ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2011/04/02) A
【休暇村ゲレンデを出発】
休暇村ゲレンデは登り始めに急斜面が若干あります。そのため、最初はちょっと辛い側面もありますが、しばらくするとほぼ平坦な緩斜面となります。
今年は先週まで営業し、また、四月第一週まで営業していたシーズンもありましたので、ゲレンデはご覧のように地肌が出ている箇所などなく、そのままリフト運転さえすれば、営業できてしまうほどのコンディションです。
休暇村ゲレンデにもご覧のようなビューポイントがいくつもあります。この画像では少しわかりにくい状態ですが、山頂付近に少し雪煙が湧き上がる様子があり、訪れる方は「上部エリアはちょっと風が強そうですね。」と、おっしゃりながら先を進みます。
雪煙が立ち上がるのも柔らかな雪が積もっている証拠。これから湿った重たい積雪が増えて行くと、どんなに強風が吹いていても山頂付近の雪煙は見られなくなります。また、それは同時に、それまで雪煙で吹き飛ばされて積雪が増えなかった上部エリアでは、これからが積雪の増える時期になってきたということもいえるのです。
【休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデへ】
休暇村ゲレンデを進むとその先にかもしかゲレンデの急斜面が壁のように見られるようになってきます。
かもしかゲレンデも営業終了していますので、ゲレンデ整備は行われていません。しかし、そこに圧雪車が作業を行っています。
例年、かもしかゲレンデでは、ゴールデンウィークにスノーパークを開催します。今日はその準備作業の途中にお会いしました。ゴールデンウィークまで一ヶ月近くあるのですが、「車道の除雪が始まると圧雪車が車道を横断できなくなるので、その前に作業完了させる必要がありますから...」
三本滝レストハウス付近でも切り通しが1メートル近くあり、かもしかゲレンデ中腹を縫うように走る部分では高いところで5メートル近い切り通しとなりますので、圧雪車といえどもそこを横断することは困難ですね。
県道乗鞍岳線の除雪作業が、三本滝ゲートを通過してかもしかゲレンデ内まで達するのは、例年4月上旬〜中旬頃かと思います。前述のとおり、箇所によっては5メートル近い切り通しの壁ができますので、滑走中に誤って車道に転落しないように注意しなければなりません。
全山ハイクアップしなければならない状態ではありますが、左の画像のとおり、次から次へとツアーコース目指して登って行く方々の姿がかもしかゲレンデにあります。そして、数日前にあった降雪でゲレンデはパウダーを楽しんだシュプールが残されています。
「こんなに綺麗な雪が残っていて、リフト営業しないのはもったいないですねぇ〜」と、おっしゃりながら先を進みます。春のグサグサ感は雪面からは全く感じられず、真冬のゲレンデコンディションといってもよいほどの状態です。
車道の除雪が開始されていませんので、今回はかもしかゲレンデ下部からダイレクトに上部まで登行することができましたが、もうしばらくすると県道乗鞍岳線の除雪がかもしかゲレンデまで到達します。そうすると、一旦、スキーやスノーシューをはずす必要があり、また、高い切り通しで上のゲレンデによじ登ることが困難なこともしばしばあります。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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