ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2010/10/23〜24) C

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(Update:2010/10/28)

 

【シーズンも終盤に】

10月24日(日)の観光センター前駐車場

こちらは10月24日(日)、早朝6時30分の観光センター前駐車場。

 

曇、寒さはありません

昨日の快晴とは打って変わって曇り空。それでもノリクラの山並みがはっきりとしていて、風もなく寒さを感じさせない朝を迎えています。

 

シャトルバス始発便もいつものように運行され、今日も2台が観光センターを後にします。

 

そして、こちらはタクシー乗り場。

 

いつもの運転手の方々 − 今シーズンもお疲れ様でした

今日も早朝から乗客の方がお越しになるのを待っています。雲に動きは全くなく、すぐに天候が悪化する気配はありませんが、上空の様子を眺めながら、「今日が今シーズン最後になってしまうかもしれませんね...」という会話が飛び交うようになって来ました。「毎週、よく通ったねぇ〜」と、声をかけて下さるとうれしいものです。

ぶっきらぼうな雰囲気の運転手さんも、「今日は山がいつもより近く感じるよ〜」とか、曇天が広がる朝一番の乗鞍高原で、いち早く畳平から帰ってきた運転手さんは「今日は雲海が綺麗だったよ」とか、リアルに情報を教えていただくこともあり、また、その場の雰囲気を常に感じ取って、いかに乗客の方に伝えるかといった努力も心がけていらっしゃるようです。

 

カラマツのシャワーが一斉に始まる

これまでにもお伝えしているように、紅葉のピークは本当に短いもので、2〜3日しか持たないものです。カラマツの紅葉が始まると、ノリクラの紅葉も終盤を迎えます。そして、昨日は全く落葉のなかったカラマツが、風が吹いているわけでもないのに、今日は一斉に落葉を始めています。そんな中でのヒルクライムはまるでカラマツのシャワーを浴びているかのごとく、激しく降ってきます。本当に音を立ててバラバラと降ってくるのです。

 

位ヶ原山荘

そして、こちらは位ヶ原山荘。周辺は完全に紅葉が終わり、裸になったダケカンバの様子がいたるところで広がる光景となっています。

 

今シーズンの営業は10月末まで

そして、位ヶ原山荘も今シーズンの営業終了は10月31日(日)。残りわずかとなってきました。

 

スタッフの方 − いろいろな体験でき、それがここでの大きな収穫

シーズン中、ここで山荘のお手伝いをされてきたこちらの方も、そろそろ下山の時期を迎えます。乗鞍高原での山麓とは異なる生活で、それなりに楽しく、また、いろいろな体験ができたことがここでの生活での収穫だったとのこと...

また、ノリクラのどこかでお会いできることを楽しみにしております。

 

冬支度

例年、位ヶ原山荘は、10月末で一旦小屋締めをしたのち、年末年始の数週間の厳冬期営業と、2月初旬からは、冬山にお越しになる登山者・山スキーヤーの方々のための冬季営業を行います。

 

冬季閉鎖前に冬シーズン営業にむけた準備に急ピッチで

冬季閉鎖前に冬営業のための準備が着々と進められ、紅葉シーズンが終わってひと段落もままならない状態ですが、雪が降らない前にいろいろな用意をする必要があります。冬季に山小屋営業を実施して行くにはなかなか大変な側面があるわけです。

 

荒涼とした位ヶ原

そして、どんよりとした位ヶ原では...

 

何もないお花畑でも見るべきポイントをレクチャー

タクシーの運転手さんが何も残っていない位ヶ原お花畑で説明を始めます。「地面に赤く残っているのは、チングルマやミヤマキンバイの紅葉だよ〜」と、見るべきポイントの乏しい中でも、いろいろ説明できるだけの知識が必要なのです。

何もないように見えるところにも、何か見るべきポイントが残っていて、そんなところを探すのもノリクラの面白さとも言えます。

 

午後から雲行きが激しくなる

午後になって、雲行きが怪しくなってきて、山頂から激しく雲が落下してくる様子が続くようになってきます。

 

急降下してきた雲に包まれ次第につめたい雨が

そして、完全に雲に支配された大雪渓付近は霧雨から始まった雨が本格的な降り方となってきました。おそらく、この雨を境にこれまで高めに推移してきた気温が下がり始め、ノリクラは本格的な冬へと一歩近づいて行くことと思います。

 

乗鞍スカイラインの冬支度 −両脇にポールが立てられる

そして、こちらは乗鞍スカイライン。平湯峠から畳平までの全区間でご覧のようなポールが道路の両端に立てられています。こちらも冬に向けた準備が進められています。このポールは春になって除雪をする際の目印として、冬季閉鎖前に立てられます。

例年、10月20日以降は積雪凍結で通行止めとなる日々が続き、長野県側よりも北斜面である乗鞍スカイラインはその頻度が高いため、早めに設置されます。

 

四ッ岳カーブ − ポールはバスよりもはるかに高い − この路面が姿を現すのは来年4月下旬のこと

乗鞍スカイラインでももっとも積雪がおおい四ッ岳カーブ付近。こちらのポールはご覧のようにバスの背丈よりもはるかに高いポールが設置されていて、いかにこの場所の積雪が多いかがわかります。

乗鞍スカイラインの除雪は、例年、4月初旬から進められ、四ッ岳カーブ付近には4月下旬頃、そして、終点の畳平に達するのはゴールデンウィーク頃となっています。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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