ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2010/10/16〜17) A

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(Update:2010/10/21)

 

【大雪渓に到着】

山頂登山の準備

先週までは多くのカメラマンが訪れた方の小屋口バス停ですが、今日は紅葉散策に車道を下山する方も少なく、大半が山頂登山に出向く方のようです。

 

真っ青な空とノリクラをバックに...

冴え渡る光景に記念写真を撮らずにはいられない状況。紅葉が終わってしまってもこの青空があれば、今日このようにやってきた甲斐があったといってもよいほどです。

 

三十年ぶりのノリクラ...

三十年ぶりにノリクラにやってきたというこちらの方。当時の県道乗鞍岳線はまだ未舗装で大変な思いをして車を走らせたとのこと。それが今ではマイカー規制となり、当時とは比べ物にならないほど静かな雰囲気となっています。

マイカー規制前の紅葉の時期は、途中に車を止めて写真を撮る方がたくさんいらっしゃったため、お盆と同じくらいの渋滞がひどい状況でした。その頃は歩いて紅葉散策する方は皆無に近いといっても良いほどでしたから、本当に様変わりしました。

 

今日の登山口は訪れる方が絶えません

今日は続々と山頂登山に向けて登山口に多くの方がお越しになります。

 

日差しが強くてもそれを上回る寒さ

日差しが強くなっても寒さは変わらず、タクシーから下車するとすぐにアウターと手袋をされる様子があちこちで見受けられます。この時期は山麓で寒くなくても、上部エリアは確実に寒い状況ですので、寒さ対策は必須で、時には真冬と同様の手袋やアウターが必要となります。

 

グリーンサポートスタッフの方々

こちらはグリーンサポートスタッフのメンバー。今日も周辺のごみ広いや登山者への啓蒙活動に出向きます。

 

メンバー全員での活動は、今日が今シーズン最後

そして、今週末で今期の活動が終了となり、また、このようにメンバー全員がそろっての活動も今日が最後...

 

最後の任務に出発!

いつもと変わらず、今日の任務に出かけます。来年もまたお会いできることを楽しみにしております。

 

【雪渓下部】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

スキーヤー専用道 ー 完全に落葉、赤い実が晩秋の光景に映える

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先週は少し色あせてしまったものの、何とか紅葉を残していましたが、ご覧のように完全に落葉し、赤い実がくっきりと映える晩秋の光景となっています。

 

久々の寒い朝 − ようやく霜柱が見られるようになる

そして、その足元を見ると霜柱が立っています。例年なら9月に入ると普通に見られる現象ですが、今年は霜柱が立つほどの冷え込みが皆無で、10月になってもほとんど見られない状況でした。

 

石碑の岩 チングルマ −枯姿に

大雪渓エリアで最初に頭を出す岩はモーグルコースの岩で、こちらは大雪渓エリアで二番目に頭を出す石碑の岩。そして、毎週定点でお伝えしているチングルマは先週になってようやく真紅の色づきを見せました。そして、今週はご覧のように枯れ始め、昨年より一週間遅い推移を見せています。

 

雪渓下部周辺のウラジロナナカマド − こちらも完全に落葉

石碑の岩の下の雪渓下部周辺のウラジロナナカマド。先週は悪天候のため、状況をお伝えすることができませんでしたが、おそらく半数近くは落葉していたと考えられます。そして、今週はご覧のように全く葉のない状態です。まるで、ハイマツ帯に穴が開いたような光景となっています。

 

ミヤマクロスゲも少し色褪せて... ミヤマアキノキリンソウの綿毛が
周囲に花を咲かせる

大雪渓周辺のミヤマクロスゲの草紅葉も少しばかり色合いが褪せてきています。それでもよく見ると、ミヤマアキノキリンソウのタンポポ状の綿毛が丸くあちこちに見られ、何も残っていない大雪渓エリアに再び一花咲かせてくれたような雰囲気にしてくれます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

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