ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.6(2011/04/28〜30) B

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(Update:2011/05/05)

 

【4月29日、春山バス運行開始初日】

位ヶ原山荘 − 青空

さて、一夜明けた4月29日(金)の位ヶ原山荘は、昨日の降雪がすっかり収まり、綺麗な青空の朝を迎えます。

 

積雪5センチの新雪 −柔らかな感触

東の空からは力強い朝日が差し込んでいます。しかし、位ヶ原山荘周辺はご覧のようにしっかりと雪化粧が施されています。積雪は5センチほど。この時期とは思えない柔らかな足裏感覚があります。

 

気温マイナス3℃ − 自然融雪する状況ではとてもありません

6時の時点で気温はマイナス3℃。絶えず西から冷たい風が吹きぬけ、気温以上の寒さを感じる状況に、路面の雪解けは期待できない状況。今日から春山バスの運行が開始されることが決定いたしましたが、運行開始までに雪解けできるか、一抹の不安があります。

 

山荘前だけでも除雪...

せめて山荘前だけでも除雪しようとスノーダンプで周囲の除雪をします。しかし、やはり人力での除雪はできる範囲に限りがあります...

 

車道は全体的に積雪凍結箇所が多い

位ヶ原周辺から見る路面状況は摩利支天付近では路面が乾いている部分もありますが、やはり多くのところで積雪凍結箇所があって、このままではとてもバス運行ができる状況ではありません。

 

山麓から除雪作業が始まる

9時を回った頃、山麓から除雪の重機がうなりをあげて作業を実施している様子が見られます。一度、路面の地肌が見えるようになると、太陽の日差しを受けて見る見るうちに融雪が始まります。

そのため、早めに除雪作業が実施されれば、日差しであっという間にアスファルトまで融雪します。

 

10時前に位ヶ原山荘まで除雪の重機が到着します。

除雪はものの10分程度の作業完了。

バス会社の方が状況確認に

ほどなく、バス会社の担当の方がお越しになり、除雪担当のオペレーターの方々に状況確認をします。

 

これなら何とか運行できそうですね 昔はもっとひどい状況のときもありましたね

今日の県道乗鞍岳線は位ヶ原山荘から冷泉小屋付近まで積雪で、それより下部の冷泉小屋から摩利支天まではひどい凍結状況で、除雪作業が実施されなければ、春山バス第二便の運行も困難な状況。そして、「安房の旧道を通っていた頃は、もっとハードなときもありましたね〜」と、ちょっと昔話に話を咲かせながら、とりあえずバス運行が可能なことを確認して、予定通り第二便の運行が実施の方向となりました。

 

除雪完了

先ほどまで真っ白だった路面もご覧のとおり...後は春山バスの到着を待つばかりです。

 

【春山バス運行開始初日 − 冬の常連客は...】

乗客を待ち受ける準備を

春山バス第二便の運行が予定通り実施されることを受けて、位ヶ原山荘ではお越しになる乗客の方々を待ち受ける準備を始めます。

 

春山バス到着30分前 − ツアーコースからやってきた冬の常連がいつものように立ち寄る

これまでのウインターシーズンは、お昼前になると、ツアーコースを登り、屋根板や富士見沢を滑り降りてきたスキーヤー・ボーダーの方々が立ち寄る様子があり、今日も常連の方々がいつもの日課のごとく集まってきます。

 

ここでうどんを食べるのが楽しみ...

立ち寄るだけでなく、ここでうどんを召し上がることが単調になりがちの山スキーの行程にひとときの潤いを与えてくれるもの...そして、こんな楽しみがあるからこそ、時として辛いコンディションの中でも一日をやり抜いていく源になったりします。

 

次々と冬の常連が訪れる − しかし、あと数十分で春山バスが次の季節を運んでくる

次々と訪れる冬の常連の方々...あと、数十分後には春山バスが到着し、新たな季節が訪れることを感じています。静かなノリクラが終わりを告げて活気あるノリクラへの変化にうれしくもあり、また、これまでの季節に若干のノスタルジックを覚えるのも、冬の常連が体験する春の訪れなのです。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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