第26回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍

(2011/08/27〜28) B

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(Update:2011/09/10)

 

【8月28日(日)、競技当日】

早朝5時 −重厚な雲海

一夜明けて、競技当日の8月28日(日)は、この数日間続いたぐずついた天候を、払拭するかのような朝を迎えます。

 

神々しいばかりの朝日 雲海に突き出る穂高連峰

早朝5時の気温は10℃。雲海の中から、神々しいばかりの朝日が差し込みます。今日はこのコースを4000名以上の選手がやってくるわけですが、そんな光景を高くそびえる穂高連峰も、一緒に観戦しようとばかりに雲海から頭を突き出しています。

選手が準備を始める乗鞍高原は、この雲海の真下。つまり、ここの好天を想像すらできない、どんよりと垂れ込む雲り空に包まれているはずです。5時という時刻は、いつもならひっそりとした状態ですが、おそらく、大半の旅館・民宿は、「朝の戦争」に追われ、もっとも忙しい時間帯であると思います。

 

こちらは早朝6時の県境ゴール地点。

 

ゴールエリアの設営

テント設営や計測装置の設置が朝一番から行われています。ご覧の皆さんは、全員、乗鞍高原の旅館・民宿を経営される方々。先ほど申し上げたように、どの宿も選手の朝食は早朝5時前後に用意します。

そのため、選手の朝食の準備を終えると同時に、乗鞍高原を出発するといった手筈で、今日一日が始まります。

 

下山誘導の方々もすでにスタンバイ

県境ゴールから数百メートル下がったところには、下山誘導の車が待機します。競技が始まると、大会関係者といえども、車両の移動は一切できないため、ゴール設営と同時にスタンバイします。

 

雲海に浮かぶ太陽 − 大海原そのもの

見事な雲海に浮かぶ太陽。本当に大海原にいるよう雰囲気。雲ひとつない快晴の空は、今日のこの大会のために、取っておいてもらったかのような輝きです。

 

朝7時 − 大雪渓駐車場に応援バスが到着

ゴールからさらに下って、こちらは大雪渓駐車場。7時に応援バスが大雪渓駐車場にやってきます。昨日、事前予約して乗車された方々が、バスから下車します。応援バスの概要については、こちら をご覧ください。

 

応援スペースを陣取る 気温12℃ − 長袖を着込む

大雪渓駐車場に降り立ったら、まずは応援スペースの確保。今日は天候も良く、選手の方々にとっても申し分ないコンディションとなりそうですが、応援する方々にとっても、猛暑が続く全国の各地から比べたら天国のような状況です。

バスの到着した7時の気温は12℃。8月とはとても考えられない気候で、猛暑どころか、長袖を着込まないと寒くて震えてしまうほどなんです。(大雪渓にお越しの際は、必ず、長袖を携行してください。)

 

大雪渓を真正面に絶好のポジション − 友人の応援に...

大雪渓を真正面に眺められる絶好のポジションに陣取ったこちらのお二人。レースに参加するご友人の応援にお越しになりました。ご自身もヒルクライムをされるとのことですので、次回は、ぜひ、今日のような秋空のもとでのヒルクライムを楽しんでください。紅葉の広がる絶景にめぐり合ってしまったら、また、ノリクラの見方が変わってくることでしょう。

応援バスが到着した大雪渓駐車場からゴールまでは1.2kmほどあって、大雪渓駐車場からはゴールの状況を確認することができません。しかし、大雪渓駐車場にはトイレと避難小屋があり、応援バスが出発する12時30分までの長時間を過ごすには、大雪渓駐車場以外に適した場所がありません。応援バスを予約される際は、レースが終了する12時30分まで、この場所から移動できないことを留意して、防寒・雨対策はもとより、飲料水・食料などの事前の準備に心がけてください(現地には売店はありません)。

 

【大雪渓 − トップの選手を待ちます】

7時30分 − 上空をヘリコプターが旋回

応援バスが到着してから、30分ほど経過すると、トップ選手を追うヘリコプターが上空を旋回し、大雪渓駐車場で待つ応援の方々も、少しずつ緊張の趣が感じられるようになってきます。

 

<競技当日のスケジュールについて(下表)>

競技当日のスケジュールは下表のとおりとなっています。なお、スタート時刻が変更になっている都合から、選手の集合時間や開会式は、昨年よりも30分早まっています。

【8月28日(日) − 競技当日のスケジュール】

06:00

● 選手集合 <乗鞍観光センター前駐車場>
    ※ 応援バス 出発<スキー場前 第一駐車場>

06:30

● 開会式(大会宣言・競技説明) <乗鞍観光センター前駐車場>

07:00

● 競技スタート <乗鞍観光センター前> → 下記の カテゴリー別 スタート時刻 参照
    ※ 応援バス 到着<大雪渓駐車場>

11:30 ● 競技終了 
12:30     ※ 応援バス 下山<大雪渓駐車場>
13:00

● 表彰式・抽選会 <乗鞍観光センター前駐車場>

13:30     ※ 応援バス 到着<スキー場前 第一駐車場>

※ ●印 : 選手に直接関連のあるもの   ※印 : 選手に直接関連のないもの
応援バスの詳細については、こちら をご覧ください。

 

