第8回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

(2011/07/09〜10) @

=第9回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム(2012/07/07〜08)の特集はこちらからご覧ください。(2012/07/19更新)=

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(Update:2011/07/20)

 

近年の健康志向とも相まって、自転車を始めてみたい!という声もあちこちで聞かれるように、ここノリクラでもヒルクライムの人気はさらに高まってきているように感じます。

ヒルクライムは勾配のある坂を登る事を目的としたもので、体力・持久力といった面では、街乗りとは雲泥の差があることは確かですが、街乗りからステップアップされてきた方、スキーなど他の競技のオフシーズントレーニングを目的として自転車を始めた方などさまざまです。

ヒルクライム大会としてみたとき、もっと急坂のコースの大会はほかにもありますが、やはり、標高2702mという国内の自動車道で最も高いところに位置する乗鞍スカイラインのヒルクライムは、他の大会とは一線を画するところがあります。また、この標高になると、森林限界(木々の生育できる標高限界)を超えるため、完全な山岳エリアとなることから、眺望が全く異なってきます。これが乗鞍スカイラインの人気の一つであり、かつて、マイカー規制前は自家用車で訪れた人々で賑わったものです。
マイカー規制後の現在は、車の往来の少ない静かな中を行くヒルクライムに注目が集まり、森林限界を超えた途端、大パノラマの中に包まれる感覚は、辛いヒルクライムには何にも変えがたいうれしさ・楽しさがあり、これがあるからヒルクライムはやめられないという方も多いのではないでしょうか?

昨年の第7回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムは、雨量規制で大会が中止されてしまいましたが、一昨年の第6回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムより、スタート地点が標高1648mの平湯峠から、標高1360mの殿下平総合交流ターミナルに変更され、それと同時に、一般クラスに加えて、実業団の選手も参加するようになり、徐々に大会規模も大きくなってきました。

大会が開催される7月第二週あたりは、例年梅雨明け前で、はっきりとしない天候の下での大会が目立ちましたが、、今年は大会前日の7月8日に東海地方で梅雨明けが発表され、競技当日は、完全に真夏の肌に突き刺さるような日差しの朝から一日が始まり、またとない競技日和となりました。

それでは、乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムのそれぞれの一コマをお伝えしたいと思います。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【7月9日(土) − レース前日、大会受付】
Page-2 : 【7月10日(日) − レース当日の朝】
Page-3 : 【いよいよレースが始まります】       【レース展開は...】
Page-4 : 【いよいよゴールへ】       【ゴール直前のワンシーン】
Page-5 : 【レースを終えて...】       【下山開始】       <編集後記>

●参考資料●
(表) − 【7月9日(土)〜7月10日(日)の大会日程】  (Page-1)
(表) − 【クラス別スタート時刻】  (Page-3)
 

  

 

【7月9日(土) − レース前日、大会受付】

レース前日の乗鞍スカイライン

こちらはレース前日の7月9日(土)の乗鞍スカイラインの様子。普段はシャトルバス・観光バス、及び、タクシーの通行以外、あまり自転車は多くありませんが、今日はひっきりなく自転車が駆け上がって行きます。

 

あっ!− なおっき選手

明日のレースに出場する選手が試走されています。「あっ!」と、こちらを振り向いて「いつもWebSite見てますよ〜〜」と、声を掛けてくださいました。一昨年の大会から乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムに参戦され、「前回の経験から、状況を把握することができましたので、もう少し良いタイムが出せると思ってます。」と、レースに掛ける情熱は覚めやらん様子は、いつも感服するものです。

今日は実際のレースとは異なり、ゆっくりとペダルを回す選手が大半です。おそらく、ご覧のようにみんなで一緒に登ることを楽しんでいるのかもしれません。

乗鞍のヒルクライムレースとして、もうひとつ有名な大会に、8月末に長野県側の県道乗鞍岳線(エコーライン)で行われる全日本マウンテンサイクリングin乗鞍がありますが、こちらの大会では前日の試走が禁止されています。

 

大会会場 − 殿下平総合交流ターミナル

そして、こちらは大会会場の殿下平総合交流ターミナル。かつてのペンタピアスキー場の施設を利用したもので、現在は五色ヶ原へのガイドツアーの拠点となっています。

レースは標高1360mの殿下平総合交流ターミナルをスタートし、この先1kmほどのところの分岐点から県道5号乗鞍公園線に入り、平湯峠から乗鞍スカイラインを進んで、標高2702mの畳平がゴールとなります。全長18.8km、平均勾配7.2%のヒルクライムレースです。

