第26回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
(2011/08/27〜28) D
【ヒルクライムの聖地 − 選手の表情】
続々と選手のやってくる時間帯になると、早朝の快晴の空は、時間とともに雲がわき始めて来ます。今日は強い日差しでもあまりじりじりとした感覚はありませんが、やはり、日差しがなくなってクールダウンさせられると、選手にとっては走りやすいコンディションといえるでしょう。この日の気温は18℃前後を推移しています。
どの選手も最終目的地は県境ゴール。そこに照準を合わせるまなざしには、無心という言葉以外はありません。
無心にペダルを回す中であっても、ファインダーの中からの応援に、笑顔で反応してくれる選手の様子は、走り続ける爽快感を感じさせてくれるものです。
一度、この光景に身をおいてしまった体験は、乗鞍を「ヒルクライムの聖地」といわせる原動力にもなっていることと感じられるのです。
【下山誘導が始まります】
下山誘導 | 下山誘導される方も、ゴールを終えた選手です |
後ほど、ゴールエリア付近の様子をお伝えしますが、4000名超の選手を収容するだけの待機スペースがゴールエリアにはありません。そのため、レースは続いているものの、競技を終えた選手は9時過ぎから下山が順次始まります。
下山誘導車両に続いて、選手として出場した地元クラブの方々が中心となって誘導係を担い、一緒に走行します。
下山は数回に分けて実施しますが、一回の下山で400名前後の選手が走行しますので、かなりの列となります。また、途中、8kmほど下った冷泉小屋付近で小休憩をとった後、スタート地点の乗鞍観光センターへと戻ります。
「ありがとうございました!」 |
目標まで、あとわずかの所まで追い込んだなおっき選手。タイムは着実に向上し、また、来シーズンへとつなげて行けることと思います。そして、吉井 玲香 選手は、元気に「ありがとうございました!」と、声を掛けてくださいました。
山麓から激しく湧きあがる雲 | 20年間も出場を続ける |
山麓からは激しく雲が湧き上がってきます。これが夏山の天候そのもので、快晴の朝を迎えた今日のような日は、ご覧のような天候の推移を間違いなく示すものです。
数日前、「大会でお目にかかれたら...」と、メールを下さったこちらの方。40歳の頃から20年間も出場されているとのこと。今回は下山途中ということもあってあまりお時間がなく、お話をお聞きすることができませんでしたが、20年前の大会の様子などを改めてお聞きしたいところです。
「飲むために走るのがモットー!」と、口にされたかどうか記憶にありませんが、こちらのお二人は、その両方を楽しまれていることは間違いないようです。走り終えた後の一杯は旨いに決まってます。「早く下山したいです!待ってられません」とばかりに先を急ぎます...
早朝は曇り空の広がる乗鞍高原からは、ゴール付近の天候をうかがい知ることはできない状況でしたが、大雪渓付近の快晴を聞いて、気分的にもモチベーションがあがり、よい大会となったようです。
チームそろっての出場は心強いもの |
チーム揃っての出場は、やはりレースを盛り上げてくれるもの。出場カテゴリーが異なって、出走時刻が違っても、やはり、一緒に出場するという連帯感は、心の支えとなります。おそらく、チームで出場されている方々の多くは、同じような思いがあるのだろうと思います。
そこへ、先ほどのママチャリの選手がピースサインとともに下山...
ピースサインで下山 | 今度は秋の紅葉のシーズンに来たいと思います! |
そんなピースサインを追うように一緒に下山します。「今度は秋の紅葉のシーズンに来たいと思います!」と、言い残してクリートを掛けます。ちょうど、ご覧いただいている付近からは、眼下に見事な紅葉が広がります。
乗鞍の紅葉シーズンは9月下旬ごろから始まり、山麓の乗鞍高原が見頃を迎える10月下旬までの約一ヶ月間にわたって楽しむことができます。
なお、乗鞍の紅葉情報は、毎週お届けしている ノリクラ雪渓カレンダー に、紅葉情報のコーナーを特設してお伝えいたしますので、WebSiteを随時チェックしてお越しくだされば幸いです。
秋のヒルクライムの爽やかさは最高でしょう...(→ Next)
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