<カテゴリー別スタート時刻について(下表)>

チャンピオンクラスを皮切りに、例年、7時30分からカテゴリー別に順次スタートが始まりますが、今年は30分繰り上がって、7時00分からスタートが始まり、昨年と比べて、スタート間隔に余裕を持たせた時間配分となっています。そのため、最初のチャンピオンクラスが30分も繰り上がったのに対して、最終のMTB男子のスタート時刻は、8時17分と昨年から3分遅くなっています。

また、出場人数の多いカテゴリーについては、ゼッケン番号順に数組に分けて出走し、ロード男子Eクラス(41〜50歳)は、昨年の3組から4組へ、また、ロード男子F(51〜60歳)は、1組から2組となって、スタート組数が増えたことも、出走時刻の変更の要因のようです。

【8月28日(日) − カテゴリー別 スタート時刻】
スタート時刻 カテゴリ 参考
昨年のスタート時刻
7:00 チャンピオン (7:30)
7:03 ロード女子A  (16〜35歳) (7:31)
ロード女子B  (36歳以上)
MTB女子
7:08 ロード男子A  (16〜25歳) (7:36)
ロード男子G  (61〜70歳)
ロード男子H  (71歳以上)
7:13 ロード男子B  (26〜30歳) (7:40)
7:18 ロード男子F  @(51〜60歳) (7:43)
7:23 ロード男子F  A(51〜60歳)
7:28 ロード男子E  @(41〜50歳) (7:48)
7:35 ロード男子E  A(41〜50歳) (7:51)
7:42 ロード男子E  B(41〜50歳) (7:54)
7:49 ロード男子E  C(41〜50歳)
7:55 ロード男子D  @(36〜40歳) (7:59)
8:02 ロード男子D  A(36〜40歳) (8:02)
8:07 ロード男子C  @(31〜35歳) (8:07)
8:12 ロード男子C  A(31〜35歳) (8:10)
8:17 MTB男子 (8:15)
8:22 ショートビギナー (8:20)
8:24 ショートジュニア (8:21)

 

7時46分33秒 − 位ヶ原6号カーブ 、トップ選手がやってくる

大雪渓駐車場から望む、位ヶ原6号カーブ付近。大雪渓から約1.5km先(ゴールまで約3km)の地点です。二人の選手の姿が確認できるようになって来ました。時刻は7時46分33秒、昨年よりも15秒ほど遅いタイムです。

 

ぴったりとマークして大雪渓へ

後ろの選手は、前の選手をぴったりとマークするよう、並走しながら大雪渓にやってきました。

 

後(左)−長沼 隆行 選手、前(右)−森 正 選手

大雪渓を最初に通過したのは、森 正 選手。7月に開催された 第8回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム で総合優勝を果した選手です。そして、すぐ後ろを付けるのは、長沼 隆行 選手。

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は、JCA全日本ヒルクライムシリーズの第4戦(最終戦)となっていて、第2戦の「ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会(2011年6月18〜19日)」と、第3戦の「矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック(2011年7月23〜24日)」は、ともに長沼 隆行 選手が優勝し、また、二位は両大会ともに森 正選手というポジションでした。(第1戦の「日本の蔵王ヒルクライム・エコ(2011年5月21〜22日)」は、東日本大震災の影響により中止)

大雪渓通過の時刻は7時51分12秒。昨年よりも30秒ほど遅いタイムです。

 

最終的には、一位:長沼選手 二位:森選手で、ゴール

現段階では、一番手が森 正 選手、二番手が長沼 隆行 選手で、第2戦・第3戦の結果を覆すポジションとなっていますが、この後、ゴール300メートルほど手前で、後続の長沼 隆行選手がスパートを掛け、最終的には全てのシリーズ戦が、長沼 隆行 選手が一位、森 正 選手が二位という結果になりました。

長沼選手のリザルトは、55分16秒で、昨年記録された歴代最高のタイム(55分08秒 − 第25回大会、森本 誠 選手)に、8秒及びませんでした。また、森選手のタイムは55分37秒でした。

 

三位の矢部 周作 選手、四位の乾 友行 選手

そして、数分後、三位の矢部 周作 選手(57分11秒)、四位の乾 友行 選手(57分15秒)が続きます。

 

本大会ではおなじみの顔ぶれも

さらに、藤田 晃三 選手(六位 57分43秒)や、第22回大会優勝の宮崎 新一 選手(九位 58分51秒)といった、本大会ではおなじみの顔ぶれも見られるようになってきます。

チャンピオンクラスで「一時間切り」を達成した選手は15名(全カテゴリーで16名)。一般の方には、どの程度早いのか判断がつかないかと思いますが、同じコースをシャトルバスが毎日運行されます。毎時00分に観光センターを出発し、毎時50分に畳平に到着するダイヤですから、上位選手は、自動車並みのスピードで、この急坂を登りきっていることとなります。

 

一時間切りを目標に...

そして、一時間切りを目標にしていた なおっき選手もやってきました。ヒルクライムを始めてまだ四年ですが、着実に自分の目標に近づいているところには感服します。

そして、やはり全日本マウンテンサイクリングin乗鞍といえば、村山 利男 選手の名前を忘れてはなりません。本大会六連覇は、村山選手を除いて未踏の領域です。 Next

 

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