ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2011/06/17〜18) A

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(Update:2011/06/23)

 

【畳平に到着、外来種の駆除】

畳平、気温7℃ − 濃霧の中に青空

8時の畳平の気温は7℃。ほとんど風もなく、寒さは感じさせません。そして、濃霧の中に青空が見られるようになって来ました。

 

グリーンサポートスタッフ − 外来植物の除去作業

こちらは飛騨森林管理署のグリーンサポートスタッフの方。畳平周辺の外来植物の除去を行っています。

 

セイヨウタンポポの除去 − 花期以外は葉の形状で判別

今回、駆除しているのはセイヨウタンポポ。在来種のミヤマタンポポよりも繁殖力が高く、国内の大半のタンポポがセイヨウタンポポに置き換わっているのが現状です。花の時期なら総苞(そうほう)が反り返っているところが、セイヨウタンポポを見つけるポイントとなりますが、開花前は葉の周辺が鋸歯状になっているかどうかで見分けますが、混合種などもあって、見慣れないとやや難しいようです。

 

繁殖力の強いセイヨウタンポポは根元からしっかり除去

根茎が少しでも残っていると再び繁殖するため、駆除のためには根元から取り除く必要もあって、一つ一つしっかりと抜き取ります。

また、一般的に春の植物として知られているタンポポですが、平地では春以外にも通年に渡って開花しており、受粉を必要としない単為生殖をするセイヨウタンポポが、環境の厳しいノリクラに分布しても不思議ではありません。

そのため、例年7月にはボランティアを募集して、畳平周辺の外来植物の除去作業を行っています。

 

【畳平周辺】

不動岳とお花畑 − 昨年より一週間早い雪解け 鶴ヶ池 − 昨年より一週間早い雪解け

ここからは畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。こちらは不動岳と鶴ヶ池。このエリアに限らず、5月中旬から6月上旬頃までは、昨年よりもかなり早い雪解けを示し、その後、徐々に雪解けスピードが遅くなる状況を見せていました。
この周辺でも昨年より一ヶ月近く早い雪解け状況が続いていましたが、先週は二週間早い程度になり、今週は昨年より一週間早い程度にとどまっています。

 

お花畑 − ほぼ昨年並みの雪解け

こちらは畳平の南側のお花畑。左斜面は不動岳の山肌で右斜面の恵比寿岳の山肌です。二つの山肌の谷底がお花畑で、濃霧のためはっきりと確認できませんが、お花畑の遊歩道周回コースの大半が確認できるようになって来ました。こちらも雪解けスピードが遅くなり、先週は昨年より一週間早い雪解けでしたが、今週はほぼ昨年並みとなっています。

 

不消ヶ池 − ほぼ昨年並みの雪解け

摩利支天岳の北斜面にある不消ヶ池(きえずがいけ)は、先週は濃霧のため確認できましたが、先々週の段階では、昨年よりも一週間から二週間早い雪解け状況でした。今週はほぼ昨年並み。こちらも雪解けスピードが昨年よりも遅くなっています。

 

【肩の小屋へ】

肩の小屋・コロナ観測所分岐点

畳平から肩の小屋への専用道を進むと、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。

 

分岐点周辺 − ほぼ昨年並みの雪解け

分岐点周辺の積雪は、ほぼなくなりました。肩の小屋方面にはご覧のようにまだ雪の壁が残っています。状況はほぼ昨年並みです。

 

大雪渓 − 昨年より一週間早い雪解け 位ヶ原 − 昨年より一週間早い雪解け

分岐点に差し掛かると剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の各稜線から大雪渓や位ヶ原方面まで展望が一気に開けます。ただ、今日は先週と同様、霧の抜けるタイミングを狙って撮影してもこれが限界です。また、雪解け状況も先週と同様、昨年より一週間早い程度です。

 

二番目の切り通しの雪の壁 − 昨年よりもやや低い

分岐点から肩の小屋方面に進んで次に現れる雪の壁。高さは1.5メートルほどで昨年よりもやや低い状況です。この付近で雷鳥の生息が確認されたことから、今シーズンはこの箇所からの滑走が禁止されています。 Next

 

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