ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.18(2011/09/08〜09) A

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(Update:2011/09/15)

 

【大雪渓までの沿道の風景 U】

ダケカンバの回廊 − 少しずつ黄色く変化

大雪渓に続く県道乗鞍岳線は、花の時期が続くと同時に、これからは紅葉のシーズンも迎えようとしています。かもしかゲレンデからさらに進んで、摩利支天(まりしてん)から先は、見頃の時期を迎えれば、紅葉のお勧めスポットに突入します。

ご覧の箇所は道路の両脇にダケカンバが林立し、少しずつ黄色く変化をはじめた様子が見られてきました。紅葉情報は、5ページ目 から、詳しくお伝えします。

 

トリカブト − 「鳥兜」は花を鎧のように守る5つの萼片からなる

こちらはトリカブト。トリカブトにはミヤマトリカブト、タカネトリカブトなどいくつかの種類があります。ミヤマトリカブトは花茎に屈毛があり、タカネトリカブトは茎が稲妻型で、花茎が無毛であるとされています。かなりの個体数を見慣れないと、しっかりとした判別ができないと考えられます。、

独特の形をしていますので、すぐにトリカブトとわかりますが、これは、花びらではなく、5枚の萼片から組み合わさったもの。その萼片の一番上に部分が、雅楽の奏者が頭にかぶる錦の鳳凰の冠である「鳥兜(トリカブト)」に似ているところから由来されています。また、毒草であることも有名で、ヨモギの葉と間違えて採取するケースもあるようです。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

6ページ目で、同じ箇所を紅葉情報として紹介しています。紅葉情報でお伝えしている画像は、翌日(9月9日)のもので、霧雨の降っています。紅葉が進んで色合いがしっかりとしてくると、晴れた日のほうがはっきりと感じられるものの、紅葉が始まりかけたこの時期は、晴れていると進み具合がはっきりとわかりません。

 

こちらは冷泉。空はさらに青空を増してきました。

 

そして、森林限界付近の位ヶ原山荘に達すると...

 

澄んだ空気に木々の様子がはっきりと映る

コントラストがしっかりとさえる光景が広がります。夏場と異なり、山肌の木々の様子がはっきりとしていて、空気が澄んできたように見受けられます。

 

空の青さと雲の様子がまさに秋空です...

 

そんな天空の広がる大雪渓に到着です。

 

【大雪渓に到着】

真っ青な空に高い秋の雲

9時の大雪渓の気温は13℃。真っ青な空に高い秋の雲が広がります。流れるさわやかな空気に身が包まれると、体全身が洗い流されるような心地よさを感じます。

 

山裾にベールのグラデーション − まさに秋の遠景

遠景の山並みは、裾野に淡いベールのグラデーションが配色され、これは秋しか見られない遠景の光景です。

 

出発前に準備運動

大雪渓から剣ヶ峰山頂には、肩の小屋を経由して約1時間30分ほどで、比較的容易に登ることのできますが、まずは、準備運動から出発の準備です。

ちょっとした石につまづくだけでも、怪我につながることも多々あります。登山もスポーツのひとつですから、出発前にはウォーミングアップは必要です。

 

山頂目指して − 今日は登山日和の一日

今日は、娘さんのエスコートで山頂を目指します。いつまでも高い空に、今日は本当に登山日和の一日となりました。

 

剣ヶ峰から下山

さて、今朝の観光センター前で出発の準備をされていた方々...剣ヶ峰から下山してきたところで、再度、お会いします。

 

一休み...

剣ヶ峰までの道中は、三人のおしゃべりが絶えず続き、熊の心配なんかまったくなかった模様。

 

位ヶ原山荘へ再び歩き続ける

今日は、大雪渓駐車場からさらに宝徳霊神、位ヶ原山荘へと登山道を降りて行きます。「ここからは熊は大丈夫ですか?」...絶対に大丈夫という保障はありませんが、三人の途切れないおしゃべりが続く限り、熊鈴よりも効果は高いでしょう。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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