ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2011/06/17〜18) @

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(Update:2011/06/23)

 

 

今回は、6月19日(日)に開催された第6回乗鞍天空マラソンの取材の都合から、ノリクラ雪渓カレンダーは一日前倒しさせていただき、6月17日(金)〜6月18日(土)の様子をお伝えします。

6月17日(金)は、昨晩の雨が止んで、日差しが少し差し込む明るい曇り空の朝から始まります。梅雨前線が南へ少し下がったことで天候が回復しました。そのため、一時的に小雨がパラパラと舞うことがあっても、雨に見舞われることのない天候でした。しかし、ほぼ終日にわたって濃霧の一日となり、午前中は周期的に流れている霧に視界の開ける瞬間がありましたが、午後になると霧が滞留するようになって、ほとんど取材にならない一日となりました。しかし、15時位からは山頂までしっかり見渡せるようなタイミング増えてきて、もう少し早く天候が回復してくれたらと、若干悔いを残しながら下山いたしました。

6月18日(土)は、曇り空の朝から始まります。早朝はノリクラの峰々がはっきりと確認できたものの次第に雲がかかり、春山バスが大雪渓駐車場に到着した頃の山頂付近は、濃霧のかかっている時間帯のほうが多い状態となってしまいました。そして、思ったよりも早めに雨が降り始め、午後からはまとまった雨降りとなってしまいました。
翌日開催される、第6回乗鞍天空マラソンの受付が観光センターで行われ、雨の降る中、多くの選手がゼッケンを受け取ったりする様子が夕方まで続きました。

それでは、この二日間の様子をお伝えします。なお、6月19日(日)に開催された 第6回乗鞍天空マラソン の様子は、6月23日(木)に掲載する予定です。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月17日(金)、ほおのき平駐車場】       【乗鞍スカイライン】
Page-2 : 【畳平に到着、外来種の駆除】       【畳平周辺】       【肩の小屋へ】
Page-3 : 【肩の小屋、営業開始に向けて】       【稜線目指して】       【稜線】
Page-4 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳】       【大雪渓下部】
Page-5 : 【6月18日(土)、三本滝レストハウス前駐車場】       【春山バス、車窓から】       【大雪渓に到着】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>
 

 

【6月17日(金)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

こちらは6時30分のほおのき平駐車場。

 

天候は回復 − 雲間に青空

昨晩の雨はすっかり収まり、雲間に青空がのぞく天候の朝を迎えます。気温は12℃、暑くも寒くもない状況です。

 

人出はまばら

今日は平日ということもあって、訪れる方はまばら...

 

畳平は曇 今日はAダイヤ − 平日なので毎時一便

畳平の気温は5℃。先週とほぼ同じような状況です。そして、本日の午前中の降水確率が40%だったことから、今日のシャトルバスの運行ダイヤは好天時のAダイヤ。しかし、今日は平日ですから、一時間に一本の運行となっています。

 

クマ出没情報

そして、時刻表の隣には、クマの出没情報が表示されています。乗鞍スカイラインの開通直後の初春には、道路上で見かけるケースがありますが、上部エリアでもクマの出没などの情報が見られるようになって来ました。

また、畳平周辺でクマが発見された時は、入山規制などの措置がとられる場合もあります。

 

スキーヤー・ボーダーの姿はありません

前述のとおり、雲間に青空がのぞき、天候はさほど悪くはありません。この天候であれば、週末なら何人かのスキーヤー・ボーダーの方々がお越しになってもおかしくありませんが、今日は滑走するための道具を持ってくる様子はありません。

 

そして、平湯温泉を出発したシャトルバス始発便が到着...

 

畳平へ向けて出発

乗客は4名、畳平に向けて出発です。

 

【乗鞍スカイライン】

平湯峠

それでは、ここからはいつものように乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。

 

先週の平湯峠付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2011/06/11〜12) @
今週の平湯峠付近
新緑が一段と色濃くなる

平湯峠周辺は先週から新緑が目立つようになって来ました。しかし、今週はご覧のようにさらにその色合いと密度が濃くなってきました。

 

沿道の駐車スペース − マイカー規制前の展望台

乗鞍スカイラインは各所に駐車スペースがあります。展望のよいところに設けられているケースも多く、ご覧のように展望台が作られているところもあります。

 

北アルプスと乗鞍スカイラインを一望

マイカー規制が実施されている現在では、これらの駐車スペースを利用することはできません。しかし、ご覧のように北アルプスをバックに急峻なつづら折れを進む乗鞍スカイラインや周辺の萌黄色を同時に楽しむことができ、シャトルバスからはこの眺望をゆっくり楽しむことができないところが、ちょっと残念です。

なお、タクシーや自転車であれば、これらの駐車スペースに一時的に車を止めて、眺望を楽しむことは可能です。

 

昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) @
先週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2011/06/11〜12) @

今週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近)
昨年並みの雪解け

マイカー規制前にあった夫婦松料金所を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子。ほぼ昨年並みの雪解け状況です。

 

昨年の猫の小屋跡地
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) @
先週の猫の小屋跡地
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2011/06/11〜12) @

今週の猫の小屋跡地
雪解けが完了(昨年並みの推移)

さらに進んで、こちらは標高2200m付近の猫の小屋跡地。先週はまだ積雪が残っていましたが、ご覧のように完全に雪解けが終わりました。昨年も同時期に積雪がなくなりましたので、ほぼ同じ推移となっています。ただ、周辺の新緑は今年のほうが若干遅いようです。

 

森林限界 − 濃霧

森林限界を超えると、今週も霧が立ち込めるようになってきます。

 

ほおのき平スキー場 上空には虹の架け橋

それでも周辺のロケーションが完全に確認できない状況ではなく、先ほど出発したほおのき平駐車場の頂上部分に当たる、ほおのき平スキー場のトップが見られ、上空には虹も架かっています。

天候がよくなるのかと、期待される様子ですが、先週と全く同じような推移が今日も続いて行きます。

 

昨年の烏帽子岳
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) @
今週の烏帽子岳
昨年並みの雪解け
昨年の四ッ岳カーブ
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) @
今週の四ッ岳カーブ
昨年とほぼ同じかやや遅い雪解け

森林限界を超えて最初に見られる山は23ある乗鞍の峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ 標高2550m)。先週の段階では、昨年よりもやや遅い雪解け状況でしたが、今週はほぼ同じかやや遅い程度の雪解け状況です。

そして、その先は乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブ。こちらも烏帽子岳と同様、先週の段階では、昨年よりもやや遅い雪解け状況でしたが、今週はほぼ同じかやや遅い程度の雪解け状況です。

 

四ッ岳 大丹生岳

四ッ岳カーブを抜けると、訪れる車を迎えてくれているかのように、乗鞍のそれぞれの峰が真正面から出迎えてくれます。そんな山並みを縫うように進むところが、乗鞍スカイラインの特徴でもあります。

 

昨年の鶴ヶ池雪渓
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) @
今週の鶴ヶ池雪渓
昨年よりやや早い雪解け

畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。滑走エリアの詳細については、ノリクラガイドマップ 春〜夏スキー 鶴ヶ池雪渓版 をご覧ください。

先週は昨年より一週間程度早い雪解け状況でしたが、今週はさらに雪解けが遅くなって、昨年よりもやや早い程度にとどまっています。

 

畳平

鶴ヶ池雪渓を過ぎると、乗鞍スカイライン終点の畳平に到着です。 Next

 

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