ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.4(2011/04/16) @

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(Update:2011/04/21)

 

4月中旬を迎え、春の雰囲気がさらに一層感じられる状況となってきました。

天候は速報でもお伝えしようにはっきりせず、時折雨の降る状況が午前中は続きます。その不安定な天候の中、時間とともに気温が低下して行きますが、吹く風に冷たさは感じられず、そんなところからも、春へと確実に季節が移り変わってきていると感じられます。そのほかにも季節が変わってきているということは、シールで歩いている雪面からも感じ取ることができ、木々の移ろいだけが季節感を醸し出すものではないと思ったします。

ツアーコースのバーンコンディションは、春のグサグサな雪質が再び締まったような状態で、午前中であればほとんど問題ないものの、正午になればかなり滑りにくいコンディションとなり、この時期の滑走がもっとも苦労させられるといえます。

天候の回復は14時を回った頃からで、上部の位ヶ原はいつものように風が吹き抜けていてもその風に冷たさはなく、午前中に着雪したダケカンバが真っ青な快晴の空に真っ白に輝く様子は、気象条件などのタイミングが合わないと絶対に見られないものです。

それでは、今日一日の様子をお伝えいたします。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】       【休暇村】
Page-2 : 【休暇村ゲレンデを出発】       【雨の中の三本滝レストハウス】
Page-3 : 【かもしかゲレンデ】       【ツアーコース T −入口】
Page-4 : 【ツアーコース U】
Page-5 : 【ツアーコース V − 位ヶ原急斜面】       【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記>
 

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは朝7時の観光センター前駐車場。

 

朝日が輝き青空が広がる

夜明けからしばらくの間は、上空を鰯雲が覆う状況でしたが、次第に青空が優勢となり、ご覧のように雲ひとつない快晴の朝を迎えています。ノリクラの峰々も真っ白に輝いています。この時期ともなると黄砂の影響を受けて白肌はくすんだ状況となってきますが、今日ははっきりとした白さを放っています。

 

シラカバ − 芽吹きはまだ...

全国的に桜前線の話題で盛り上がり、桜以外の花々も春の季節を迎えています。しかし、標高1500mの乗鞍高原はまだ先のこと...こちらのシラカバの芽はまだ眠ったままのようです。

 

林の中も雪解け

木漏れ日が柔らかく差し込む林の中は、雪解けがなかなか進まないものですが、立ち木の根元から徐々に融雪が始まってきます。

 

フキノトウ − 春の香り

雪解けを待っていたかのように顔を出したのはフキノトウ。平地ではもうすでに終わってしまっているところも多いかと思いますが、こちらではこれからが旬の時期を迎えて行きます。

 

季節の移ろいは少しずつ...

景色が刻々と動いて行く季節がそろそろやってきている様子を、所々で感じ取ることができるようになってきました。

 

【休暇村】

休暇村

こちらは観光センターから2kmほどのところにある休暇村。

 

県道乗鞍岳線 − 休暇村〜三本滝開通は4月21日(木)

先週と同様、乗鞍高原温泉スキー場の営業が終了してから県道乗鞍岳線が三本滝ゲートまで開通するまでの数週間は、ツアーコースへのアクセスは全山ハイクアップする必要があるため、スタートはこちらの休暇村からとなります。

右の画像は休暇村から100メートルほどのところにある休暇村ゲート。4月21日(木)11:00には休暇村〜三本滝間の冬季閉鎖が解除され、三本滝レストハウスまでマイカー通行ができるようになります。三本滝レストハウスまで車で向かうことができるようになると、ツアーコースへのアクセスのスタートはかもしかゲレンデからとなり、休暇村からのアクセスと比べるとかなり容易になります。

さらに、4月29日(金)には乗鞍高原から位ヶ原山荘に向かう春山バスの運行開始が予定されており、例年、運行開始とともにたくさんの方々が訪れる様子が見られます。
春山バスの運行開始は29日(金)とされていますが、現段階では決定していません。正式に決定され次第、トップページにてお知らせいたします。

 

休暇村駐車場

ゲレンデサイドの駐車場には、一台 また一台とツアーコースへ向かうスキーヤー・ボーダーの方々がお越しになり、出発の準備が始まります。

 

出発の準備

駐車場の各所で、スキー板にシールを装着したり、ビーコンのチェックをされたりといった光景が見られます。

今後、4月下旬の春山バスの運行開始とともにたくさんの方々が山頂方面にお越しになることが予測されますが、アクセスが容易になっても、雪崩などの危険性が少なくなっているわけではありません。5月に入っても雪崩が発生している箇所が過去にはあります。

過去の雪崩発生箇所については ノリクラガイドマップ 冬〜春スキー版 を、山頂・大雪渓付近の滑走可能エリアについては ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー版 をご参照ください。

 

準備が整い次第、休暇村ゲレンデに向かいます。

 

鉛色の空 − 天候は悪化傾向

時刻は8時を回ったところ。先ほどまでの青空が完全になくなり、鉛色の雲が立ち込めるようになってきました。

 

天候に若干の不安がありますが、今日もツアーコースに向けて出発です。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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