ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2011/06/17〜18) B

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5

(Update:2011/06/23)

 

【肩の小屋、営業開始に向けて】

ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年の肩の小屋周辺
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) B
今週の肩の小屋周辺
昨年よりやや早い雪解け
昨年の肩の小屋周辺
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) B
今週の肩の小屋周辺
昨年よりやや早い雪解け

肩の小屋周辺は、先々週はほぼ昨年並みの推移で、先週は昨年より一週間ほど早い雪解け状況でしたが、今週は再び雪解けが遅くなり、昨年よりもやや早い雪解け状況です。

 

営業開始に向けて準備

肩の小屋は、例年6月下旬に営業が開始されます。今日も営業開始に向けて、準備が進められています。

 

発電機の点検 館内に電灯がともる

昨年10月中旬に昨シーズンの営業が終了し、建物自体が雪の中に半年近く埋まっている状態ですから、各設備が正常稼動できるかという点が最も気がかりになります。発電機を回して各部屋に通電できるか確認します。

 

石油ファンヒーター
気圧が低いため着火しないときも...

そして、こちらは石油ファンヒーター。業務用でありますが、気圧の低いところではうまく稼動できないときもあるようですが、何とか着火したようです。このときの肩の小屋の気温は8℃。登山道を登ったり体を動かしている分には、寒さを感じませんが、じーっとしていると寒さを感じる状態です。

そのため、肩の小屋では夏場でも朝晩は暖房が必要で、日差しのないときや雨の日などは日中でも必要なほどです。

 

冷凍庫の点検

こちらは冷凍庫。業者の方が点検にやってきています。肩の小屋は車で荷揚げすることが可能ですが、それでも市街地までは2時間以上も必要で、肩の小屋への専用道はガードレールのない未舗装路です。徒歩ではあまり感じられない傾斜も、運転席からはかなりの急勾配と感じ、未舗装の路面は雪解け水で流されて大きなギャップが随所にあって、物資運搬を頻繁に行うことが困難な状態です。そのため、自家発電してでも冷凍庫は必需品なのです。

 

オープンに向けて準備が進められる

今シーズンのオープンに向けて、これから色々準備が進められて行きます。

 

【稜線目指して】

それでは肩の小屋から稜線目指して出発です。

 

肩の小屋から山頂への登山道 − 稜線下まではほぼ雪解け完了

肩の小屋から始まる山頂への登山道を進みます。稜線が見える箇所まではほぼ雪解けが完了している状況です。

 

まだ一部積雪が残る

肩の小屋から稜線までの区間の上部半分には、ご覧のように積雪が残っています。

 

積雪状況はごくわずか

しかし、こちらもご覧のように幅5メートル程度で、ほとんど問題とならない程度です。

 

先週の肩の小屋〜山頂の登山道
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2011/06/11〜12) C
今週の肩の小屋〜山頂の登山道
積雪は残りわずか

この付近から稜線直下に差し掛かり、大岩の先から登山道はつづら折れになってくる箇所です。先週の画像と比べて、高さ1メートルの雪解けが見られ、積雪は残りわずかとなっています。

 

摩利支天岳 − 昨年より一週間早い雪解け

稜線に向けてしばらく登ると眼下には摩利支天岳を望むことができます。摩利支天岳は、昨年よりも一週間程度早い雪解け状況ですが、摩利支天岳より手前の部分では昨年よりも二週間ほど早い雪解け状況で、先週までの傾向と変化はありません。

 

【稜線】

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。ご覧のように帯状に岩の頭が広がるようになり、左右のバーンを二分するようになって来ました。現段階ではどちらからでも大雪渓方面へ滑走することができます。

 

大雪渓方面への滑走エリア − まだ滑走可能 大雪渓手前が狭くなる − 今後、バーンが途切れてくる

こちらは大雪渓方面に滑り込むエリア。大雪渓に滑り込む手前では、先週あたりから横幅が狭くなってきました。そのため、次週末あたりになると、上下のバーンが途切れる可能性があります。

 

稜線直下 − 昨年よりも一週間以上早い雪解け

稜線直下もご覧のようにかなり雪解けが進んできました。昨年よりも一週間以上早い雪解け状況です。画像後方の蚕玉岳寄りのバーンでは稜線直下から滑り降りることが困難な状況となってきました。

 

朝日岳直下のバーン − 十分な積雪

こちらは先ほどの画像の手前部分の朝日岳直下のバーン。この箇所に関しては大雪渓への滑走に支障となるところはありません。

 

朝日岳直下のバーン − フラットな雪面で楽しく滑走

雪質も春雪の柔らかさを保っています。梅雨に入って雨量が多くなると、再氷結や雨水の流れた後が縦溝になり、滑走にくい状況となってきます。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) C
先週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.5(2011/06/11〜12) C

今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年より一週間早い雪解け

こちらが稜線。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。先週と同様、昨年より一週間早い雪解けです。

 

昨年の朝日岳
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2010/06/18〜19) C
今週の朝日岳
昨年より一週間から二週間早い雪解け

毎週、権現ヶ池と朝日岳の様子をセットでお伝えしておりますが、濃霧で権現ヶ池の様子を撮影することができませんでしたので、朝日岳のみお伝えします。雪解け状況は先週と変わらず、昨年よりも一週間から二週間早い状況です。 Next

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  Next>>