ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2011/07/21〜22) B

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(Update:2011/07/28)

 

【雪渓下部 U】

大雪渓〜肩の小屋 登山道

登山道入口から87メートルほどは雪解けが完了していますが、この先のモーグルコースの岩まで27メートルはまだ雪の上を歩いて行かなければなりません。この付近の雪解け状況は、先週は昨年並みでしたが、今週は昨年より一週間早い状況です。

 

昨年同時期より二週間遅い大雪渓〜肩の小屋 登山道
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2010/08/07〜08) A
今週の大雪渓〜肩の小屋 登山道
昨年より二週間早い雪解け

こちらは積雪の始まる箇所からの状況。ご覧のように同時期よりニ週間遅い昨年の状況と、ほぼ同じであることがわかります。つまり、昨年より二週間早い雪解けを示しています。先ほどのモーグルコースの岩まで、雪上を27メートル歩くと申し上げましたが、この画像の箇所のことです。

 

大雪渓駐車場 − これから剣ヶ峰登山 記念撮影

そして、今日も剣ヶ峰山頂に向かう中学生が大雪渓駐車場に集合しています。霧のかかる大雪渓をバックに記念撮影するところから、登山が始まります。

 

残雪を踏みしめて...

地元の登山案内人を先頭に、積雪の残る登山道を一列になって進んで行きます。この先、肩の小屋を経由して剣ヶ峰に登頂したあと、下りはこちらのコースではなく、肩の小屋から畳平へと下山します。

 

7月いっぱいまで県内外の学校からやってきます

大雪渓入口の登山口からこの登山道を歩いて肩の小屋までは約30分、肩の小屋から剣ヶ峰山頂までは約60分です。乗鞍岳は23ある各峰の総称で、一般的に「乗鞍山頂」とは、主峰の剣ヶ峰(標高3026m)をさすことが多いようで、大雪渓からの登山道か、畳平からのルートで剣ヶ峰山頂までの登山ルートが最もポピュラーなコースとなっています。
この先、7月いっぱいまで、県内外の学校からの登山が計画されているようです。

 

霧の抜けるタイミングを計って遅めに出発

「登山は朝早くに出発することが鉄則」と、先週の ノリクラ雪渓カレンダーVol.10(2011/07/14〜15)@ で 申し上げましたが、今日は山麓の乗鞍高原から見た山頂方面は、朝から雲の中。もちろんその雲の上に山頂が突き出していて雲海が広がっていることもありますが、残念ながら、今日は全エリアが雲に包まれています。しかし、時間とともに、天候は回復傾向を示す状況が見られ、こちらの方は「今日は天候回復を狙って、遅めに出発しました...」と、おっしゃりながら先を進みます。

その後、山頂方面の雲が抜けてきて、狙い通りの状況となってきました。

 

雪上の下山は四苦八苦 − 下山は畳平方面がオススメ

剣ヶ峰山頂へのルートは、畳平から肩の小屋を経由して向かうものと、ここで説明している大雪渓入口から肩の小屋を経由する二つのルートがあります。畳平からでも、大雪渓入口からでも、どちらの登山口近くにはシャトルバスの停留所がありますので、行きと帰りを別々にされる方もいらっしゃいます。

さて、下りをどちらのルートにしたら良いか...ご覧の箇所の積雪が残っている期間は、下りは畳平へのコースを選ぶのが懸命です。それは、積雪箇所を登ることができても、下ることができない場合があるからです。

今回も畳平から登って、大雪渓へ降りるコースを選んだ方々は、登山道上の突然の積雪にびっくり...四苦八苦しながら雪の上を歩く様子がありました。そのため、前述の学校登山などは安全上の観点から、下山は必ず畳平方面のルートを選択しています。

 

【雪渓下部 V − モーグルコース】

それではここからは雪渓下部のモーグルコースの様子をお伝えします。

 

コブの中までスプーンカット − 整備に手こずる

昨日までの台風の影響で、コブの中までスプーンカットができている状況。フラットなバーンのスプーンカットを整備するには、スキー板でデラ掛けすれば、比較的容易に行うことができます。しかし、窪んだコブの中のスプーンカットは、スキー板でデラ掛けしても、なかなか整備することはできません。

 

滑りながら整備

そのため、結局、滑りながら削って行くしかありません。

 

モーグルコーススタート付近 − 岩の頭が出始める

また、雪解けのため、モーグルコーススタート付近には、ご覧のように岩の頭が出て来ました。

 

昨年同時期より一週間遅いモーグルコーススタート付近
2001ノリクラ 雪渓カレンダー 
Vol.12(2010/07/31〜08/01) B
今週のモーグルコーススタート付近
昨年より一週間以上早い雪解け
 

 モーグルコーススタート付近は、同時期より一週間遅い昨年の様子と比べても、今週はさらに雪解けが進んでいて、昨年よりも一週間以上早い雪解けとなっています。

 

滑りながら整備するものの... スプーンカットにテールをとられて...

滑走しながら、コブの中のスプーンカットを何とか整備しようと懸命...スプーンカットやたけのこ状の氷柱に、スキーのテールが一蹴されると、一気に足元を取られる状況...

 

「なかなか難しいです...」

このような状況は、冬のゲレンデでは見られず、予想外のバーンコンディションに、、慎重に雪面をけずりながら、何度も滑走を繰り返して整備します。

 

長さは62メートル×15コブ(ピッチ : 4.1メートル)

ラインの長さは、先週の87メートル×20コブから、62メートル×15コブと5コブも減少しています。これは、前述のスタート付近に岩が出てきたためです。

 

整備が終われば、果敢に攻められるいつものモーグルコースに

滑走人数の多い休日なら、すぐに整備が終わってしまう状況も、平日はなかなか苦労されている様子です。それでもお昼過ぎには、モーグラーの方々が果敢に攻める、いつものモーグルコースの様子となってきました。 Next

 

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