ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.5(2011/04/23) @

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(Update:2011/04/28)

 

先々週と同様、今回も悪天候の一日となってしまいました。ただ、今回の場合は、登るにつれて雨から霙、さらに激しい降雪へと変化し、天候は悪化傾向の一途をたどる状況でしたので、さらに厳しいものとなりました。

朝6時ごろから降り始めた雨は、すぐにまとまった雨脚を見せるようになります。ただ、気温はそれほど低くなく、雨対策さえしっかり整えれば絶えられないほどの状況ではありません。また、4月21日(木)から、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝ゲート間の冬季閉鎖が解除され、ツアーコースへのスタート地点が、標高1600メートルの休暇村ゲレンデから、標高1800かもしかゲレンデへとなって、先週と比べればアクセスが容易となり、雨が降り続くものの気分的には少し楽な状況となっています。

例年、三本滝ゲートまでマイカーでやってくることができるようになると、若干、お越しになる方が増えますが、今日はこの雨のため、三本滝レストハウス前駐車場は数えるほどしかありません。悪天候を考慮して早朝に出発したというボーダーの方々がツアーコースから三本滝レストハウスに下山されましたが、皆さんびしょ濡れ状態。レストハウス前のテラスでは、濡れたウェアから急いで着替える様子がありました。

時間とともに雨はさらにひどくなりますが、今日は空に明るさがあって、気分的にはあまり落ち込まずに澄むような雰囲気。かもしかゲレンデからツアーコースに差し掛かると、ウエットな新雪が降り積もり、その先のツアーコース位ヶ原急斜面付近では南寄りの吹雪となり、その後も天候の回復が見られない一日でした。

風はあまりありませんがでしたが、今日も辛い一日となり、天候の変化の激しい春山のシーズンを見せ付けてくれたかのように感じました。

それでは、今日一日の様子をお伝えいたします。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)


 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】       【県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝ゲート間、開通】
Page-2 : 【三本滝レストハウス】       【かもしかゲレンデ】
Page-3 : 【ツアーコース T −入口】       【ツアーコース U】
Page-4 : 【ツアーコース V − 位ヶ原急斜面】       <編集後記>
 

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは朝7時の観光センター前駐車場。

 

6時頃から降りだした雨がまとまった雨脚となってきました。

 

徐々に雲が低くなってくる

早朝は位ヶ原付近まであった視界が少しずつ悪化してきています。雲がやや低くなってきている様子が見られます。ただ、風はなく明るさもあって、空の色が暗い鉛色でないため、気分的にはさほど辛さを感じさせません。

 

周囲の山々も雪解けが進む

周辺の山々もかなり雪解けが進んできました。左の画像は鳥居尾根のダウンヒルコース。先週まではほぼ完全に真っ白でしたが、この一週間で変化が見られます。

 

こちらは観光センター売店。

 

観光センター売店 − 営業再開は4月29日(金)から

昨年11月3日でグリーンシーズンの営業が終了しましたが、今シーズンの営業は4月29日(金)より再開されます。乗鞍高原周辺は早朝より営業する売店がないため、今シーズンの営業再開は訪れる方にとってメリットが大きいと考えられます。

 

シャトルバス窓口と停留所 − 春山バスはこちらではありません

左の画像は売店の隣にあるシャトルバス乗車券発売所。観光センター売店が営業再開する4月29日(金)と同じ日に位ヶ原山荘へ向かう春山バスの運行も再開されます。7〜10月のシャトルバスは右の画像の観光センター駐車場内の専用停留所で発着しますが、春山バスの停留所はこちらではありません。

 

春山バスの発着は路線バスの停留所で

春山バスの発着は観光センター向かいにある新島々〜休暇村の路線バスの停留所です。

 

停留所には春山バスのダイヤがすでに掲示 − 春山バス運行開始は前日に決定される

停留所の時刻表を見ると、すでに位ヶ原山荘行きのダイヤが掲示されています。春山バスは4月29日(金)から運行開始予定ですが、現段階では運行開始日が決定されておりません。運行開始は、前日の4月28日(木)に決定されますので、決まり次第、トップページの速報 もしくは トップページのお知らせ のコーナーにてお伝えいたします。

 

【県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝ゲート間、開通】

休暇村

こちらは観光センターから2kmほどのところにある休暇村。

 

休暇村ゲレンデ − 雪解けが始まる

休暇村ゲート − 4月21日より三本滝ゲートまで通行可能

先週までは左の画像の休暇村ゲレンデがツアーコースへのスタート地点で、全山登行する必要がありました。しかし、県道乗鞍岳線の休暇村ゲート〜三本滝ゲート間が4月21日(木)より冬季閉鎖が解除され、三本滝ゲート隣にある三本滝レストハウスまでマイカーで向かうことができるようになりました。そのため、今回のツアーコースへのスタート地点は三本滝レストハウス隣のかもしかゲレンデからとなり、アクセスが若干容易になりました。

かもしかゲレンデから出発する場合、先週までの休暇村ゲレンデからのアクセスと比較して、距離で約2km、移動時間は個人差がありますが1時間弱の時間短縮が測れると考えられます。

 

通行可能となった休暇村〜三本滝ゲート間

休暇村ゲートから車を走らせ、こちらは観光センターから約5km地点、標高1700mほどです。

 

雪の壁は1メートルほど − 夜間凍結に注意

ご覧のように車道脇にはところによって高さ1メートルほど積雪が残っていて、雪景色が一面に広がっています。今日は雨ですから問題ありませんが、天候のよい日は雪解け水が路面に流れ出し、さらに夜間に冷えて路面凍結することがありますので、通行時間帯によってはスリップに注意する必要があります。

 

カラマツの落葉にスリップ注意

カラマツの新芽、芽吹きはまだこれから

例年、晩秋のカラマツの落葉直後に積雪が始まるため、雪解けが完了するとご覧のように路面は汚泥が堆積したようなコンディションとなっています。前述の凍結と同様に、こちらもスリップの懸念がありますので注意が必要です。

そして、そのカラマツの新芽はご覧のように一つ一つが膨らみ始め、新たな季節が始まりを見せています。

 

今週のカラマツ林
モノトーンの世界

紅葉を迎えたカラマツ林
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2010/10/23〜24) D
【紅葉情報 − 三本滝ゲート〜休暇村付近】

何の色合いもないこのカラマツ林一帯も、秋を迎えると右の画像のようにゴールデンオレンジの光景となります。一年の中で一番輝く一瞬です。カラマツの紅葉の始まりは、他の広葉樹の紅葉が終わりを見せる頃からで、ノリクラの紅葉シーズンの最後をカラマツの彩りが締めくくります。

ノリクラの紅葉は9月中下旬の標高2600〜2700mの大雪渓付近から始まり、標高1400mの乗鞍高原に達するのは10月末まです。その間の約1ヶ月半の間、どこかのエリアで紅葉を楽しむことができます。ノリクラの紅葉については、乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方) をご参照ください。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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