ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2011/07/14〜15) B
【雪渓下部 U】
大雪渓〜肩の小屋 登山道 | この先は雪の上を歩く |
登山道入口から53mほどは雪解けが完了していますが、この先のモーグルコースの岩まで63メートルはまだ雪の上を歩いて行かなければなりません。この付近の雪解け状況は、ほぼ昨年並みの推移です。
この付近は、例年、7月下旬〜8月上旬まで積雪があります。
こちらは中学生の集団登山の模様。学校行事ですから平日を中心に行われます。そのため、週末にはこのような光景を目にすることはあまりありませんが、、6月から7月にかけて、各学校からの集団登山は頻繁に実施されています。
先頭を行くガイドの方が雪上を一歩一歩 蹴り込んでステップを作って行きます。
そのステップに合わせて一人ずつ登って行きます。
ステップがあっても、慣れない雪上に四苦八苦する様子がありました。
登りは問題なく進むことができましたが、安全面を最大限に考慮する学校登山では、この箇所の下りは少し無理があり、今回も下山は畳平経由ということで計画されたようです。
カラフルなウエアで最近注目の山ガールの装いのお二人。バランスを崩しながらも、山頂から下山する途中にお会いしました。
初めてのノリクラ、初めての登山! |
ノリクラにお越しになるのも初めてで、登山を始めたのも今回が初めてということ。これから本格的な夏山シーズンが始まり、箸が転がっても笑ってしまうように、周辺に映るものすべてに黄色い声をこだまして、楽しい雰囲気を作り出してくれることでしょう。
【雪渓下部 V − モーグルコース】
それではここからは雪渓下部のモーグルコースの様子をお伝えします。
今日は平日もにもかかわらず、数名のモーグラー・スキーヤーの方がお越しになっています。
コブの長さは87メートル×20コブ(ピッチ : 4.3メートル)
しばらくスキーを休止していたものの、同僚と出かけたスキーで久しぶりにコブに入ったら「スイッチ」が入ってしまい、ノリクラ通いを始めてしまったとのこと。
職業柄、大雪渓の状況を良く聞かれるというこちらの方、今日は実際にご自身の足で大雪渓を体験しに来ました。
春先までのゲレンデスキーが終了してから、久々の滑走ということでなかなか完走できない模様...「今日は完走することが目標だ!」と、いいながら、何度も繰り返し挑戦し続けます。
雪渓での夏スキーについて「見るのとやるのでは大違いですね。コブの中にある氷柱がテールに引っかかり、滑走しにくい状況など、想像もできませんでした...」と、初めてのノリクラデビューの感想をいただきました。
山麓から双眼鏡で眺めたり、車窓から確認しただけでは、大雪渓の実際の状況は把握できないもの...このように実体験で得た情報は、リアルに人に伝えられることでしょう。
夏休みに入って、今日で四日間連続で雪渓に通っています。毎日滑走されていますので、バーンそのものも比較的きれいな状態が保たれています。そんなモーグルコースをあっという間に駆け抜けて行きます。
そんなモーグルの滑り方について、他のスキーヤーから質問が相次ぐ様子も...
このモーグルコースは、10代の若い方からお孫さんがいらっしゃる方まで、幅広い年齢の方々が訪れます。普段の生活で接点の少ない年齢層同士が、モーグルを通して会話する光景がここにはあります。それは純粋にスキーの技術を話であったり、時には受験の話や孫の話だったりと、多方面に広がって行くところが良いのではないでしょうか?
さて、話はモーグルコースに戻りますが、こちらはスタート地点上部。ご覧のように岩がでてきていますので、モーグルコースを延長することはできません。
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前年同時期より一週間遅いモーグルコーススタート付近 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) B |
今週のモーグルコーススタート付近 昨年より一週間早い雪解け |
状況としては昨年よりも一週間早い雪解けです。おそらく、この三連休の間に、雪渓上部左側に新たなコブラインが、作成されるのではないかと考えられます。(→ Next)
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