 

大会受付はレース前日の13時〜16時、当日受付はありません

レース前日の今日は、13時から16時までの間に大会受付が行われています。原則としてレース当日の大会受付は行われていませんので、必ずレース前日の受付にお越しいただく必要があります。

【7月9日(土)〜7月10日(日)の大会日程】
  時刻 実施項目
7月9日(土) 13:00〜16:00 選手受付  <殿下平総合交流ターミナル>
7月10日(日) 6:00〜7:40 荷物受付、エントリーシート署名(実業団)  <殿下平総合交流ターミナル>
7:10〜7:30 開会式  <殿下平総合交流ターミナル>
8:00 スタート  <殿下平総合交流ターミナル>  → 参照 : クラス別スタート時刻
10:45 競技終了  <畳平>
10:45〜11:00 未完走者収容
11:15〜11:45 自転車先導にて下山開始(夫婦松駐車場で約10分間休憩)
11:45〜12:15 計測チップ回収  <殿下平総合交流ターミナル>
12:45 表彰式(完走証発行)  <殿下平総合交流ターミナル>

レース前日の7月9日(土)、及び、レース当日の7月10日(日)の日程はご覧のとおりです。

 

受付は競技自転車を持参して

そして、実際にレースで使用する自転車を持って選手の方が会場にやって来ます。

 

受付会場 − ゼッケン、計測チップを受け取る

こちらが受付会場。乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムは、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)のロードシリーズレースの公式大会にもなっていて、一般選手と実業団選手のの受付ブースが併設されています。

 

計測チップの装着 − キツイけど景色は最高!

受付ではゼッケンや計測チップなどが手渡されます。取り付け位置に規定がありますのでご注意ください。乗鞍スカイラインの試走を終えて大会受付にお越しになったこちらの方、「他のヒルクライムのレースよりも序盤の勾配がきついが、上部エリアの景色は最高!」と、おっしゃってくださいました。

今日のように天候の良いときは、まさに天空を駆け抜けるステージが楽しめます。ただ、一旦、悪天候となると濃霧・強風にさらされ、とても自転車が走行できる状態ではなくなります。実際、乗鞍スカイラインでは悪天候で自転車のみ通行規制を実施するときもあるほどです。

 

計測チップの動作チェック

先ほど装着した計測チップのチェックをするコーナーも用意されていますので、チップを実装された後はチェックされることをお勧めします。

 

検車場

問題があれば簡単な修理も...

そして、こちらは検車場。レースに使用する自転車は、必ずここで検車を行う必要がありますので、大会受付には自転車を持ち込む必要があります。また、検車の結果、問題があれば、簡単な修理なども行っているようです。

 

2010年バンクーバー冬季五輪出場の成瀬 野生選手 − 今大会の招待選手

検車場のサービスマンの方とお話をされているのは、2010年バンクーバー冬季五輪にスキー・クロスカントリーに出場された成瀬 野生選手。トレーニングの一環として、ヒルクライムにも挑戦されているとこのこと。今回は招待選手として明日の大会に参加されます。

 

試走に出かける選手の方々

出場も初めて、乗鞍スカイラインも初めて...

今日は天候が良いこともあって、大会受付を終えた選手の多くが試走に出向く様子が見られます。そして、この大会に初めて参加されるこちらの方。長野県側の県道乗鞍岳線のヒルクライムにはよくお越しになるものの、乗鞍スカイライン走行はまったく未経験とのこと...

「事前練習などでもお越しになったことはないんですか?」とお聞きすると、「まったくないです...」とのお答えが...「少なくとも平湯峠までの旧道は、試走しておいたほうがいいですよ〜」と、アドバイスさせていただきました。

乗鞍スカイラインと同じく畳平まで続いている長野県側の県道乗鞍岳線は、乗鞍高原から三本滝ゲートまでは勾配が比較的緩く、その先から徐々に勾配があがってくるコースレイアウトのため、それほど辛く感じさせない状況ですが、殿下平総合交流ーターミナルから1kmほど先の国道分岐点より始まる旧道(県道5号 乗鞍公園線)は、平湯峠まで激坂が続き、レースに出場されるのであれば、コース序盤に訪れるこの激坂は、必ず試走しておいたほうが良いでしょう...

 

明日朝8時、全員ここからスタート!

レース開始は明日の8時より始まります。500名以上の選手がここからスタートを切ります。 Next

 

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