ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.2(2011/04/02) @

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(Update:2011/04/07)

 

4月最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けいたします。白一面だった乗鞍高原周辺も次第に地面が顔を出し始め、春の兆しを十分に感じられるようなシーズンが訪れ始めました。

先週は乗鞍高原温泉スキー場の一部のリフトの営業が運行されていましたが、全リフトの営業が終了し、今回からしばらくの間は全山登行こととなります。そのため、やや長丁場の登行となり、ご自身やグループメンバーの体力や天候などと照らし合わせながら、ペース調整しなければならないかと思います。それでもそんな中、ノリクラが一番静かで穏やかな時期だからこそやって来たいという方々もいらっしゃり、苦労することがわかっていても、自分だけのノリクラを楽しみたいという方には、うってつけの時期と言ってもよいでしょう。

取材に出かけた4月2日(土)は、少し滲んだ青空の朝から始まります。山頂付近は少し雪煙が舞い上がり、春と冬が同居しているところも見られます。リフト営業が終わると、ツアーコースに訪れる方がやや少なくなる傾向ですが、今日の休暇村駐車場では準備をされている方々の姿が結構ありました。天候は午前中はまずまずの状況。しかし、13時を過ぎた位ヶ原付近は、それまで穏やかな天候が視界50メートルまで一気に低下し小雪が降り始めて、周囲の状況が全くわからなくなるほどとなります。吹雪とまでは行かないものの、一気に悪化する状況は、春の天候変化の特徴かもしれません。

それでは、そんなツアーコースの一日をお伝えします。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】        【休暇村】
Page-2 : 【休暇村ゲレンデを出発】       【休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデへ】
Page-3 : 【ツアーコース T −入口】       【ツアーコース U】
Page-4 : 【ツアーコース V − 位ヶ原急斜面】       【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記>
 

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは朝7時の観光センター前駐車場。

 

薄曇

気温はマイナス2℃。寒さはありません。天候はご覧のように少し薄曇の状態。

 

除雪の雪山も徐々に小さくなる

約250台が駐車できる観光センター前駐車場は、除雪でできた雪の山が面積の半分近くを覆うため、冬季の駐車スペースは降雪の多い時期では3分の1程度になることもあります。その雪の山も徐々に小さくなってきて、真っ白な情景から徐々に季節が移り変わってきていることがわかります。

 

乗鞍高原の本格的な春はもう少し先...

雪解けが進むものの、乗鞍高原一帯が青々とした緑が戻ってくるのはもう少し先のこと...桜の開花も平地よりも一ヶ月近く遅く、春の兆しが見えてきても、一般的な感覚からすれば、まだまだ寒さの残る状況です。それでも、寒くて思考回路も回らなくなる厳冬期とは段違いに寒さは和らぎ、草花の変化は感じられなくとも、一つ一つの行動がこれほど楽にできるようになったところが春を感じるのです。

 

【休暇村】

休暇村

こちらは観光センターから2kmほどのところにある休暇村。先週もお伝えしたように乗鞍高原温泉スキー場の営業終了とともに、ツアーコースのスタート地点はこちらの休暇村からとなります。

 

休暇村駐車場

ウインターシーズンはツアーコース入口までリフトを乗り継いで行くことができるため、3月になって天候が安定し始めると、多くの方々がお越しになります。しかし、3月下旬にフト営業が終了すると、全山ハイクアップを強いられるため、一時的に訪れる方が少なくなる傾向が見られます。しかし、今日の休暇村駐車場はお越しになる車の多くが、あちこちで出発の準備を始める様子が見られました。

 

出発の準備

「おお〜、昨年も会ったカメラマンの人じゃないの〜」と、声をかけてくださったこちらの方々、久しぶりの再会です。今回も位ヶ原山荘で宿泊し、一泊二日の予定でノリクラ入りです。大抵、二日間の行程でノリクラ入りされているようですが、「だって、日帰りじゃ〜あわただしくてゆっくり楽しめないじゃないの!」と、おっしゃります。

西日がゆっくりと落ちて行く雪山を眺めながらの山荘での夕刻時はのんびり楽しいものですが、それが日帰りともなると、同じ夕刻時でも陰って行く雪山が迫ってくれば、早く下山しなければとかなり焦るもので、シチュエーションが異なると全く状況が違うわけです。山荘泊まりの魅力はそんなところにあるわけですね。

 

県道乗鞍岳線 − この先冬季閉鎖

乗鞍高原から山頂方面に続く県道乗鞍岳線は、休暇村から先は冬季閉鎖となっています。スキー場の営業が終了すると直ちに除雪が開始され、先週までは見られなかった重機が待機しています。

 

休暇村ゲレンデへ

ツアーコースへのスタート地点は、その除雪重機のすぐそばのゲレンデサイドから始まります。

 

今日は気ままに行ける所まで...

「今日はどちらまで行かれる予定ですか?」と、お聞きすると、「いや〜、行き先は決めないんですよ。だって、決めちゃうとそこまで行かなきゃならないって言う気分になるじゃないですか...」

確かにそのとおりですね。のんびり楽しむことを目的とすれば、それが正しい考え方かもしれませんね。

 

全山ハイクアップの一日が始まる

青空の先に見える剣ヶ峰が早く来いといっているかのように、訪れる方々を手招きします。それでは全山ハイクアップの今日の行程が始まります。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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