ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.5(2011/04/23) A
【三本滝レストハウス】
観光センターから約7kmのところにある三本滝レストハウスに到着します。先週もお伝えしたように、レストハウス前の駐車場も除雪がほぼ完了し、ご覧のように利用可能な状態となっています。
レストハウス周辺は除雪が実施されていますが、それ以外のエリアには残雪がまだ多く残っています。こちらはレストハウスから1km先の三本滝へ向かう遊歩道入口付近。ご覧のとおりかなり多くの積雪が残っています。グリーンシーズンならスニーカーで十分アクセス可能な状態ですが、長靴などがないと向かうことができませんので、ご注意ください。
こちらは三本滝ゲート。画像右側が三本滝レストハウス。画像左側がかもしかゲレンデとなります。この先の終点畳平までの約14kmの冬季閉鎖解除は7月1日(金)です。しかし、ここから先はマイカー規制となっていて、バス・タクシー・自転車と許可車両のみの通行しかできません。
岐阜県側の乗鞍スカイライン(平湯峠〜畳平間)も同様で、マイカー規制は2003年から実施されています。
三本滝レストハウスは前ページの観光センター売店と同様、4月29日(金)から営業開始が予定されていて、現在はまだ休業しています。また、自動車の通行が可能となりましたが、今日はこの天候のため、お越しになっている車は3台だけ...
時刻は8時を回ったところ。雨の降り方は時間の経過とともにさらにひどくなるばかりで、周辺は全く人の気配を感じません...ところがそんな中、かもしかゲレンデから数名のボーダーの方々滑り降りてきて、急いで三本滝レストハウス前のテラスに駆け込みます。
今日は天候が悪化することが予測されていたため、早朝6時30分頃に出発し、ツアーコース位ヶ原急斜面付近まで行って引き返してこられたとの事。
ツアーコース上部は雨から雪に変化しているとのことですが、ウェアは上から下までびしょ濡れ...急いで着替えないと寒くて耐えられません。
初めてバックカントリーをされる方などをお連れして、ノリクラによくお越しになるというこちらの方。「ノリクラは本当によいところだけど、今日の天気じゃねぇ〜」と、ちょっと残念そうです。
それでも、今日のツアーは十二分の達成感を感じられたことは間違いないようで、辛そうな雰囲気を見せている方は誰一人といませんでした。こんな天気でもそれなりに楽しむ気持ちが大切ですね。
今度は天気のよい時を狙ってお越しください。ノリクラのどこかでまたお会いしましょう...
そして、同じ三本滝レストハウス前のテラスでは、これから出発する方々の様子もあります。今日は位ヶ原付近でテント泊されるというこちらの方。「こんな日にわざわざキャンプなんかしなくてもいいのにねぇ〜」と、おっしゃりながら、装備が濡れないようにチャック付きのビニール袋に一つ一つパッキングする作業を続けています。
そうおっしゃるのも、行く気満々の左の方に押されて、今日のツアーが決行された模様...「『老いては若きに従え』って言うことですよ」と、苦笑されながら準備を整えます。
笑顔で出発前の撮影に応じてくださいましたが、この笑顔からそれほど強い雨ではないのではと想像されますが、実際は結構ひどい降り方になってきました。
【かもしかゲレンデ】
それではかもしかゲレンデを出発します。
4月29日(金)から開催されるスノーパークの準備でゲレンデ内は雪が削り取られています。積雪の薄くなった箇所では一部で地肌が見え始めていますが、登行や滑走には問題となる箇所はありません。
雨の降り方は全く変わりありません。ただ、今日は終日に渡って空が比較的明るく、それが気持ちを落ち込ませずにすむように感じます。こんなコンディションでは、気持ちを平常に持ち続けることが大切で、そのためには雨が内部まで浸透しないような装備に助けられます。そして、雨に打たれることに慣れることも必要でしょう。
こちらはかもしかゲレンデを横切る県道乗鞍岳線。
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昨年の切り通し箇所 2010 ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 Vol.5(2010/04/24) A |
今年の切り通し箇所 −
高さ2.8メートル 昨年よりも少ない |
高さは先週と同様の2.8メートルほど。昨年の4メートルよりも少ない状況です。
車道の周辺は先週よりも積雪量が減少している様子が見られます。ただ、車幅はまだ広くない箇所もあります。また、路面は雪解け直後のため砂利などが散乱している様子が見られます。
取材した23日(土)はご覧のようにアスファルトがはっきりと見られますがが、25日(月)には降雪で再び除雪しなければならない状態となりました。今後、数日間は不安定な天候が続く予報が出ていて、路面状況が悪化すれば、4月29日(金)に予定されている春山バス運行開始が延期される可能性もあります。
上部ゲレンデへ − 高さ2メートル |
ヘアピンカーブを進んだ先に上部ゲレンデの登り口があります。先週とほぼ同じ2メートルほどの壁となっています。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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