ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2011/06/11〜12) B

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(Update:2011/06/16)

 

【大雪渓下部】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2011/06/04〜05) B

今週の大雪渓入口
昨年より一週間早い雪解け

こちらは大雪渓入口付近。左上の画像は昨年同時期の様子、右上の画像は先週の様子です。看板や標識周辺の積雪がほぼなくなり、昨年よりも一週間早い雪解け状況です。

 

昨年の大雪渓入口
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) B
今週の大雪渓入口
昨年より一週間早い雪解け
昨年の大雪渓入口
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) B
今週の大雪渓入口
昨年より一週間から二週間早い雪解け

上段の画像は大雪渓入口の右側に「高山植物等の採取は禁止されています」などのお願いの記載された看板の様子。こちらは先週と同様に、昨年よりも一週間早い雪解け状況。そして、下段の画像では大雪渓入口のガードロープの様子。先週から70センチ程度の雪解けが見られます。この箇所ではやや雪解けスピードが速くなり、先週の段階では、昨年より一週間早い雪解け状況でしたが、今週は一週間から二週間早い雪解けとなっています。

 

トイレ付近 − 昨年より一週間早い雪解け

そして、こちらはトイレ周辺。この付近では先週と同じく30〜50センチ程度の雪解けが見られ、昨年より一週間ほど早い雪解け状況です。
現段階では、ここより宝徳霊神から屋根板を経由して位ヶ原山荘方面へ滑走可能ですが、雪面の縦溝がかなり目立つようになり、滑走にはやや苦労が強いられる状況になってきました。

今の時期の位ヶ原山荘方面の屋根板は、山頂・大雪渓エリアのオープンバーンとは趣がやや異なって、森林の中を滑走する様子に少しずつ変化してきました。そんな雰囲気を楽しみながら位ヶ原山荘までゆっくりと滑り降りるのもよいでしょう...

 

登山道入口 − 昨年より一週間早い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。その標識がようやく見えるようになって来ました。こちらも昨年より一週間早い雪解け状況です。

 

クラック − 開口幅は1.5メートル

雪渓下部にはご覧のようにクラックが入っています。このクラックは5月初めには確認できず、大雨で激しく雪解けした5月中旬から確認されました。急激な雪解けによって発生したものと考えられますが、毎年、ほぼ同じ位置にできています。

クラックの開口幅は先週よりもさらに広がって1.5メートルほどになっています。この程度まで広がってくるとクラックを横断することが不可能となりますので、クラックが閉塞する北端、または、南端から登って行くこととになります。クラックの全長は約100メートル。北端はモーグルコースの岩の下部付近で、南端は石碑の岩の下部付近です。

 

昨年のモーグルコースの岩
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) B
今週のモーグルコースの岩
昨年より一週間から二週間早い雪解け

そして、こちらがクラックの南端の上部にあるモーグルコースの岩。大雪渓の中で最初に出現する岩で、7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

先週からの雪解けは30〜50センチほど。先週の段階では、昨年よりも二週間ほど早い雪解けを見せていましたが、少し雪解けスピードが遅くなり、昨年より一週間から二週間早い雪解け状況です。

 

昨年の石碑の岩
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) B
今週の石碑の岩
昨年より一週間早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。こちらの石碑の岩は先週より70センチ程度の雪解けで、先週と同様、昨年より一週間早い雪解け状況です。

 

【肩の小屋】

ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

先週から開始された肩の小屋への専用道の除雪は完全終了しました。そのため、畳平から肩の小屋まではアイゼンなどの装備がなくてもアクセス可能です。

畳平から肩の小屋までの専用道は、正式にはこの先にある宇宙線研究所が管理する道路です。しかし、宇宙線研究所には一般の方の立ち入りは許可されていないため、便宜上、肩の小屋への専用道と呼称させていただいております。

 

昨年の肩の小屋周辺
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) C
今週の肩の小屋周辺
昨年より一週間早い雪解け
昨年の肩の小屋周辺
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2010/06/12〜13) C
今週の肩の小屋周辺
昨年より一週間早い雪解け

 肩の小屋周辺は、先週はほぼ昨年並みの推移でしたが、今週は雪解けがやや早く、昨年より一週間ほど早い雪解け状況です。

 

肩の小屋の営業開始は例年6月下旬

肩の小屋周辺の積雪は、ごらんのようにかなり減少してしています。肩の小屋の営業開始は、例年6月下旬頃です。

 

雪解けとともに新しい芽吹き

雪解けとともに、新しい芽吹きが見られるようになってきます。

 

ハクサンイチゲ(新芽)

こちらはハクサンイチゲの新芽。ごらんのように地面から出たばかりの状態だとフキノトウに近い状態です。7月上旬には白い花をつけることと思います。大雪渓エリアではハクサンイチゲの分布は限られていますが、畳平のお花畑のハクサンイチゲの大群落は一見の価値があります。 Next

 

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