昨年同時期 → 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2009/10/10〜11) E 【紅葉情報 − 魔利支天〜三本滝付近】★ほぼ終了(昨年より1週間早い)★

 

【昨年の今ごろは?】

2009ノリクラ雪渓カレンダーVol.22(2009/10/10〜11)

10月8日(木)に初雪が降り、その冠雪が週末まで残る冷たい気候が続きました。10日(土)は終日にわたって凍える一日で、気温は0℃から4℃程度でした。午後には時折まとまった降り方を見せる状況となりました。

そして、翌日の11日(日)は、岐阜県側の乗鞍スカイラインが凍結通行止めとなり、長野県側の県道乗鞍岳線でも位ヶ原山荘より上部では積雪凍結が見られ、シャトルバスも位ヶ原山荘折り返し運行となりました。冬への入口に一歩近づいた週末だったように感じます。

 

<編集後記>

三連休の初日はあいにくの状況でしたが、中日は早朝はぐずついたもののまずまずの天候、そして、最終日は朝から快晴となって、最終日とは思えないかなりの人出となりました。例年、この三連休の時期には上部エリアの紅葉が終了している時期ですが、今年は紅葉が遅れたことから、この三連休でも上部エリアの紅葉を見物することができました。

そして、この三連休が終了すると、ノリクラはさらに秋が深まり、冬の様相を見せ始めます。ただ、今年は本当に異常気象で、秋雨前線が日本列島に近いところに停滞していて、季節が冬へとなかなか近づかない状況が続いています。少なくともこの一週間は全く寒さを感じさせない気候が続くかもしれません。

本来なら、次週末あたりに雪化粧の様子をお届けする事となりますが、その状況もあまり期待できません。ただ、秋と冬の境のこの時期は、ちょっとした天候の差で状況は大きく変化します。そのため、油断しているといけない時期であることを忘れてはなりません。

 

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